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おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

いろいろ。

彼方のアストラについて、その5012光年

2025-06-28 06:45:00 | アニメ

 2019年放送のアニメ。
 代表作『スケットダンス』『ウィッチウォッチ』で知られる篠原健太氏の漫画原作。

 よく「記憶を消してもう一度見たい」と称される人気作品。
 俺も噂はかねがね聞いてました。今回やっと視聴する気が起きた。

 ストーリーは、SFミステリーみたいな。
 2063年、惑星キャンプへ向かう高校生達。そこから様々な疑惑や陰謀が巡るという。

 まぁ、俺もようは知らんのでねw
 ホントとりあえず見てみようかなと。

 まずね、面白いなぁこのアニメ。
 やはり、傑作と謳われる理由、分かりますね。

 ちょっとギャグが多くてビックリしましたが。
 サスペンスとかシリアスな作品やと聞いてたから。

 宇宙で遭難。絶望的な状況の中、皆で力を合わせて乗り越える闊達な冒険記。
 児童小説みたいな、子供達だけで危機を乗り越える。共感や想像がしやすい、見易い作品でした。

 キャラも個性的で良かった。
 ザックが一番好きかも。IQ200の、いわゆる天才冷静キャラですが、何気にコイツが一番ハシャいでただろw

 6話のルカとウルガーの話も胸にグッと来ました。ちょっと泣きそうになりましたw
 けっこう熱い展開が多くて、ジャンプらしい物語にキャラにSFというジャンルの融合。新鮮さがあり、何より画期的だと思いました。

 まぁ、洋画のSFホラーみたいな、重厚感や荒んだ雰囲気はないけど。
 最初、『無限のリヴァイアス』みたいなんを想像してて。そこは肩透かしだったかな。

 ただ、ギャグとシリアスが交互に展開して、ダレもしないしテンポ良い。
 それにやはり大元の抹殺計画の真相。この衝撃度。重厚感ないとは言ったが、話の見応えは凄い。

 そこから10話でまたどんでん返し来ますからw
 てっきり主旨は抹殺計画だけかと思ってた。ポリ姉も重要キャラやったんやな。

 でも、ここら辺はちょっと話が渋滞してたけど。なんか一気に詰め込んできたなって。
 まぁ、話や設定自体は聞くの面白かったし良いんだが。

 物語もハッピーエンドだし。
 抹殺計画の真相は、自分のことと思って考えたりすると、凄い怖い話やなと思うが。

 苦難を堪え絶望を越えて、旅の最後に仲間を得る。
 疑問を持たせないような一点突破でね。話の矛盾やどうたらこうたらは正直どうでもよくなるw

 良い意味でジャンプ作品らしい、温かい雰囲気に包まれての完結。最高でした。

 久々にアニメを集中して見ました。
 最近はアニメ見るにしても、パズルしたり、他のことしながらですから。

 でも、このアニメは他のこと手つかないw
 アニメを本当の意味で視聴させてもらった。
 
 感動をありがとうございました。
 では、また。



明日ちゃんのセーラー服について、その光でできたパイプオルガン

2025-06-21 13:33:00 | アニメ

 ウェブサイト・となりのヤングジャンプ連載。
 博氏の漫画原作。既刊14巻で110万部突破の人気シリーズ。

 ほーん、知らんのうw
 UNEXTいじってたら偶然発見し視聴。自分が知らんだけで世の中には作品が沢山あるんやね。

 ストーリーは、セーラー服に憧れる少女・明日小路。
 母親の母校である名門私立・蝋梅学園の制服がセーラー服と聞き入学を決意。

 無事、受験を突破し、母親自ら仕立ててくれたセーラー服を着て入学式へ向かうが……。
 しかし、学校へ着くと、実は制服が変更となっており、自分以外は皆ブレザーを着ていた……という導入。

 ちなみに明日(アシタ)ではなく、明日(アケビ)な。忘れそうだから自分用に明記しとくw
 心が折れそうになった明日ですが、自分の意志を通しセーラー服を着続ける。そこから始まる学園のお話。

 
 うん、まず言わせてもらうのは、傑作・名作・神作。
 すげー! めっちゃ面白れー! こんな面白い作品を見逃すとこだった危ねー!

 たまたま見掛けてマイリストに入れといて最近見ただけなんすが。
 やっぱポンと良い作品が置かれてるもんやな。知らない作品もちゃんと見ないとね。

 一部では「気持ち悪い」って意見もあるらしいが。
 確かに、見てて危ない。けっこう犯罪チックな雰囲気は伝わるw

 フェチ臭さといい、嫌う人がいるんだろうなってのは見てて分かる。
 それでも作品としての個性・特徴を尖らせてるのも分かるんで。俺としては好印象しかないな。

 とにかく、弩級の変態が集結してアニメを作ってるのは分かるw
 作画もヌルヌルだしよ。アニメ製作の熱量、俺は称賛しかないですね。

 それにフェチ推しより、物語がまず面白いんで。
 フェチや作画に加えて物語が柱になってるからこそ確立されてる作品やと思う。

 まぁ、話としては、セーラー服廃止されましたってもっと早く言えよっていう、最大のツッコミ所はあれどw
 ただ言うとしたらそれくらいで、後は完璧な作品ですね。

 女子校を舞台にした、爽やかで見てて心地よいアニメです。

 明日ちゃん可愛い。
 俺はこういう元気キャラあんま好きじゃないんすが、序盤も正直引いてましたしw

 でも、主題は女子校の群像劇みたいな感じなんで。
 明日ちゃんを中心にしたクラスのキャラ達の内面を映す、物語の構成や流れが凄く見易くて面白い。

 明日ちゃんがどうのと言うよりかは、学校の青春全体のお話。

 それに明日ちゃんの真っ直ぐさにクラスメイトが影響されていくっていう。
 明日ちゃん、とにかく良い奴なんで。空回りはすれど視聴者も嫌いには絶対なれないと思う。

 特に7話の蛇森さんの話好きです。

 努力の大切さ、大切なんだけどそれを表に出したくない。
 好きなこと好きと言えない気持ち、思春期特有の青臭い内面が上手く表現されてた。

 ここら辺のキャラ個々のエピソードや設定はアニメオリジナルがかなり多いとのこと。

 この蛇森さんの話も脚色されてるのか、原作漫画知らないんで、よく分からないですけど。
 それでも矛盾や違和感を見当たらない、むしろ補強されてるというか、アニメとして独立した面白さに感じるのが凄い。

 女子校の友情物、粗探しも難しいくらい、傑作やと思う。
 百合好きもかなり満足できますw とはいえ、百合作品ではないんで、分を弁えなきゃいけない。

 惜しむらくは、波乱の展開とかはないんで。
 龍守さんや鷲尾さんや、明日ちゃんと仲悪くなったりとか、そういうの想像してたけど。

 龍守鷲尾も他人への当たりが強いだけで、別に擦れた子ではないから。
 話の深みを期待してると肩透かしかな。

 まぁ、まだ一学期が終わったくらいなんで。
 話の深みはまだまだこれからでしょう。

 2期待望ですね。ちょっと漫画も見てたい。
 では、また。



終末のイゼッタについて、そのヴァイスエクセ

2025-06-14 08:11:00 | アニメ

 2016年放送のオリジナルアニメ。
 YouTubeのオススメ動画で存在を知り視聴。

 ストーリーは1939年。第二次世界大戦時のヨーロッパに似た異世界のお話。
 ゲルマニア帝国の侵攻によって始まった大戦。欧州は瞬く間に戦火に包まれる。

 アルプスの小国・エイルシュタット公国はゲルマニアとの戦いに敗北。
 公国公女フィーネは捕虜となり、ゲルマニアの首都へ移送されていたが……という導入。


 まず、面白いです。けっこうガッツリな戦記物で。
 なんかちょっと作風は古めですね。2000年代の、古き良き深夜アニメって感じ。

 イゼッタのおっぱいもプルンプルンですw
 こんな直球のお色気、久々に見たな。

 エロ・バトル・戦争。
 男の子の好きなもの全部詰め込みました!って感じの作品でした。

 全12話で話は駆け足だったけど、満足な出来。
 前見た『色づく世界』とか、話の唐突さが最後まで気になって首を傾げてましたが。

 今作も唐突は唐突なんすけど、上手く纏まってましたね。
 纏まってるというか、唐突さや矛盾が気にならなくなる。話が馴染むような感じ。

 とにかくエロバトル戦争なんで。
 話にクセがなくて要素を強め。一気に最後まで駆け抜けてくれて、視聴側としても見易い作品です。

 第5話の欺瞞作戦とか凝った話もやってくれて、ちゃんと見応えもあるし。
 エロバトル戦争と見易さ見応え。ホント直球の面白さを追求してるアニメです。

 ただ、難点を言うと、12話短い!
 24話ぐらいやってほしかった。今のままでも充分面白いんだけど、もっと面白くできたやろって勿体なさがあるよな。
 
 特にキャラの深掘りを更にやってほしかった。
 キャラが個性的で好きな奴が多いだけに、消化不良感が否めない。

 リッケルトはただ死ぬんじゃなく、ビアンカとの禁断の恋があったら良かったのに。
 バスラーも、イゼッタとのライバル関係みたいな感じで、魔女VS戦闘機パイロット。

 正直、最終話はバスラーとの因縁の決着とか、そういう展開が良かったな。
 このアニメ唯一の不満かも。もうちょい魔法vs鋼鉄を打ち出してほしかった。

 ゾフィーもラスボスなんは良いんだが、あっさりとした登場に退場だっだ。
 ゲルマニアを乗っ取るとか、ゲルマニアを裏切って第三勢力として大戦に加わるとか。

 戦記物として、もっと複雑さを増して、面白い展開に出来たんじゃね?って。
 ベルクマンもコスい裏切り者で終わっちゃったし。ゾフィーとベルクマンが結託して〜とか、出来たんちゃうん?

 まぁ、グチグチ言っちゃったけど、全12話で寄り道せずに真っ直ぐ突っ走てくれた、そういう良さもあるから。

 勿体ないとは思うけど、2期で話が間延びしたりひっくり返ったりするよりかはコンパクトに纏まってるのが、やっぱ良いんかね。

 ザ・深夜アニメって感じが久々に胸に染みました。
 軍事や戦記物が好きな人にはぜひオススメしたいアニメです。

 では、また。



論語について、その已んぬるかな

2025-06-08 10:26:00 | 読書

 ついに読み終わった。
 儒教の祖・孔子。その名著中の名著『論語』です。

 中々疲れましたね。メモしたり、何回も止まって読んでの繰り返しw

 映画で言うとこの『ローマの休日』みたいな。
 名作だから見た方が良いし、教養としても大事なんだろうなと思いながら手が出ない。

 有名だけど見たことはないし実際見るとなると面倒くさいっていうw
 論語はその代表格の1つでもあると思います。

 今回はその心の障壁やハードルをあえて越えてみた。

 読んでみたら、これがけっこう面白くて。
 経典然とした堅苦しい本なんかと思ったら、意外というか、もっと緩く暖かい内容でした。

 まずは孔子という人物について。

 孔子は紀元前5世紀頃、古代中国・春秋時代の魯国出身の思想家です。
 出生については詳しく分かっておらず、一説には父ちゃん70歳、母ちゃん16歳の時に出来た子供だとか。

 色々な諸説ありながら、大体20歳くらいに故郷の魯国で働き始めて、そこから段々と事跡がハッキリしてくる。

 第25代目の魯の君主・昭公から定公、哀公の3代に仕える。
 定公の時代には大司寇という法務と外交を兼ねた役職に就き出世もしてる。

 三桓氏という魯の重臣家系とバチバチに対立したり、けっこう武闘派な政治家だったらしい。
 そこから政治家を引退して、諸国を放浪しながら思想活動に励んだとか。

 孔子が生きた春秋時代は、一応は周王朝による統治下ですが、それは上辺だけ。
 領地の冊封を受けている公族達はまるで自分が独立国の支配者かの如く振る舞い、勝手に諸侯同士で争い合う。

 孔子の故郷・魯国でも三桓氏という重臣家が君主を凌ぎ、権力を貪ろうとする。
 下剋上や弱肉強食の風潮が時を追うごとに酷くなり、人の心の中に敬意や品位が失われていく。

 それに危機感を覚えた孔子は仁徳や親孝行。
 他人に思いやりを持つ、親や目上を尊敬するなどの基本的な道徳教育を説き、荒んだ世の中を正そうとしました。

 後にその思想が儒教という、哲学や信仰として確立し、世界中に広まることになります。

 続いては、論語について。

 論語は孔子とその弟子達の問答を集めた記録書、言行録になります。

 孔子の死後に弟子達が編纂し流布、それから後世の儒家達が数百年に渡り校正を手掛ける。
 戦国時代に百家争鳴という他学派との対立、秦王朝時代に焚書坑儒という弾圧。

 数々の苦難を乗り越え、ついに漢王朝が儒教を国教として制定。
 論語も儒教が通った道に合わせて、現代まで読み継がれる本の形が完成する。

 内容は全20編構成。

 学而、為政、八佾、里仁、公冶長、雍也、述而、泰伯、子罕、郷党、先進、顔淵、子路、憲問、衛霊公、季氏、陽貨、微子、子張、暁日。

 ただ、編と分けてはあるものの、あくまで便宜上区切ってあるだけで、これと言って纏まった何かを言うてる訳じゃない。
 孔子がポツリと言った一言や弟子達との会話など、何気ない日常がつらつら書かれてるだけ。

 訓戒めいたことも書いてますが、それも別に説教くさいわけではなく、
 日々の心掛けを語ったりや弟子を窘めたり、冗談混じりで言ったり、本当に気ままなおしゃべりなんですねw

 現代人からすると真面目くさった聖人君子や胡散臭い宗教家とか、孔子のイメージはそういう色眼鏡で見られがちかと。
 でも、この論語を読めばそんなイメージはひっくり返ると思います。

 師と弟子の暖かい日々の記憶を感じながら、日常に通じる文章に出会って活力をもらったり。
 今の日本語にも使われてるような言葉も登場するので勉強にもなるし。

 論語は、そういう日本人として人間として切り離せない、生きる上での1つの心持ちや意志、精神の書物なんだと思います。


 
 やはり古典なんで、まず読んでて勉強になる点が沢山あります。
 
 学而編第12節。『礼の用は和を貴しと為す』。

 聖徳太子が制定した十七条の憲法。その第一条。
 《一に曰はく、和を以て貴たつとしと為し、忤さからふこと無きを宗と為す》。

 他人との調和を大切にせよという、有名な聖徳太子の一文は論語発祥なのでした。

 他にも巧言令色や温故知新など、よく使ってる四字熟語やら。
 斐然成章や足恭など、初めて知った言葉もあり、本当に読んでて発見が沢山あって楽しい。



 勉強になるだけじゃなく、本に描かれてる孔子の人となりが何より読んでて面白いです。
 ギャグとまでは言いませんが、破天荒というか無茶苦茶な人ですw

 そういう人間味が一番表れてるのが孔子と弟子達との会話だと思います。


 里仁編・第15節

 孔子が弟子の曽参の前にフラッと現れ、

 孔「曽参よ、私は1つの道を貫いてるぞ」

 そう一言告げて去っていき「ど、どういうこと!?」と弟子達は大混乱。
 周りが慌てる中、問われた曽参は「ただ忠恕あるのみ、ということでしょう」と落ち着いて師匠の意を汲むのでした。

 これいきなり聞かれた曽参も困ったやろw
 弟子を試したのかなんなのか、謎なんですよね。

 公冶長編・第12節

 弟子の子貢が「自分が嫌なことは他人にしません」と抱負を語ったら、孔子は「お前には無理!」と即断してきたりw

 弟子にはもう忖度なしでフレンドリーな師匠だったんですかね?

 憲問編・第45節

 弟子達だけじゃなく他人へシンプル悪口を言ったりするシーンもあります。

 孔子の幼馴染に原壌という人がおって、ロクデナシのホームレスなんですね。
 ソイツが道端に踞ってるのを見つけた孔子は、

 「ガキの時は可愛げなかったし、大人になっても大したことない。ジジイになるまで無駄に生きて死にもしない。お前みてぇのをクズって言うんだよ!」

 と、持ってた杖で原壌をシバき倒したり。
 言い草や言動が本当に痛快ですw



 特に俺が一番好きな弟子に子路って人がいます。
 この人は孔子の弟子に似合わず、勝ち気な性格でトラブルメーカーなんですね。

 でも、師匠にはよく懐いてて、孔子に構ってちゃんな質問をしては体よく突き放されたり、可愛いとこが多くてw
 師弟というよりかは親子みたいな、不思議な関係で見てて微笑ましい。

 先進編・第25節

 子路が役人として働いてた時に子羔って孔子門下の若手を取り立てて、
 それを聞いた孔子が「せっかく勉強盛りの若者なのに…」とチクリと不満を言ったんですね。

 それに対して子路は「仕事も良い経験になりますよ。それに読書だけが勉強じゃないでしょ?」とサラッと言い返す。
 反論された孔子は「これだからあのお喋り野郎は嫌いなんだ」とブチギレますw

 この遠慮のない関係が見ててホント好きでした。



 論語は孔子と弟子達のノンビリした日々が記録されていますが、
 その日々も永遠という訳ではありませんでした。

 紀元前481年。春秋左氏伝にも記載されている獲麟の年。
 魯国で麒麟という神獣が発見・捕獲されます。

 麒麟というとビールのラベルに描かれてるような煌びやかな姿で現れ、世の中に吉兆を齎す天の使いです。
 しかし、魯国で見つかった麒麟、その姿は、見るだけで不快な悍ましい怪物でした。

 何故、神獣たる麒麟が、この様な悍ましい姿なのか。
 その瞬間、孔子は己が命運が尽きたことを悟ります。

 本来、煌びやかな神獣が人の目に悍ましく映る。

 それは、人間の心が天の神秘を認識できないほど、それだけ荒んでいる証明で、
 この先の未来、世の中は暗黒や混沌に包まれる予兆だと直感しました。

 そこで、孔子は筆を置き、今まで書き続けていた歴史書『春秋経』をそっと閉じる。

 その年に最愛の弟子・顔回が亡くなります。
 愛弟子の死に孔子は「天は我を滅ぼした」と慟哭する。

 続いて紀元前480年。弟子の子路が衛の国で内乱に巻き込まれ殺害されます。
 この数年前には息子・孔鯉も早逝しており、孔子の晩年は弟子や家族を次々亡くす寂しいものでした。

 紀元前479年、孔子死す。
 故郷の魯国で、73年の生涯を閉じる。

 暗黒化する未来の予知。相次ぐ家族や弟子の死に打ちひしがれ、
 自身が情熱を注ぎ続けた理想は、果たして意味があったのか。

 自分の死後も、生きる人々に正しい道を指し示すことができるのか。
 春秋左氏伝、そしてこの論語にも、未来への危機感や絶望がないまぜになってるような気がする。

 その不安も含めて、孔子が生を全うした姿が、論語という本に内包されてるんだと思う。
 儒教の教えは他人を思いやる仁と社会秩序たる礼を重視してますが、その上で孔子がどう生きたかを、ここに書き示す。

 孔子の弟子達がホントに残したかったことは、穏やかで平凡な日々の中にいた、尊敬する師匠の何気ない姿だったんじゃないか?

 その思想は、孔子が目指した、世の中に平和を齎す普遍の道にはならなかったけど。
 それでも自身が編纂した春秋経や、弟子たちが纏めた論語は結晶として、今も光輝く。

 孔子の死後、教えを受け継いだ弟子たちは各地に散らばり、その思想を広めていく。
 遺った教えは、時を超えて多くの人々の心を照らし続けてる。そう感じます。

 では、また。
 


色づく世界の明日からについて、その星砂時計

2025-06-07 10:52:00 | アニメ

 2018年放送。PAWORKS制作のオリジナルアニメ。
 知る人とぞ知る傑作らしいとの噂を聞き、視聴。

 舞台は長崎市。魔法や魔法使いが日常に存在するという世界設定。
 突如として祖母・月白琥珀に魔法をかけられ、2078年から2018年の過去へタイムスリップさせられた月白瞳美の物語。

 正直、ちょっと話が唐突で困惑した。
 まぁ、全13話見て面白い作品ではもちろんあったけど、

 初っ端の唐突さから、どんどん話が渋滞していって、消化不良だったり尻すぼみな内容だったかな。
 まぁ、面白いんだけどね〜…と、歯に物が挟まる感じw

 瞳美がなぜ色盲になってしまったのかとか。
 周囲を拒絶するようになった瞳美が、過去の人々と触れ合い成長する物語の、その根幹がね。

 う~ん、ちょっと納得はし辛いかなと。

 代々魔法使いの家系である月白家。
 しかし、瞳美の母は魔法の才がなく、それを苦にして瞳美を置いて出ていってしまった。
  
 瞳美はそのショックで色盲になり塞ぎ込むようになってしまい、見かねた琥珀が時間魔法を使ってタイムスリップさせたと。
 そういう理由が後半に明かされるんやが、それ聞くと、なんか違うくね?と思ってしまう。

 なんかな〜。それだったら、瞳美母の学生時代にタイムスリップするのがええんじゃね?
 てか、琥珀よ。お前が過去に行けよw

 これって瞳美のせいなんか? 誰のせいってことではないけどさ〜。
 瞳美母が出ていったの、瞳美と瞳美母の間より、琥珀と瞳美母と間に問題があったからじゃないの?

 で、その答えがタイムスリップ? 納得いかんのう。
 まぁ、この経験を機に、瞳美自身が前向きに生きれるようになった、ハッピーエンドなんは良いが。

 それとこれとタイムスリップさせた意味。
 行方知れずの母との問題は解決してないし、

 タイムスリップも実は危険な魔法で、危うく瞳美は存在ごと消えてしまう可能性もあったわけで。
 そんな危険を賭けてまですることだったか?

 なんか琥珀と瞳美母の問題を、瞳美の責任にして押し付けてるような気がしてね。
 もちろん琥珀に悪気がないのは分かるし、琥珀と瞳美母にも親子としての事情があるのも分かるが、外野からはそう見えちゃう。

 やっぱ、最終的に「なんで?」と思ってしまう。釈然としない話やった。

 唯翔との恋愛もざっくりな終わり方だし。
 11話の紙飛行機のシーンはドキドキして良い場面やったな。それだけにシレッと終わっちゃって。勿体ない。

 美術部の友情物としても微妙。
 9話で部長が告白してきた時はめっちゃ盛り上がったけどw

 瞳美のサークルクラッシャーぶりは見てて面白かった。
 このままあさぎ唯翔混ぜて四角関係になったらさらに良かったのに、ここもサクッと流されたな。

 てっきり60年後に再会するかと思ったが。
 タイムカプセル掘り出す時に部員が集まったとかなら感動したやろに、そういうのもないし!

 それと、もうちょい瞳美と琥珀のぶつかり合いがあっても良かったな。
 瞳美は琥珀に対して思うとこなかったんかね? 瞳美母が出ていった時も当事者だった訳で。

 瞳美・瞳美母・琥珀の家族間で区切りが付く、和解するみたいな話が見たかったな。

 恋愛・友情・家族愛。結局、全部中途半端だった気がする。 
 色んな要素詰め込んで、青春物の雰囲気だけで最後まで突っ切った感じ。

 まぁ、個人的に納得出来ない部分あったけど、見応えはあったからね。
 青春アニメとしては面白いし、そういうの見たいって人にも凄くオススメです。

 ただ、深く考えちゃダメだなw
 雰囲気だけを楽しむ。アロマみたいに香りだけ楽しむようにしてください。

 では、また。