シマノ・初代ステラ3000DH。
それは,当時どちらかといえば,スピニングにおいてダイワに一歩遅れていたようなイメージがあったシマノがとことん突き詰めた,当時究極のスピニングリール。
第一に,「SBL」の搭載。シマノ・バランスロックシステムというが,いまは廉価機種でもある,「インフィニット機構」「ハンドルのブレがない」ことである。
第二に,ダブルハンドルの設定。スピニングに新次元をもたらした。
そして圧倒的な高価格。当時のダイワEX-750より優れた機能を,少しばかり安価に設定していたと記憶している。とはいっても,38500円で購入した記憶があるが。
そんなステラもこの10年,現役から離れていた。第一にドラグが死んでしまったこと。第二に,いくらメーカーOHに出しても回転が戻らないことだった。
だが,今年はセクシーダイナイマイツさんがいらっしゃるので,問合せてみた。一応何とかなるという。
そして送った。すると,2週間ほどで,またもや無理をいってお願いしたのだが,分解写真を送ってくださった。誠にありがたい。
初心者はこのようにトレイに入れるといいです,
と書いてくださったが,ボクはプラモデルさえロクに
組み上げられないので,プロにお任せします
ドラグノブまで完全分解。
これはメーカーOHではない項目だろう。
だが,セクシーさんのところではアタリマエの項目。
しかしスゴイ。ここまでバラセルとは。
洗浄したところみたいです。
こちらも洗浄したみたいです。
洗浄したらグリスを入れて組み立て。
しかしスピニングは複雑ですなあ。
素人には手におえません。
マスターギヤがついてそれらしくなってきた。
カバーがつきました。
それにしてもピカピカですなあ。
今度はインフィニット部分,だそうです。
いやー,こんな部分みたことないです。
ローターがつきました。
ハンドルは完全分解できないらしく,
徹底洗浄したそうです。
問題のドラグ。いまでも代替品はあるそうです。
ボクは教えてもらいましたが,企業秘密でしょう。
研究の成果にはやはりちゃんとお金を払わないとね。
そして完成。新品同様だ。
このステラ,たしか製造番号が刻印されており,「メイド・イン・ジャパン」の力をとことん感じたものだった。そして,このリールで,94年の真冬に47.5cmのバス(当時最大;ラインはナイロン6LB)を釣ったり,とにかく最初の6-7年はフルに使ったものだ。
いまや軽量リールがアタリマエ。でも,以前,友人Kがいまだ持っていた同じステラ(オズマと違って酷使されていないのですごくキレイ)を使わせてもらったら,その性能がいまでも十分通用することがわかった。
スピニングはこの他に,TD-X2506CW,TWIN-POWER-2500MgSを所有しているが,またここに1台,戦列に復活したのだ
かかった金額は,ベアリング込みで9950円。中古でかなりのリールも買えるが,オズマの青春時代をともに走ったこのステラ,やはり簡単に手放せるものではない。
それにしても,セクシーさん,毎度本当にありがとうございます。
今年は「ちょい古タックル」元年かも。