12月14日が投票日の衆議院議員選挙について書きます。
今回の選挙が、表向きの争点は経済問題で、裏側に隠されたほんとうの争点は、憲法解釈を曲げて海外派兵にゴーサインを出し、政府・官僚がねらった人間は理由を明かさずに逮捕拘束できる法律を作った安倍晋三政権を信任する投票である、という自分の見解は以前書いた通りです。
つまり、自民党に投票する人は、過去2年間の安倍政権の決定を支持し、「戦争OK、言論弾圧OK、どんどんやってくれ」と承認したことになる。その既成事実化を自民党はねらっている、そういうことだと思います。
現実的には、たとえば山口には、
「昔から選挙のときは『安倍』しか字を知らない」
という人たちがいて、群馬には、
「あそこはお父さんが亡くなられてかわいそうだから」
とその娘に投票する人たちがいる、というのが日本の実情で、政府がどんな政策をとろうが選挙結果に影響しない部分があるのも事実です。でも、それでも、心ある人は、これからの日本のあるべき方向をよく考えて、自分の一票を投じるべきだと思います。
官僚の増長を止める必要があると思います。民主党政権のときに「事業仕分け」がなされましたが、現在の自民党政権は行政の無駄排除を公約に掲げながらまったく手つけずです。
一般企業では、寸暇を惜しんで動きまわりサービス残業を重ね、ミスコピーの裏をメモ用紙にして節約し、なんとか給料が出るよう苦心しています。
そんなとき、役人が出向し役人OBが天下りする特殊法人、独立行政法人では、自宅で寝ていながら出社したことにし、出社しても一日中スポーツ新聞や週刊誌を読んだりだべったりしてすごし、エクセルで処理できる表作りをわさわざ1億円で外注してプログラムを作らせるとか、何百万円もの公費をつかって視察旅行の名目でショッピングツアーに出かけてくるとかいったことが日常的におこなわれているわけです。
これだけ赤字国債を発行し国が借金財政だというのに、役所やその外郭団体がやっているのは節約の正反対で、相変わらず「予算を残さずつかいきれ」です。その挙げ句に、さらに消費税を上げ、国民からもっと税金をとって予算を増やせ、です。
役所にいる、本来優秀な人材を活性化するべく、存在が無意味な外郭団体をつぶし、優秀な人たちを国内外の野に放って知恵をしぼらせ活躍させる。そのためにもっと規制緩和をしていろいろな分野に可能性を広げていく。それが日本の再建の道だと自分は考えます。
とうとう施行された秘密保護法にしても、「秘密」を決めるのは役人です。税金にたかるシロアリ役人たちが「これは国の秘密だ」と決めたら、それを漏らしたとして市民が逮捕されるわけです。秘密ですから、何が悪かったのかは明らかにされません。
そういう世の中でいいのか? それが、いま問われているのだと思います。
(2014年12月11日)
●おすすめの電子書籍!
『誇りに思う日本人たち』(ぱぴろう)
誇るべき日本人三〇人をとり上げ、その劇的な生きざまを紹介する人物伝集。松前重義、緒方貞子、平塚らいてう、是川銀蔵、住井すゑ、升田幸三、水木しげる、北原怜子、田原総一朗、小澤征爾、鎌田慧、島岡強などなど、戦前から現代までに活躍した、あるいは活躍中の日本人の人生、パーソナリティを見つめ、日本人の美点に迫る。すごい日本人たちがいた。
今回の選挙が、表向きの争点は経済問題で、裏側に隠されたほんとうの争点は、憲法解釈を曲げて海外派兵にゴーサインを出し、政府・官僚がねらった人間は理由を明かさずに逮捕拘束できる法律を作った安倍晋三政権を信任する投票である、という自分の見解は以前書いた通りです。
つまり、自民党に投票する人は、過去2年間の安倍政権の決定を支持し、「戦争OK、言論弾圧OK、どんどんやってくれ」と承認したことになる。その既成事実化を自民党はねらっている、そういうことだと思います。
現実的には、たとえば山口には、
「昔から選挙のときは『安倍』しか字を知らない」
という人たちがいて、群馬には、
「あそこはお父さんが亡くなられてかわいそうだから」
とその娘に投票する人たちがいる、というのが日本の実情で、政府がどんな政策をとろうが選挙結果に影響しない部分があるのも事実です。でも、それでも、心ある人は、これからの日本のあるべき方向をよく考えて、自分の一票を投じるべきだと思います。
官僚の増長を止める必要があると思います。民主党政権のときに「事業仕分け」がなされましたが、現在の自民党政権は行政の無駄排除を公約に掲げながらまったく手つけずです。
一般企業では、寸暇を惜しんで動きまわりサービス残業を重ね、ミスコピーの裏をメモ用紙にして節約し、なんとか給料が出るよう苦心しています。
そんなとき、役人が出向し役人OBが天下りする特殊法人、独立行政法人では、自宅で寝ていながら出社したことにし、出社しても一日中スポーツ新聞や週刊誌を読んだりだべったりしてすごし、エクセルで処理できる表作りをわさわざ1億円で外注してプログラムを作らせるとか、何百万円もの公費をつかって視察旅行の名目でショッピングツアーに出かけてくるとかいったことが日常的におこなわれているわけです。
これだけ赤字国債を発行し国が借金財政だというのに、役所やその外郭団体がやっているのは節約の正反対で、相変わらず「予算を残さずつかいきれ」です。その挙げ句に、さらに消費税を上げ、国民からもっと税金をとって予算を増やせ、です。
役所にいる、本来優秀な人材を活性化するべく、存在が無意味な外郭団体をつぶし、優秀な人たちを国内外の野に放って知恵をしぼらせ活躍させる。そのためにもっと規制緩和をしていろいろな分野に可能性を広げていく。それが日本の再建の道だと自分は考えます。
とうとう施行された秘密保護法にしても、「秘密」を決めるのは役人です。税金にたかるシロアリ役人たちが「これは国の秘密だ」と決めたら、それを漏らしたとして市民が逮捕されるわけです。秘密ですから、何が悪かったのかは明らかにされません。
そういう世の中でいいのか? それが、いま問われているのだと思います。
(2014年12月11日)
●おすすめの電子書籍!
『誇りに思う日本人たち』(ぱぴろう)
誇るべき日本人三〇人をとり上げ、その劇的な生きざまを紹介する人物伝集。松前重義、緒方貞子、平塚らいてう、是川銀蔵、住井すゑ、升田幸三、水木しげる、北原怜子、田原総一朗、小澤征爾、鎌田慧、島岡強などなど、戦前から現代までに活躍した、あるいは活躍中の日本人の人生、パーソナリティを見つめ、日本人の美点に迫る。すごい日本人たちがいた。