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昨日は 草刈りがあった |
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清掃は 順延になったらしい |
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刈り取られた草が まだ 水に浮いている |
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群生していたクローバーも 刈り取られてしまったので |
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僕たちは 落胆していた |
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けれど カメラのお兄さんが 四つ葉のクローバーが残されているのを 見付けた |
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どんなときでも 希望はちゃんと 残されている |
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そんな風に思えて とても嬉しかった |
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「おかか先生のスペシャル肥料が効いたんだね！」
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「ふふっ。昨日のうんちが今日の四つ葉に？ まさか」 |
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―― けれど実際 ゆうちゃんの言うとおりかもしれない |
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先生の排泄物が 四つ葉の肥料になっているというのは おおいにありうべきことだ |
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なにもかも つながっている 動物も 植物も きたないものも 綺麗なものも |
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いや そもそも きたないものなんて この世には無いのだろう |
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カメラのお兄さんは いつものように 四つ葉をそっと 手帳に挟んだ ―― |
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