アメリカ合衆国の下院はまた荒れてきました。
3日にマッカーシー議長の解任を史上初めて可決。
そもそもマッカーシー氏が議長に選ばれるまで十何度も投票を繰り返して、やっと決まった経緯があります。
共和党内がまとまらないことが原因で、そうなったのですが、解任も同じ。
解任動議も共和党議員から出されたもの。
共和党も問題ですが、民主党もそう。
解任に多くの議員が賛成し可決させてしまい、次の議長が決まらないと機能不全に陥る。
決まっても、マッカーシー氏より民主党と対決姿勢が強い人が選ばれることが濃厚。
与党民主党・大統領にとって悪くなるだけだと思いますが。
早くも議長候補に前大統領のトランプ氏の名前が挙がっています。
それだけ共和党内がまとまる候補がいないことから出た話で、本気かどうかははっきりしませんが、本人は次の議長が決まるまでの暫定議長なら受ける意向のよう。
しかし、これには２つ問題が。
１つ目は、憲法には下院議長の資格を定めていないので、トランプ氏でもいいと解釈する人もいますが、現職の下院議員から選ぶのが当然すぎて書いていないだけ、と考える人はトランプ氏が就任すると訴訟を起こす可能性があります。
２つ目は、共和党に、重大な罪で起訴された者は下院の指導的地位に就けないという規則があります。変更すればいいだけとはいえ、暫定的な議長を選ぶだけなのに、どういう手続きが必要か知りませんが、わざわざ変える？
