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いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

紙の本のススメ

2018-10-26 09:13:49 | 読書
紙の本を読むことを
お薦めする。
確実に、
ただしく
読める。

なぜ
こういうことを
いうかというと、

しばしば、ネット上の
投稿は、
正確に
表示されないからだ。

私の投稿では、
結果的に
間違いが多い。

これは、
アチラが悪い。

正確に書いても、
そのとおりに
表示されない。

あきらかにアチラ

悪い。

なにしろ、
わたしは、
大学教師として、
25年働いた。

毎月レポートを
300通添削した。
1通あたり
100字以上のコメントを
書いた。
25年間で
90万字かいた。

いわば
添削のプロである。

あんな間違いを
するわけがない。

紙の本なら、
そういうことはない。

紙の本のススメ













読書ノススメ

2018-10-13 05:59:06 | 読書
読書は好きだ。
金がかからない。
いつでもできる。どこでもできる。

高校に入った時、ショックを受けた。
クラスメートが、みんな、驚くほど
たくさん本を読んでいるのである。
すっかりコンプレックスをもってしまった。
わたしが、まともに読んだ本は、
当時全部で3冊くらいである。

それで、本を読みはじめた。
特に文学書。
学校の勉強はそっちのかで、
読書に熱中した。

で、1学期の成績は、42人中41位であった。

さすがにそれからは少しは勉強するようになったが、
文学書の読書は、ずっと続いた。

机の前には、「読書、読書!!」
と紙をはった。


当時国鉄(今のJR)職員をしていた父が、
「ええことじゃのう(いことだな)」
とほめでくれたことで、
ますます火が付いた。

で、数知れず本を読んだ。
今までに読んだ本の数は、もう忘れた。
「たくさん、たくさん」
である。

社会に出るとなかなか時間が取れないので、
専門書以外は、あまり読めなかった。

今は、ゆっくり時間の取れる境遇にいる。
で、

文学書もたくさん読むようになった。
「自称詩人」
であり、
「文学老人」
である。

ジャンルは多岐にわたる。

青年時代の読書のおかげで、
本を読むのが苦にならない。
本は、書店でもアマゾンでも買える。
図書館には、多くの良書が所蔵されているから、
利用する。

読書は楽しい。

読書好きの青年増えてくれると、うれしい。



家族の歌~河野裕子の死を見つめた344日~

2018-09-30 09:35:59 | 読書
戦後短歌の開拓者、河野裕子。
歌人で京都大学名誉教授の永田和宏の妻である。
河野は、21歳で永田和宏と出会い、26歳で結婚。
2児を設けた。
長男と長女も歌人である。
54歳で乳がんとなり、10年間の闘病ののち、
2010年、64歳で逝った。
10年間の闘病生活は、
永田和宏著「歌に私は泣くだらう」に詳しい。

死の直前の344日、
4人が、交代で、エッセイと短歌を新聞に載せた。
それぞれの思いと苦労がしのばれ、
涙なしには読めない。

俵万智の感想。

「家族というものの素晴らしさを、ひとつの普遍的な形で示してくれた一冊として、
本書を抱きしめたいと思った」

図書館の現在・過去・未来

2018-09-06 18:40:36 | 読書
かつて図書館は、若者の教養の源であった。
書籍に関しては、多様に取り揃えていた。
また、大学生であれば、大学図書館に
多くの専門書が並べられていた。

現在、図書館は、多様なニーズに応えるようになった。

人口24万人あまりの茅ヶ崎市立図書館の現在。
館内にパソコンが備えられており、こどもも利用している。
図書を貸し出すことは、もちろんである。
視聴覚資料(CDやDVDなど)を貸してくれる。
雑誌は、過去のものなら、貸し出しの対象になる。
さまざまなサークルの場を提供する、という役割もある。
月1回程度の映画鑑賞会。
小さなこどもが対象の、絵本読み聞かせ会。
専門講師の講演会。
もっとも最近のものとしては、
日本七宝作家協会副会長の春田幸彦氏のお話があった。
現在進行中のものとしては、
読書感想コンクール(2018この一冊)の作品募集。

これからも、新しい役割を担うと思う。

大和市には、「シリウス」という、図書・芸術館兼用の
公私複合施設もある。

これから、高齢化社会が進するので
それに対応したニーズにこたえることも期待される。

驚嘆すべき情愛~歌人の夫婦~

2018-08-03 18:38:52 | 読書
友人に薦められて

「歌に私は泣くだらう」という本を読んだ。

夫婦が出会ったのは、夫21歳、妻22歳のときで、
6年後、無事ゴールインした。
趣味の短歌の会で知り合った。
その後、
2人とも、プロの歌人になってしまい、
数々の賞を総なめにした。
夫は生業の大学教授という職をもちながら、妻は主婦の役割をこなしながら。

しかし、妻が54歳の時に乳癌にかかり、
10年の闘病生活ののち、亡くなった。
上掲の本は、その10年間の闘病生活を支えた、
夫が著した述懐である。
わたしと年齢が近いこともあり、実感は直に伝わってきた。

2人とも、プロの歌人であり、普通の人よりは、はるかに鋭い感性をもった人たちである。
読んでいて、何度も涙がでそうになった。
彼らの情愛の深さは、
「並ではない」というほかなく、
常識を超えるものである。
関連した書物(2人の共同エッセイ集や、夫、子どもの看病記など)
を読むと、それが、しみじみと伝わってくる。

ただただ、思いを寄せ合い、
相聞歌は、40年におよんで創作され続けた。

夫が妻に贈った相聞歌は500首、
妻が夫に贈った相聞歌は600首である。

夫は、京都大学名誉教授の永田和宏(72歳)であり、
妻は、河野裕子(64歳で病没)である。

最後に、妻の辞世を記しておく。

……

手をのべて あなたとあなたに触れたきに 息が足りない この世の息が

……














いしのうへ

2018-08-02 18:33:41 | 読書
三好達治の詩集を読んでいたら、
昔、高校の現代国語の教科書に載っていた
作品に出会いました。
懐かしいので、ここにひいてみます。

あなたは、好きですか?

……

いしのうへ

あはれ花びらながれ
おみなごに花びらながれ
おみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかのあし音空にながれ
をりふし瞳をあげて
翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍みどりにうるほひ
廂々に
風鐸のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまするいしのうへ

……

徒然草の教え~そのいくつか~

2018-03-01 14:13:15 | 読書
徒然草には、興味深い内容が多い。
有名な木登りの男の話。
最後の着地寸前にきをつけること。
油断はいけない。
天皇の血筋のひとは、末まで尊い。
したほうがよいか、しないほうがよいか
迷ったら、
しないほうがよい。
坊主などになるものではない。
世間に、枯れ木のように扱われる。
正しいかどうかは別問題だが、
面白い意見が多い。

茅ヶ崎市立図書館の工夫~芥川、直木賞作品展示~

2018-02-28 19:01:31 | 読書
最近は、行政サービスも充実してきた。
茅ヶ崎市立図書館では、
過去の芥川、直木賞受賞作品を
展示している。
なにも、最新の受賞作ばかりが面白いのではない。
過去の受賞作でも今の時代に人気を博す作品はたくさんある。
それらを読めば、充分文学作品を味わえる。
芥川、直木賞受賞作品には、優れたものが多い。

「米内光政」の功績~ドイツ語も読めます~

2018-02-28 13:10:22 | 読書
第2次世界時の軍人、政治家米内光政。
海軍大将。
天皇に乞われて首相に。
海軍兵学校では、ビリに近い成績で、
普通なら淘汰されてしまうのだが、
なぜか閑職につきながらよく勉強した。
ドイツ語は原文で読める。
「我が闘争」(ヒトラー)が出版されたとき、
海軍若手が、惚れ込んだ。
ところが、ヒトラーは、日本人を罵っていた。
米内は、軽く「ヒトラーは日本人を罵っているよ」と一言言った。
教養のない海軍若手は、米内の言葉を聞いて、
黙り込んでしまった。
格が違うのである。

「東京奇譚集」~ハナレイ・ベイ~

2018-02-24 14:02:21 | 読書
サチの息子は、ハワイのハナレイ・ベイで
サーフィン中に、サメに右足を食いちぎられて死んだ。
サチは、遺体とたいめんするためにハワイに飛び立つ。
検死所で、息子の死体を確認する。
それから、10年間ハナレイ・ベイに通っている。
彼女は、アメリカに住んでいたから、
英語の心配はない。
日本から行ったサーファーの世話をしたりする。
でも、息子は帰ってこない。
サチは、それでもハナレイ・ベイに通う。

「米内光政」~戦時の首相~

2018-02-23 20:31:34 | 読書
戦時、米内光政は、海軍大将になった。
第2次世界大戦を防ぐべく、
山本五十六、井上成美とともに、
3人でがんばった。
残念ながら、陸軍の暴走で、
世界大戦となった。
しかし、軍人である。
戦争となれば、
勝つために闘わなくてはならない。
最善の努力を払った、
天皇に乞われて、首相にもなった。
親英米派であり、戦えば敗れることは
わかっていたはずだ。
戦後も、
東京裁判では話題にも出なかった。
とくにアメリカは、彼の事績をよく知っていた。
戦後、ガイガリに痩せて、
それでも日本のために尽くした。
偉人である。

「一死大罪を謝す~陸軍大臣阿南惟幾」

2018-02-22 22:47:21 | 読書
一死大罪を謝す~陸軍大臣阿南惟幾。
陸軍大臣阿南惟幾は、敗戦時、
割腹自殺を遂げた。
すべての罪を背負い、
陸軍を暴発させないために
自ら命を絶ったのである。
どこかの歯医者とは違う。
キチンと命を賭けて
責任をとった。
戦争をしたのが良いといっているのではない。
自分の責任は、自らとる。
人のせいにしない。
そこは、見習わないといけない。
逃げてばかりいるあなた、
阿南さんを見習いなさい。

東条英機の伝記を読んだ

2018-02-21 09:26:47 | 読書
東条英機の伝記を読んだ。
戦時中、首相にもなった陸軍軍人である。
戦後、
ピストル自殺を図ったが、失敗した。
陸軍軍人のトップともあろうものが
みっともない。
東京裁判にかけられた。
絞首刑になった。

天皇の赤子であったが、国民の英雄ではなかった。

今、見直す向きもある。

羊と鋼の森~本屋大賞~

2018-02-20 22:14:07 | 読書
「羊と鋼の森」本屋大賞をとった。
ピアノの調律師の話である。
平凡な青年が、ふとしたことから、
この世界に入る。
奥が深い。
微妙な商売上の齟齬もある。
しかし、主人公は成長していく。
やがて、ベテランとして、
新人を教育するようになるだろう。
希望を持たせる。

どんな職業に就いても、
図抜けた人が
必ずいる。

「九十歳何がめでたい」~佐藤愛子女史のアイロニー~

2018-02-20 12:15:30 | 読書
九十歳何がめでたい?
めでたくない、というのが佐藤藍子さんの持論である。
九十歳にもなるとろくなことがない。
すぐ物忘れする。
性格がいじける。
耳が聞こえない。
……

と彼女は毒づく。
それでも、何か楽しそうに見える。
毒づくことを楽しんでいる。

たぶん、楽しいのだ。