円覚寺では境内が広く、予定していた以上に時間を費やしてしまいました。
そしてここから数百メートル先にある明月院へと向かった。
そして数分ばかり歩いた所の左手に、なにやら器を並べたショップが目に入った。
普通だったらスルーしている所だが、小鹿田焼とかいてあるではないか!
小鹿焼について少し説明してみますと。。。
この焼物は大分県日田市の山奥で、機械で土をこねれば一日でできるところを水車を利用して数日~二週間も掛けて土をこねているのです。
そしてこの土を使って製作されるのですが、水車でこねた土というのは土の粒子が大小さまざまで丸くできる。機械でねった土には角ができてしまうのです。
粒子が大小あるということは大きい粒子の間に小さい粒子が入り込むため、陶器の強度が増す。
そして土の粒子が丸ければ水の分子も必然と丸くなる。よって水瓶などは小鹿田焼が一番適しているといえる。
この店の看板には「おんだ」と書かれていたが、正しくは「おんた」と書く所なのだが、言葉がなまって「おんだ」と発音しているのかな!?
完全世襲制が法で保たれているため、窯元の血筋以外の者は小鹿田焼を入門する事は不可能なのです。
首都圏で十数件と数少ない小さな窯元からこれほどまで色々な小鹿田焼を仕入れて取り扱っている所はとても珍しく、貴重な店かもしれない。
数枚選んでレジに持って行き、柄の良し悪しについて店員さんと相談。
結局、760円のこれを一皿購入することにした。
レジの横にはオススメだという飴も沢山陳列してあった。
奥は喫茶ルームとなっていて後で調べてみると、みたらし団子が名物の店だったみたいだ。
まさか、こんなところで寄り道してしまうとは思ってもみなかった。
急ぎ足でアジサイの名所、明月院へと向かうのでありました。。。
{ 土遊食楽 紫穂の里 }