私のふるさとには、伝説を秘めた数々の湖沼群があります。
深い緑をたたえた皿子屋沼
恐ろしくなるほど澄み切った板戸沼
つりキチ三平でも紹介された貝沼
県天然記念物の苔沼
木地山高原近くの五才沼
湿原性の高山植物群が見られる桁倉沼
この前は、「伝説を秘めた佐太子沼」 を紹介しました。
この沙汰子沼伝説に負けず劣らずの伝説を紹介します。
「桁倉沼の主」です。
桁倉沼には大昔から沼の主がおり、
「金気(注)を入れて沼の深さを測ってはいけない」
という不文律な掟があった。
或る時、村の若衆二人が沼辺に、馬の草刈に出かけていった。
二人は一服しながら世間話をしたあと、一人が何を思い出したか、
この沼の深さを測ってみようと言い出した。一人は主の祟りが恐いから
と何度も止めたが、まるで悪魔に取り付かれたように聞き入れなかった。
沼辺に生えている蔦のつるを長く結び沼の中に入り、石の錘をつけ測りだした。
蔦のつるはどんどん沼に入り、いくら伸ばしてもいくら継ぎ足しても、
沼の底にはたどりつかなかった。そうしているうちにその若者の足に蔦が
からみ、沼に引きこまれて沈みだした。
その若者は「お前が止めた通りだ、俺が悪かった」といって見えなくなった。
その後、その沼辺には馬に喰わせる蔦は生えなくなったという伝説がある。
委員長は、地元だからこの伝説は知っているだろう。
注 金気は金属のことである。金玉と解釈した人は余程〇〇な人である。
それでは若者の金気なんだといわれると、腰につけていた“ナタ”と
蔦を刈る鎌を沼に入れてしまったのである。
下の写真は雪解け後、今頃の桁倉沼です。
モデルは私と親友Y君です、39年前のライダーです。
「委員長と管理人の話その2」に出てくる女の子は、
この写真の右の娘ですか?
「あると思います」 が、私は知らない。
>この写真の右の娘ですか?
そうです、二人とも美男子です。
当然娘は美人です。なにか言いたいですか?