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時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

地元の老舗

2009年12月18日 | フィールドワークから
夜のジョギング中に、洒落た建物のお菓子屋らしきもの発見。次の日、ホテルをチェックアウトしてから行ってみると、「観音寺」という和菓子を作っている老舗、「白栄堂」でした。和菓子と洋菓子の売り場に挟まれたスペースにカフェが作ってあって、お茶とお菓子が食べられる。11:20の連絡船まで時間があったので、一服。写真は店の中。

入ってみると、洋菓子のショーケースの奥には人がいない。その奥の厨房で女性が二人、ケーキを作ってるので声をかけ、中でお茶を飲めますか、と聞いたら一瞬ひるんだ。座席数は多くないものの(20人弱)、写真のとおりインテリアにも一つ一つかなりこだわってるのに、あまり客を想定してない?(あんまり来ない?) 洋菓子も和菓子もとてもきれいで、美味しそう。近くにあったら行きたい店だけど、ここまでやるなら、その維持のためにも欲を出して欲しい気がする。

(つづきます↓)

食ったもの

2009年12月18日 | フィールドワークから
洋菓子も和菓子ともゆっくり見た末に、洋菓子のほうから「抹茶ムース」を選びました。見た目、味ともに申し分なし。「珈琲牛乳(カフェオレでした)」と組み合わせると、100円引きになる。合計670円。土瓶に入ってるのはほうじ茶で、これは基本のサービス。それから、これもサービスで紅芋と、なんだか分からないけど干菓子。観音寺に来るならぜひ。

それから再度、前回の録音で発見された不備を埋めるデータを録音させていただきに伊吹島へ渡りました。再度の調査に快く応じてくださった皆さんに感謝。島でも、上記の白栄堂でも、観音寺では女性がよく働いてました。男は漁でほとんどいなかったので、力仕事も含めて女がやったのだとか。

(つづきます↓)

いりこポスター

2009年12月18日 | フィールドワークから
残りの調査を終えて、ずっとお世話になっているKさんの畑仕事をちょっとだけ手伝いましたが、手際があまりに悪くて、途中で鎌を取り上げられてしまい、結局、竹の束を運んだだけ。帰りに用意しておいて下さった弁当を持たせてくれたりと、世話になりっぱなし。ちょっとでも恩返しできると思ったのに・・・

島を離れる直前に、今回調査に加わってくださった網元の方のいりこ加工場を見に行き、漁協でポスターをもらいました。東京の物産展に出店したときのものだそうです。写真は、伊吹島への連絡線「伊吹丸」の船内に貼ってあったもの。いただいたものは大きいバージョン、スーツケースに入るかどうか。

観音寺港から観音寺駅に直行して特急に乗り、つぎの調査地の京都へ。これで伊吹島で始まって伊吹島で終わった、11日間の四国滞在が終了。いろんな人にお世話いただいて、話を聞かせていただき、聞いていただき、たいへん充実した滞在でした。

(12/18の記事、おしまい)

土讃線にて

2009年12月17日 | フィールドワークから
今週月曜日は、徳島県、旧池田町で調査。次の日に伊吹島に行くため、拠点を観音寺にしたため、予讃線~土讃線を乗り継いで、2時間以上の移動。途中、香川県から徳島県へ抜ける山道のどこかで突然電車が停止しました。で、何もいわず運転士が車内を移動、我々の前を通って車両の逆の端にある運転席へ。そして、逆向きに移動。ホームのような場所に着いて停止したので、きっとオーバーランだろうと思ったのですが。。。

(つづく↓)

逆走の真相

2009年12月17日 | フィールドワークから
着いてみると、写真のようなところ。駅は「坪尻」というところでした。通過電車をやりすごすために停車するんだけど、駅がスイッチバックして戻る方法でしか停車できないようになってるらしい。一つ前の写真にあるとおり、そこで切り替えて戻ったのでした。鉄道ファンなら当然知ってるんでしょうが、驚きました。ここで10分近く停車、他でも停車時間たくさん。さすが単線。

池田に着いてみると、寒い。観音寺より3℃くらい低いんじゃないか。ついでに言えば、池田高校が高校野球で強かったころの代表的な選手、水野雄仁さんについて、私は未だに「なぜ打者に転向しなかったんだろう?」と思っています。さっさと転向して、すごい打者になるんだろうと思っていたのに、「いつになったら」と思ってるうちに投手のまま引退してしまった。残念でなりません。

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中央公民館で、調査に応じてくださった方を待っている間に、調整してくださった三好市役所の方と話し込みました(というか、あちらが付き合ってくださった)。その中で「言語学から見て、『ある方言が古い』ということが言えるものなのか」と尋ねられました。まさに、12月10日の記事で書いたような問題。抽象的なシステムの観点から古い特徴の維持、ということは言えるが、現実の方言はどれも古くない、という趣旨のことをできるだけわかりやすく伝えてみたつもりですが、分かっていただけたかどうか。こういう場面が与えられることもあるんだな、と。準備しておくのが大切なようです。

高見島へ

2009年12月16日 | フィールドワークから
日曜日は、方言アクセントが詳しく調べられている高見島に行ってみました。船は多度津港から一日四便。伊吹島ふるさと掲示板を管理している「きちよ」さんに今回お会いしてうかがった話では、伊吹島近隣の有人離島で、連絡線が私企業による営業でないのは、伊吹島だけだそうです(伊吹島は、観音寺市営)。

多度津には少林寺拳法の本部がありますが、叔父に聞くと、彼はこの拳法を教える資格を持っていたそうで、若いころは何度も多度津に通ったとか。40年も前、岐阜から四国まで。瀬戸大橋はないし、船に乗ったんでしょう。

(つづく↓)

第一島人発見

2009年12月16日 | フィールドワークから
船には数人が同乗していました。一部は島民でしょうか、あとはつり客。ついてみると、実に静か。あまり人の気配がない。港から左に歩いていくと、話に聞いた両墓制のお墓。埋葬する墓と祈る墓を分けるということだけど、解説も何もないので、見たものはどっちなんだか分からない。

斜面にあるという「浦集落」に行ってみようと思うけど、どこか分からない。聞こうにも、人影がない。ようやっと「第一島人」を発見して話しかけると、答えてくださった方のことばは、伊吹や観音寺とはだいぶん違う。ぱっと聞いた感じは関東みたい。教えてもらって行った集落は、かなりの家が放棄されて草に覆われてました。

ということで、よく分からないまま1時間くらいで帰る船が来て、戻りましたが、次の船を待ってあと5時間くらいいてもしょうがなかったか(300mほどある山に登る手はあった。四方が遠くまで見渡せるとか)。伊吹島も人がいない家、潰した家が多いということだけど、ここに比べればはるかに活気がある。去年行った粟島も本当に静かで、なかなか人に会わなかった。つい最近の、NHKの「四国羅針盤」という番組(12/6/2009)によると、現在、香川県に属する有人離島の数は21だそう。これが近いうちに減るのは確実でしょう。静かで海が美しい島でした。

こんぴらさん

2009年12月16日 | フィールドワークから
週末は調査がない、んだけれども岐阜まで往復する交通費より安いのでそのまま四国に滞在。広島から友人が出てきてくれて2日間四国をあちこち。まずいったのは宿泊地の琴平にある金刀比羅宮。

小学生のころ、親に連れられて来て、いちばん上まで登ったはず。どれくらい長かったかは覚えてない。今回も、もちろん一番上まで行ったのですが、印象は「びっくりするほど長くない」でした。二人でひたすらおしゃべりしてたからかもしれないけど。参詣という考えは全くなく、ハイキングというノリだったので、ちょっと物足りなかった。神奈川の大山のほうがはるかにきつい(おお懐かしい)。当たり前か。

こんぴらさん全体についての印象は、「商業化してるな~」。それから、「ガイジンが思ったより少ない」。さすがにここまで来るのは相当の日本通ということか? この夏行った広島にはうじゃうじゃいたけど。あちこちにある「金」「平」などを組み合わせたような文字が気になりました。

(つづく↓)

ぱん@詫間

2009年12月15日 | フィールドワークから
もう先週の金曜日、詫間町(三豊市)の大浜地区へ調査に行きました。ここは交通の便があまりよくないので、レンタカーを借りて。雨の庄内半島は静かで、とても美しかった。

昼食をはさむ予定だったけど、近くに食事ができるところもなさそう。詫間支所近くのセルフうどん屋に15分くらいかけて戻らないといけないか、と思ってたところ、写真の店を発見。他所で修業してきた方が、ガレージを使って始めたのだそうな。

ちょっと硬い生地のパンに豆が練りこんである、「ねじりパン」が評判だそう。おいしい。正直、ここでどのくらいのお客が来るものか、この店のコダワリを評価する人がどの程度いるのか、心配になるけど、ワタクシとしては満足。「空to海」という名前です。