釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

「森を抜け出せない」先進国

2022-02-16 19:18:57 | 社会
ウイルスに対するワクチンは、従来、毒性を弱めて病原性をなくした生ワクチンと感染能力を失わせた不活化ワクチンの二種であった。いずれもウイルス全体が抗原として使われる。生ワクチンでは麻疹・風疹・水痘・おたふくかぜ・ロタウイルスのワクチンがある。結核菌のBCGも生ワクチンである。不活化ワクチンではB型肝炎・4種混合・3種混合・2種混合・日本脳炎・HPV(ヒトパピローマ)・インフルエンザなどがある。新型コロナウイルス感染で急遽登場した毒性のあるスパイクと言うウイルスのごく一部を抗原とするmRNAワクチンもその開発の歴史は30年に及んでいるが、臨床試験、人での試験はようやく始まったばかりであった。2017年に開始されたジカ熱ワクチンの臨床試験が最初で、現在、それを含めたHIV、ヒトパピローマウイルス、狂犬病、サイトメガロウイルス、インフルエンザウイルス、チクングニア熱ウイルスなどいずれも臨床試験の最中であり、最後の第III層試験は今も行われていない。2017年に始まったジカ熱mRNAワクチンの臨床試験すら終わっていないのだ。それを新型コロナウイルスワクチンでは1年にも満たない数ヶ月で「特例承認」されたのだ。主要メディアはmRNAワクチン開発には長い歴史があると訴えるが、人への長期的な本来の臨床試験は一切行われていないのだ。今月14日の米国メディアCNNは、「追加接種の重症化予防効果を確認、数カ月で低下も CDC研究」を報じた。同じCNNは先月11日に「5 reasons you should not deliberately catch Omicron to 'get it over with'(オミクロンを故意に捕まえて「終わらせる」ことをしてはいけない5つの理由)」を報じている。そこには「A recent study of over a million people published by the US Centers for Disease Control and Prevention found the risk of a severe outcome from Covid-19 was higher in vaccinated people who were 65 or older, people with weakened immune systems, or people who had at least one of the following health conditions: diabetes or chronic kidney, cardiac, pulmonary, neurologic or liver disease.(米国疾病対策予防センターが発表した100万人以上を対象とした最近の研究によると、コビッド19による重篤な結果のリスクは、ワクチン接種を受けた65歳以上の人、免疫力が低下した人、糖尿病や慢性腎臓病、心疾患、肺疾患、神経疾患、肝臓疾患のうち少なくとも1つの健康状態にある人で高くなることが判明した)」とあり、明確にオミクロン株感染で深刻なリスクがある対象として「ワクチン接種を受けた65歳以上の人」が記されている。昨日、日本の1日の新規死者数が236人と過去最多となった。今月5日には1日の新規感染者数は10万5620人とやはり過去最多であった。ワクチン接種を推進する政府や専門家は、ワクチン接種で最初は感染を防ぐといい、後には、重症化を防ぐと言い換えた。しかし、米国のコロナ対策の中枢であるCDCの研究結果すら、「ワクチン接種を受けた65歳以上の人」が重症化リスクがあると認めている。未接種の65歳以上ではないのだ。カナダのメディアREBEL NEWSのインタビューで、トラック運転手らのデモに対処するために連邦政府が発動した緊急権限に反対するオンタリオ州ダグ・フォードDoug Ford知事は、「コロナはワクチンを10回打っても感染する。首相だって3回接種して感染した。そういう人だらけだ。そんなワクチンを信じないのは当たり前の選択権だ」、「みんな、もうこの件は終わりにしよう。私たちもそうです。次に進もう」と述べている。英国政府が発表したデータでは、10-14才の子供の昨年1-10月の10万人あたりの死亡者数は、未接種者4.58人、一回接種45.12人、二回接種238.37人で、二回接種の子供の死亡率は未接種の子供に比べて52倍もの死亡率であった。世界を見ても、ワクチン接種が進んだ多くの国で、新規感染者数も過去最多となり、重症者や死者が急増している。ワクチン最先進国であるイスラエルは新規感染者数、死者数ともに過去最多となった。重症者がそれらと比例しないのは、軽症から急変することも関係しているだろう。さらには自宅療養・宿泊療養により、十分な病状の把握が出来ていないことも関係があるだろう。死者数の増加の基本にはこれまでも早期治療のないことがある。今日のロイターは「シンガポール、コロナ新規感染が過去最多1万9179人」、「韓国、コロナ新規感染者が9万人超で最多更新 1週間で倍増」をそれぞれ報じている。シンガポールも韓国もアジアではワクチン接種先進国である。一昨日の独立系メディアVitalglo.comは、「New Study Confirms Ivermectin Outperforms Other Options(イベルメクチンが他の選択肢より優れていることを確認する新しい研究)」で、米国コーネル大学の研究結果を報じている。「研究者らは、全ゲノム配列を取得し、データベースから30の変異株を収集した後、以下の10種類のウイルスに対する薬剤を分析した。」、「10種類の薬剤をすべて分析した結果、イベルメクチンがオミクロン変異体に対して最も有効な薬剤候補であることが判明した。この試験には、2021年12月にFDAがCOVIDに対する緊急使用許可を出した新規プロテアーゼ阻害剤である(ファイザー社の)Nirmatrelvir(Paxlovidパクスロビド)が含まれています」。パクスロビドは20錠で52万円もする。イベルメクチンは20錠で2000円くらいだ。オーストリアメディアWochenblickは、同メディアの記者が感染後イベルメクチンで回復した記事を昨日載せている。「Wochenblick-Journalisten überleben "Todesseuche":(Wochenblickのジャーナリストは "死の疫病 "を生き延びた:Mit Covid allein zu Hause – Impffrei und doch guter Dinge(自宅で一人コビドとともに~ワクチンフリーでまだまだ元気です)」と題され、「インドや日本から来た医師を含む友人たちは、「イベルメクチン」が現地でコビド19の患者に非常にうまく使われていることを教えてくれました。ノーベル賞受賞の薬は、早い段階で推奨量を手に入れました。幸いなことに、わが国には、医療国家論に脅迫されることを許さない慎重な医師がまだいる。」「イベルメクチン - 急速な改善 主人には、医師と相談しながらイベルメクチンを推奨量投与しました。わずか4時間で、目に見えて改善されたのです。数日間、この服用を続けた。さらに、宇宙飛行士の食事、飲料用アンプル、ビタミンB、C、亜鉛の入った発泡性の錠剤などを摂取しました。ビタミンDの点滴。1週間後、彼は再び朝食を食べたくなった。彼は森を抜け出したのだ。」。YAHOO! JAPAN ニュースは、「コロナの位置付け「5類」に下げるべき?」で、アンケートをとっているが、5万人以上の投票で78.4%が「「5類」に下げるべき」と回答している。インフルエンザと同じ5類に下げて、どの医療機関でもイベルメクチンのような治療薬を即座に処方すれば、重症者も死者も激減するだろう。アフリカ中部を見れば分かる。アフリカ全体でも1回を含めワクチン接種者は17%で日本は81%だが、100万人当たりの新規感染者数は昨日、アフリカ10.16、日本663.7、新規死者はアフリカ0.27、日本は1.29である。これを見るだけでワクチンが感染も重症化・死者も防がないことが分かる。
昨夜の雪で蝋梅も雪を被った(雪は午前中に溶けてしまった)

凋落する日本

2022-02-15 19:14:46 | 科学
先日、熊本産アサリの産地偽装が明らかになり話題となったが、2月6日の時事通信は「熊本産アサリ、中国産混入 相次ぐ産地偽装、揺らぐ信頼」として、他にも多くの産地偽装が発覚していることを報じている。こうした偽装は何も販売品だけではない。2016年5月28日の東洋経済ONLINEは「日本が世界一の「研究捏造大国」になった根因」を報じている。2019年9月2日のDIAMOND onlineも「日本が世界トップの論文不正大国になってしまった理由」を報じている。さらに2020年10月28日には米国メディアNewsweek日本版でも「日本で研究不正がはびこり、ノーベル賞級研究が不可能である理由」が報じられた。これまでも中国の様々な「不正」が言われて来ているが、それはもう単に中国だけではないのだ。日本政府の文書改ざんやデータ偽装は今では日常茶飯事となり、メディアすら追及を中途半端にする始末だ。本来メディアにとって、社会の監視は大きな役割の一つである。日本でも「不正」はすでにあらゆる所に蔓延ってしまっている。不正が蔓延る社会はすでに民主主義国とは言えない。そんな社会となっている日本で、今回の新型コロナウイルス感染が発生した。そして、やはりこのコロナ禍でも正確なデータが出ず、改善はされない状態が続いている。今年度の大量のワクチン契約は早々となされたが、検査キットの改善は一向にされず、「みなし陽性」と言ういつもの「曖昧な」官僚言葉で、正規の陽性者には計上せず、従って国の「HER-SYS」にも登録されないため、一層、実際の感染者数が掴めなくなっている。昨日の茨城新聞クロスアイは「【速報】新型コロナ 茨城で新たに1121人感染、死者2人 自宅療養中に1人死亡、県内初」で、「死亡したのは、自宅で療養していた70代男性と、死亡後の検査で感染が判明した90代男性。県内で自宅療養中の患者が亡くなるのは初めて。70代男性は発熱などの症状で9日に医療機関を受診し、10日にPCR検査で陽性と判明。基礎疾患があったが、11日に医師が保健所へ提出した発生届では軽症のため「入院不要」と判断された。」とあり、昨夜の東海テレビでは「いずれも重症でなく容体急変…新型コロナに感染し自宅療養中だった2人が死亡 三重で新規感染者579人」で、「14日は、感染判明後に自宅療養していた80代女性と90代男性が13日に亡くなったことも発表されました。いずれも重症ではありませんでしたが、その後、容体が急変したということです。」と報じ、同じく昨日の読売新聞オンラインは「大阪府でコロナ感染の男性2人が自宅で死亡…1人は入院先見つからず、翌日に容体急変」で、「大阪府は14日、新型コロナに感染した60歳代と80歳代の男性2人が自宅で死亡したと発表した。」で、「大阪府は14日、新型コロナに感染した60歳代と80歳代の男性2人が自宅で死亡したと発表した。 60歳代の男性は大阪市在住。市によると、1月30日夜、息苦しさと発熱の症状が出たことから、家族が救急搬送を要請。保健所は、入院先の調整がつかず、男性に基礎疾患がなかったことから搬送はせず、改めて療養先を見つけることにした。しかし、翌日、自宅で容体が急変し死亡した。 80歳代の男性は中等症で入院していたが、症状が改善したことから退院し、自宅療養に切り替えた。保健所が毎日連絡していたが、今月7日に容体が急変して亡くなったという。」と伝えている。昨夜の共同通信は、「自宅療養者、最多54万人超」を報じ、「厚生労働省は14日、新型コロナウイルス感染による全国の自宅療養者が、9日午前0時時点で54万3045人となり、過去最多を更新したと発表した。」とある。今日の朝日新聞DIGITALは、「自宅療養者への食料品配布1週間後 保健所パンク状態、案内も省略」で、大阪府の状態などを報じているが、大阪府は「大阪府 保健所から電話連絡 65歳未満リスクない人取りやめ」(昨夕のNHK NEWS WEB 関西)さえ行わねばならないところまで追い込まれている。感染症第2類として、行政下での感染管理に置き続ける目的は、感染を抑え込み、国民の健康を守ることが目的のはずであるが、その体制はとっくに崩れてしまっている。国民皆保険により日本の医療は世界一だと言えた状態はすでに崩壊している。何故、早期発見・早期治療を目指さないのか。厚生行政もまた製薬企業との癒着と言う「不正」が蔓延っているためだ。ファイザー社の日本法人の執行役員が一時、分科会の委員であったり、都の教育に関与する立場になったり、コロナ禍のワクチン一本槍の対策に何も影響しないはずはないだろう。今日のロシアのSPUTNIKは、「英学者、新型コロナの新たな変異株の致命的な危険性について警告」で、「エディンバラ大学の疫学者のマーク・ウールハウス教授は、オミクロンが新型コロナの別の系図であり、デルタ株とは直接関係がないと述べた。そのため新しい変異株がどこから来るのか、そしてそれが最終的にどのような特性を持つのかは明らかではない。」、「ウールハウス教授は「新しい変異株は病原性が高い可能性がある。「オミクロン」の次にはさらに多くの変異株が発生し、それらの伝染性がより高ければ、それらが優勢になる。新しい菌株はより致命的であるか、より深刻な悪影響を与える可能性がある」と語った。」と英国メディアThe Guardianの記事を紹介している。今後もどのような変異株が続いて行くのか分からないが、長期化するコロナ禍で、ワクチン義務化を含めた各種規制に反対する抗議運動が主要国で展開されており、最初に大型トラック列で抗議が行われたカナダは、4つの州の知事が反対する中で、首相が一度も発動されて来なかった緊急事態法を発動した。抗議行動を抑える目的のようだが、副首相は、緊急事態法発動下では、「裁判所の命令なしに、政府は銀行もしくは金融サービスの口座を直ちに凍結または停止することができ、金融サービス機関は当命令に伴う民事責任から保護される」と述べている。私権の厳しい制限が、民主的な抗議に対して発動されたのである。カナダは巨大な規模となった抗議行動を認めない。しかし、これまではこうした行動が許されて来たのが民主主義国家ではなかったのだろうか。フランスのパリでの同じような抗議行動には、軍の装甲車までが出ている。まるでまさに天安門広場事件である。世界中で民主主義が崩れて来ている。日本銀行はインフレで金利が上昇する中で、国債の金利を上げないために、なりふり構わず、今後は「無制限に」国債の買取りを行うと決めた。ここでも「タガのハズレ」が見られるようになった。日本社会の凋落は止められそうにはないようだ。
アジアのコロナ優等生シンガポールもワクチン導入で最悪となっている
赤:2回以上ワクチン接種の入院者、青:未接種の入院者、黄緑:2回接種、緑:3回接種

早期終息は可能だが

2022-02-14 19:20:08 | 社会
昨日と今日は少し気温が上がった。最高気温が7度と5度だ。晴れてもおり、戸外に出ても風の冷たさが緩んでいた。晴れると日射しも春の日射しに変わって来たことが感じられる。とは言え、庭の花木はまだ冬の終わりを待つかのように、小さな蕾のままだ。先週月曜日に新型コロナウイルス感染症を発症した、大阪にいる娘は、土曜には楽になり久しぶりの長電話となった。結局、木曜深夜に連絡して来た医師とは連絡が取れず、役所から書類が届き、自分で「HER-SYS厚労省コロナ感染者等状況把握・管理システム」にネットで登録させられたようだ。送られた書類に沿って、メールアドレスとパスワードを登録し、以後、「HER-SYS」にログインし、経過を書き込む。発症日を含め5日目に初めて「HER-SYS」を通じて自分の症状を通知出来た。最初のPCR検査も、体温が37.5度以上ならば「発熱外来」へ、それ未満では大阪府事業の無料PCR検査センターへとなる。娘は37.3度であったために無料PCR検査センターの長い列に並ばざるを得なかった。とても外出出来るような体調ではなかったが、はっきりさせるために無理にも検査を受けた。結果的に陽性者が列に並んでいたのだ。自宅療養者には配食システムがあることを金曜に通知され、即座に申し込んだが、最初に配食されるのは明日の火曜日からだと言う。自宅療養の解除も43歳以下は自己判断による。何もかもが遅過ぎるし、陽性後のことが当事者には不明確で負担もある。高齢者がこのような対応を受けていれば、重症化する人が出ても不思議はないだろう。幸い、娘は発症初日から準備していたイベルメクチンなどの治療薬を服用出来たが、一見、軽症に見えても高齢者では発症早期に治療薬が与えられなければ、簡単に重症化するだろう。一昨、米国CDC疾病予防管理センターですら、「If you test positive for COVID-19 & are at risk of becoming very sick, contact a health professional right away to determine if you may be eligible for treatment. Don’t delay, treatment must be started within the first few days to be effective.(COVID-19が陽性で、重症化する危険性がある場合、すぐに医療専門家に連絡し、治療が受けられるかどうかを判断してください。治療は、最初の数日以内に開始しなければ効果がありません。)」とツィートし、早期治療の重要性を知らせている。米国のイベルメクチンを中心とする予防・治療薬を公表する医師と研究者の組織、FLCCC(Front Line COVID-19 Critical Care) Allianceでは、オミクロンではイベルメクチンの予防投与を1週間に2回としており、感染した場合はイベルメクチン12mg2錠を毎日5日間、アスピリン、ビタミンD3、メラトニン、ケルセチン、亜鉛、ビタミンCも同じく5日間服用を推奨していおり、娘も基本的にこの内容に沿って内服し、フルボキサミンやガスターを追加させた。5日間服用後も症状がある場合は、FLCCCでは、さらに10日間の服用を追加としているが、娘には完全に症状が消えれば、服用は中止してもいいと指示しておいた。ただ、ハーブのローズマリーに含まれるポリフェノールであるカルノシン酸が、コロナ後遺症を防ぐのに有効だとの論文を見たので、これも念の為に飲んでおくようにした(楽天でローズマリーとして販売)。ネットを見ると娘と同じく、感染後に喉の痛みが強く、とても水分も飲めないので、ゼリー状の食品を準備しておく方がいいと書いている人もいた。症状は異なるがインフルエンザ以上に辛かったと書かれている人もいた。ワクチン接種もだが、自然感染も極力避けるに越したことはない。しかし、やはりネットでは、どれほど気を付けていても感染が避けられないこともあると書いている人がいた。自然感染すると、無症状や軽症でも後になって後遺症が出る場合がある。「軽症」とは言っても医療上での言葉で、本人にとってはとても辛い状態だ。この第6波もまだしばらくは続く。昨夜発表の東京都の「都内の最新感染動向」では、1月24日に検査数では最高の4万7029件となった後、日毎に検査数を減らして来ている。東京都の新規陽性者の最多は2月2日の2万1576人である。昨日の検査数(2022年2月11日参考値(3日間移動平均))は1万3917 件まで減少しており、陽性率は何と41.2 %にもなった。実行する検査数を減らす中での新規陽性者の減少でしかないのだ。とても東京都の陽性者が現実に減少しているなどとは言えない。隠れた陽性者があまりにもまだ多い可能性がある。今月7日のJBpressは「実は死亡者の多いオミクロン株、軽症・弱毒は大うそ」を報じている。厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症COVID診療の手引き」第6.0版によりいまだに診断分類が「新型コロナ肺炎」の重症度合いだけで分類されており、「肺炎になりにくいオミクロンは確かに「重症者が少ない」」。しかし、実際には死者は増加している。肺炎にはならないが基礎疾患が悪化して亡くなるケースが急増しているのだ。一見、まさに軽症に見える基礎疾患のある人や高齢者が、早期に治療薬を与えられないために、急速に重症状態に陥ってしまう。こうしたこともこれまでの波でもう何度も繰り返して来た。昨日の山陽新聞digitalは「妊婦コロナ感染増、岡山県内1月71人 病院負担重く、入院基準34週以降に変更」と報じている。「「妊婦の感染は爆発的に増えている。感染していない重い症状の妊婦への対応もあり、ぎりぎりの状態だ」 同センターの一つ、岡山赤十字病院(岡山市)の江口武志・産婦人科医長は危機感を隠さない。」、「妊娠後期の28週目以降は重症化リスクが高まるとの報告もあり、飲み薬・モルヌピラビルの使用も禁止されている。」とある。長く使われて来て、安全性が確かな既存薬ではなく、あくまでも臨床治験を省略した、十分な安全性が未確認の新薬を治療薬として「特例承認」すると言う危険な治療方針を続けている。新型コロナウイルスは変異がとても早い。オミクロンの変異株「ステルス・オミクロン」BA.2だけでなく、オミクロンとデルタが合体した「デルタクロン」もすでに検出されている。新型コロナウイルスは変異がとても早いだけでなく、動物にも感染することが変異を複雑にさせている。すでに新型コロナウイルスが犬や猫だけでなく多くの動物に感染していることが報告されている。問題はそこでも変異が起きていることで、その動物の体内で変異したものが、再び人に感染する恐れもあることだ。インフルエンザウイルスでもA型はやはり動物にも感染すると言われる。長期化すればするほど変異ウイルスが登場する。しかし、感染しても多くの人が自宅療養・宿泊療養で「放置」され、何の治療薬も与えられない状態がずっと続いている。10日間の待機に備えた食料などほとんどの人が準備していない。娘の場合も発症から8日目にして配食がなされる形だ。ウイルスの変異を許さないためにも、長期に安全性が確認された安価な薬剤による早期治療の導入こそがこの感染を終息させる鍵だ。そして、それらの薬剤をインフルエンザのようにどの医療機関でも処方可能にすれば、つまりは感染症分類第2類をインフルエンザと同じく5類にすれば良いだけである。医療者は予防投与で済む。それも長くはかからない。感染が終息するからだ。
FLCCC早期治療プロトコール

ワクチンは「生来の免疫系にダメージを与え」る

2022-02-12 19:16:29 | 社会
昨日のNHKは「東京都 新型コロナ 9人死亡 新たに1万8660人感染確認」で、「東京都内の11日の感染確認は1万8660人で、3日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。」と報じた。しかし、昨夜の東京都の「都内の最新感染動向」を見ると、検査数は(2022年2月9日参考値(3日間移動平均))で、2万7540.3 件で少し増加したにもかかわらず、陽性率まで39.9 %と増加している。検査数が圧倒的に少ない状態が一層進んでいることを表している。そんな中での前週比での減少にどれだけの意味があるのだろうか。日本は全てが中途半端で、データまで中途半端なデータしか出て来ない。昨日の北海道新聞は「3回接種後に感染続発 重症化防止には効果 道内病院など、医療逼迫を警戒」と報じている。3回ワクチン接種をしても感染が防げないものが、何故、重症化を防げるのか。普通に考えればあり得ないだろう。英国の皇太子も3回の接種後に2度目の感染をしている。大阪暁明館病院は昨年12月に3回目の接種を終わらせていたにもかかわらず、院内感染でクラスターが起きた。変異スピードの速いウイルスに対して武漢株スパイクに基づく抗原を何度も打つことで、その方向へ免疫を強く誘導することになり、変異株には対応出来なくなっている。日本よりワクチン接種が先行している隣国の韓国は、昨日、さらに新規感染者数が過去最多を更新した。ワクチン接種後に抗体量が増えると言う研究がいくつか出ているが、どの研究もどのような抗体かを明らかにしていない。増えているのはあくまでも武漢株スパイクに対する抗体である。新型コロナウイルスに感染して重症化した人たちでも抗体は急増している。しかし、この場合の抗体はむしろサイトカインストームによるための抗体増加である。重症者ではウイルス量は減少しており、抗体が増加している。PCR検査が陰性化しているにもかかわらず、抗体は増加している。昨日の英国メディアTHE EXPOSÉは、「UK Government data proves the Covid-19 Injections cause damage to the innate Immune System that worsens by the week(英国政府のデータでは、Covid-19注射は生来の免疫系にダメージを与え、週ごとに悪化することが証明している)」を報じた。2月3日付の「UK Health Security Agency   COVID-19 vaccine surveillance report  Week 5 」のデータからの記事だ。「43ページには、22年1月3日から22年1月30日までのイングランドにおけるワクチン接種状況別のCovid-19患者のデータが掲載されており、1月の患者の多くが3回目ワクチン接種者であることが分かる。」と書き出している。この英国健康安全局によって作成されデータに「ファイザー社のワクチン効果計算式を使って、現実のワクチン効果を計算」すると、「18歳以上80歳未満の二回ワクチン接種者」のワクチン有効率は−183%となった。マイナスである。「つまり、完全なワクチン接種を受けた成人は、ワクチン未接種の成人に比べてCovid-19にかかる可能性が高いということ」だ。「しかし、ワクチンの有効性は、実際にはワクチンの指標ではなく、ワクチンを接種していない人の免疫システムの性能と比較したワクチン接種者の免疫システムの性能の指標なのです。」、「ワクチンは、免疫系の働きを訓練し、訓練を終えると消えてしまうのです。もし、あなたがワクチンを接種した後にコビド19のウイルスに遭遇した場合、あなたを守るために行動を起こすのはワクチンではなく、ワクチンで訓練されたあなたの免疫システムなのです。したがって 当局が「ワクチンの効果は時間とともに衰える」と言うとき、その本当の意味は、「被接種者の免疫システムの性能が時間とともに衰える」ということです。 しかし、免疫システムの性能を計算するためには、ワクチンの有効性を計算するのに使った計算を少し変え、その答えをワクチン接種者と非接種者の最大症例数で割る必要があるのです。」。そこで「18-80歳以上の二回ワクチン接種者」の免疫システムの性能を計算すると、−65%となった。「これは、現在、完全なワクチン接種を受けた英国人は、ワクチン未接種者がCovid-19に対して持つ免疫反応よりも平均して65%低いことを意味する」。「したがって、イギリスの平均的な完全接種者は、ある種のウイルスや特定の癌などと闘うための免疫系が最後の35%まで低下しているのです。 つまり、コビッド19の注射は自然免疫系にダメージを与え、ワクチン接種を受けていない人の免疫系の方が感染予防に優れているということが英国政府によって確実になったのである。 しかし、重篤な病気や死から身を守るという点ではどうであろうか? 残念ながら、同じ英国政府のデータによれば、コビッド19注射は自然免疫系を損傷し、ワクチン接種を受けていない人の免疫系が死から人を守るのにずっと優れていることが分かる。」。「UKHSAワクチン・サーベイランス・レポートで発見された死亡数と2回ワクチン接種人口の規模から計算した、イングランドの18歳以上の各年齢層におけるワクチン接種状況別の10万人当たりのコビッド19死亡率」を見ると、「2回ワクチン接種者は、18-29歳と40-49歳を除くすべての年齢層で、10万人あたりの死亡率が最も高い。しかし、週を追うごとにワクチン接種者の状況が悪化していることを示す過去の傾向から、今後数週間でこの2つの異常の間で死亡率が入れ替わることが予想される。」。この死亡率から「ファイザーのワクチン効果計算式を使って、現実のワクチン効果を計算」すると、「22年1月3日から1月30日の間にイングランドで実際に行われたCovid-19ワクチンの死亡に対する効果は、80歳以上で-110.24%、70-79歳で-97%、18歳以上のすべての成人の平均で-98.14%と低いものであった。」。記事では、こうした結果が出た要因を抗体依存性増強ADEか後天性免疫不全症候群ではないかと考えている。「UKHSAは、このワクチンが、感染後に体が本来持っている、スパイクタンパク質だけでなく、ウイルスの他の部分に対する抗体を作る能力を妨害していることを発見した。具体的には、ワクチン接種を受けた人々は、ワクチン接種を受けていない人々の反応の重要な部分であるウイルスの殻であるヌクレオカプシドタンパク質に対する抗体を産生していないようです。 つまり、ワクチンを接種した人は、感染して回復した後でも、スパイクタンパク質の変異に対してはるかに脆弱になるのです。」とある。
100万人あたりの新規感染者数推移
右端国名上から:アジアで最も早いブースターのシンガポール、韓国、日本、ベトナム、タイ


身内の感染

2022-02-11 19:19:13 | 社会
昨夜はわずかに雪が降り、朝もそのまま残っていた。今日は午後から綿のような雪が少し降った。今週月曜日、大阪にいる娘が破れるような頭の痛み、喉の痛み、節々の痛み、倦怠感と微熱、口内炎を生じた。身体がとても辛くて仕事を休んだが、本人は風邪かインフルエンザくらいに考えていたようだが、翌日PCR検査を受けた。大阪も感染者が急増しており、検査も長い列をなしていたようだ。検査結果は翌日には出ず、2日後の昨夜遅くに通知があり、陽性と判定された。深夜12時前に医師から直接電話があったようだが、娘は夜遅い電話だったので、電話には出ず、今日午前中に連絡をとったようだ。症状は多少軽減して来ているようだが、いずれの症状もまだ残っていて、食欲もなく、倦怠感もある。先週木曜にイベルメクチンの予防内服をしていた。あらためて、米国のイベルメクチンを基本とした予防・治療プロトコールを公表しているFLCCCのサイトを見ると、オミクロンでは予防内服にイベルメクチンを1週間に2回内服に変更されていた。月曜からイベルメクチン、フルボキサミン、ガスター、アスピリン、5-ALA、ケルセチン、ビタミンC、D、亜鉛などの内服を伝えたが、食欲がなく、空腹でこれらを飲み切れず、ともかく頭痛がひどくアスピリンだけでは治らず、ロキソニンまで加えていたため、胃に負担がかかり、なおのこと不快感が強まったのではないかと思われる。ガスター10を2錠2回服用させることにした。FLCCCのプロトコールでは、発症して5日経っても症状が治まっていない場合は、さらに10日間内服を継続しているため、娘にも内服の継続を伝えた。新型コロナウイルス感染症では、娘の状態は「軽症」扱いのため、治療薬は全く配布されない。電話による医師の問診を受けるだけである。多くの人が自宅療養や宿泊療養下に置かれ、何の治療薬も与えられない。しかし、感染してたとえ無症状であっても治まってからも後々、「ロング・コビット」と言う後遺症が出ることがあるのだ。無症状でも陽性であれば、イベルメクチンなどを内服しておく必要がある。特に全国でも大阪府は最悪の地域で、人口あたりの感染者や死者はこれまでもいつもトップである。新自由主義の急先鋒である「維新の会」は保健所や医療機関をことごとく削減して来ていた。コロナ禍では、パソナ系列の派遣を役所や保健所業務に採用し、むしろ現場業務を混乱させるばかりである。多数の新規感染者数のミスがこの第6波だけで2度も発生したのも頷ける。無論、国が感染症第2類にいつまでも分類している限り、通常業務にはないワクチンや感染者業務が保健所に大きな負担をかけている現実もある。感染者が多数発生すれば、現在見られる高齢者施設や医療機関でのクラスターは当然発生し、基礎疾患のある人や高齢者が犠牲となる。今日の東京新聞でも「90代男性は救急車の中で亡くなった...高齢者施設で集団感染が多発 受け入れ病院見つからず<新型コロナ>」で、「「調べれば調べるだけ、陽性者が出た」。22人の集団感染が発生した都内にある高齢者施設の施設長が振り返る。」、「1月24日に職員が発熱。その後、80~90代の入所者12人と職員10人の感染が確認された。入所者は個室で暮らすが、同じ階を中心に感染が拡大。ほぼ全員がワクチンを2回接種していたが、3回目はまだだった。」、「感染した入所者は食事や水分を取れず、症状が悪化。だが、入院できたのは3人だけ。肺に疾患があり、濃厚接触者とされた90代男性は酸素濃度が80%台まで低下。救急隊が駆け付けたが、医療機関に受け入れを断られ、約4時間搬送先が決まらず、男性は救急車の中で亡くなった。」、「高齢者施設で感染が広がり、死亡するケースは増えている。都の発表によると、今月1~9日、高齢者施設での感染者は1846人で1日当たり200人以上。同期間に都内で死亡した68人のうち、高齢者施設で感染した人は27人で全体の約4割に上る。」と伝えている。大阪も変わらず、昨日のテレビ大阪は「大阪新型コロナ24人死亡・1万2828人感染 3回目接種済でも病院内クラスター発生も」を報じていた。新型コロナウイルス感染はどの変異株も結局は基礎疾患のある人や高齢者に感染が広がれば、同じ結果になる。まして、ワクチン接種により自然免疫を損ねた人が増えれば、当然のように感染者数は増加する。感染者数が増加すれば重症者や死者も増加する。昨日の韓国中央日報は「米国、一日に2600人死亡…デルタ株の時より多い」を報じている。「米国で最近新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」による死亡者が昨年秋のデルタ株流行の時よりさらに多いことが分かった。新型コロナワクチンが本格的に普及する前である昨年春の死亡者数も上回った。感染力は強くても致命力は弱いと知らされたオミクロン株の危険性を軽視してはならないという指摘が出る。」とある。ワクチン接種が進んだほとんどの国で過去最多の新規感染者数が更新されている。重症者や死者数も増加して当然なのだ。現在の東京などは1週間前よりも減少して来ていると報じられるが、東京も実態は全く掴まれていない。検査が圧倒的に少なく、感染者が把握し切れていない。この状態では、感染状況がどうなっているのか判断が出来ない。しかも日本はウイルスの遺伝子解析が極めて少なく、新たな変異種が国内で発生している可能性も否定出来ない。仮にオミクロンの第6波が収束しても、新たな次の波はやって来るだろう。FLCCCのオミクロンのプロトコールでは、ヒドロキシクロロキンが追加されているため、遅まきながら今日ヒドロキシクロロキンの海外購入手続きをしておいた。イベルメクチンとヒドロキシクロロキンは早い時期から既存薬では有効性が伝えられていた。トランプ元大統領も感染じには両薬を使ったと言われる。
大阪府(茶)・東京都(赤)・岩手県(オレンジ)の人口あたりの新規感染者(実線)と死者(破線)の推移

繰り返されるワクチン接種で疲弊する免疫

2022-02-10 19:11:10 | 社会
昨夜のNHKは、「新型コロナ 経験ない規模の感染者数 医療体制への負荷深刻に」を報じていた。欧米で日本より数ヶ月先行してオミクロン株の感染拡大が見られていた。その拡大ぶりはデルタ株の数倍になっていたことも分かっていた。ザル状態の空港検疫で日本だけがオミクロン株から逃れられるわけはないのだ。わざわざ欧米が先行するオミクロン株の拡大を見せてくれていたのだから、それを参考に十分な準備が出来たはずだが、準備どころか、検査すらままならない状態だ。昨日の東京都の検査陽性率は39.7 %である。今月8日の3日間移動平均の検査数はわずか20,562 件でしかない。連日1万人を超え2万人に迫る陽性者が出ている中の検査数だ。政府の分科会はオミクロン株を侮らないように言うが、オミクロン株を一番侮っていたのは政府自身だろう。何の準備も出来ていないことが露わになっている。結局は現在の重症者や死者の増加の多くが準備不足の人災である。後に内部告発によりデータ偽装が明らかになった武漢対応ワクチンを何度接種しようが変異株には効力がなく、かえってワクチンにより自然免疫が低下することまで明らかになっている。その現実を示すのが、ワクチン高接種率の国々・地域での桁違いの感染拡大と、遅れて発生する重症者と死者の増加だ。新型コロナウイルス感染で入院した患者の70%以上が2回以上のワクチン接種者だと言う報告がデンマーク、カナダのケベック、イスラエル、スコットランドなどから出ている。そんな中で米国のCDCだけは「入院者のほとんどがワクチン未接種者」だと言っている。しかも都合よくワクチン未接種者の定義まで変更して。イスラエルもワクチン接種から一定期間の数ヶ月を過ぎれば、未接種者となる。そもそも米国CDCはワクチンそのものの定義まで変えて、mRNAワクチンを特例承認したのだ。武漢株スパイクを模倣したスパイクを体内で抗原として認識させれば、作られる抗体は当然武漢株スパイクに対する抗体である。ワクチン接種後に抗体価が高まったと平気で公表する研究者とはどんな研究者だろう。武漢株スパイクに対する抗体がいくらあっても、デルタ株やオミクロン株のスパイクはその抗体で攻撃されない。今月4日のNHKは「ファイザー3回接種 感染防ぐ抗体 接種前の約50倍に 国の研究班」を報じたが、「研究班は「オミクロン株を前提にした調査ではないが、一定の感染予防効果などがあると示唆される」としています。」とある。単に武漢株スパイクに対する抗体が50倍になったと言う話であり、オミクロンに有効な抗体ではないにもか変わらず、その点には決して触れない。昨年12月3日の読売新聞オンラインでは、「オミクロン株、抗体持つ人を再感染させるリスク「従来の3倍」…デルタ株と交代する可能性」を報じていた。前日に南アフリカの国立伝染病研究所が発表した「「オミクロン株」が、すでに抗体を持っている人を再感染させるリスクが、従来の変異株と比べて約3倍高い」と言う分析結果を伝えた。自然感染して得られた抗体もオミクロン株では効果を得られないと言っているのだ。武漢株適合のワクチンで得られる抗体も同じだと言うことは容易に分かるだろう。しかもワクチン接種により1型インターフェロンが低下し、自然免疫の異物を感知するセンサー機能が麻痺し、獲得免疫であるB細胞やT細胞のスイッチが入らない状態になるため、ワクチン接種者の方が未接種者よりずっと感染しやすくなり、体内でウイルスが増殖し重症化しても、免疫システムは重症化していることすら認識しない状態になる。特に元々免疫力が低下傾向にある基礎疾患のある人や高齢者ではこうした傾向が強まる。これまでのどの波でも結局はこうした人たち、何らかの理由で本来の免疫力が低下傾向にある人たちが犠牲となって来た。健康弱者を守るべきワクチン自体がそれらの人の健康を阻害しているのだ。こうした状態が今では世界の研究者たちによって明らかになった。以前ではまさに「陰謀論」で片付けられていただろう。最近も、米国MITマサチューセッツ工科大学で長く上級研究員を務めているステファニー・セネフStephanie Seneff博士やピーターAマカローPeter A McCullough博士(テキサスA&M大学元教授)らによる「Innate Immune Suppression by SARS-CoV-2 mRNA Vaccinations: The role of G-quadruplexes, exosomes and microRNAs(SARS-CoV-2 mRNAワクチンによる自然免疫の抑制。G-quadruplexes、エキソソーム、マイクロRNAの役割について)」と題する論文がワクチン接種により自然免疫が抑制されるメカニズムを明らかにしている。熱帯地方ではやはり一本鎖RNAウイルスであるデング熱ウイルスによるデング熱が流行する。蚊が媒介して、毎年4億人近くの人が感染している。2016年4月から2017年11月にかけて、フィリピン政府はこのデング熱のために、フランスの製薬会社サノフィ社のワクチンを80万人以上の子供たちに接種させた。しかし、このワクチン接種後に600人近くの子供が亡くなった。フィリピン政府は2017年12月1日、ワクチン接種の中止を発表した。厚生労働省は先月21日、昨年2月17日から新型コロナウイルスワクチン接種を始めて1月2日までに、ワクチン接種後の死亡報告が1438人(ファイザー社製1372人ー1人は3回目後、モデルナ社製65人、アストラゼネカ社製1人)、また、1月3日から1月14日までに医療機関または製造販売業者から死亡疑いとして報告された人数は6人(ファイザー社製5人、モデルナ社製1人−1人は3回目後、アストラゼネカ社製0人)、合わせて1444人であったことを公表している。しかし、日本ではワクチン接種は中止されないどころか、3回目接種のスピードアップがなされている。これまでもSARSやMERSなどの同じコロナウイルスのワクチンが成功しなかった理由の一つは、コロナウイルスの変異の速さにある。早期に変異するウイルスでは的確な抗体を作り出すワクチンは創出が困難なのだ。今日の韓国の中央日報は「韓国、コロナ新規感染者5万人超える…過去最多5万4122人」を、また、朝鮮日報は「韓国の一日新規感染者5万4122人、初の5万人台…1週間で2.4倍」をそれぞれ報じている。NIKKEI ASIAの「Charting coronavirus vaccinations around the world(世界のコロナウイルス予防接種の推移グラフ)」によれば、現在の韓国の3回接種者は国民の55.2%である。日本はわずか7.9%だ。2回接種は韓国85.3%、日本78.9%となっている。いずれも韓国は間違いなく日本よりワクチン先進国である。しかし、人口は5175万人で、日本の人口の半分以下であるあることを考えると、この日の感染者数の規模が現在の日本の感染者数の規模に近いことが分かる。もっとも、日本は実際には毎日公表されている感染者数の何倍もの感染者がいると考えられる。検査を本来やらなければならない人たちを検査出来ていないのだ。韓国のワクチン接種の先進性はむしろ死者数に出ているようだ。無論、日本もさらに接種が進めば死者数増もついて来ることになるが。
韓国(赤)と日本(濃青)の100万人あたりの死者数推移

韓国(赤)と日本(濃青)の100万人あたりの感染者数推移


いつになれば目覚めるのだろうか?

2022-02-09 19:21:16 | 社会
今日のNHK NEWS WEBは「新型コロナ感染確認 世界全体で4億人超 1か月で1億人増加」で、「アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は日本時間の9日、世界全体で4億人を超え、9日午前7時すぎの時点で4億24万4031人となっています。」、「感染者数が ▽1億人を超えたのは統計を取り始めてからおよそ1年半後 ▽2億人を超えたのはそれからおよそ半年後 ▽3億人を超えたのはそれからおよそ5か月後 ▽4億人を超えたのはそれからおよそ1か月後と感染は加速度的に拡大していて、背景には変異ウイルス、オミクロン株の感染が急速に広がっていることもあると見られます。」とある。ワクチン接種が進んで感染は抑えられるはずではないのか。7日の韓国、中央日報は、「イスラエル、コロナ重症患者1229人で過去最多…オミクロン株への油断が災い呼んだ」で、「イスラエルの重症患者急増は昨年8月に行われたブースターショットの効果が低下したためだという分析だ。ヘブライ大学のBarak Raveh教授はテレグラフに「今年に入って発生したイスラエルの新型コロナ死亡者822人のうちワクチン未接種者は293人にすぎない」としながら「ワクチンが効果がないわけではないが、昨年8月に接種したブースターショットの効果がやや低下したようだ」と話した。コロナワクチンは重症化を防ぐ効果があるというのが様々な研究で明らかになっている。だが時間が経過するに従って、ブースターショットの効果が低下したことを受けて重症患者も増加したとみられるとテレグラフは伝えた。」とある。結局は、実態としてもワクチンは感染も重症化も防げていないことが明らかだ。今月4日、bioRxivに米国の国立アレルギー・感染症研究所ワクチン研究センターによる論文「mRNA-1273 or mRNA-Omicron boost in vaccinated macaques elicits comparable B cell expansion, neutralizing antibodies and protection against Omicron(mRNA-1273またはmRNA-Omicronブーストをワクチン接種したマカクで、同等のB細胞拡大、中和抗体、Omicronに対する防御を誘発)」が掲載されたが、表題とは異なり、「オミクロンのブーストは、現行のmRNA-1273ワクチンのブーストと比較して、より大きな免疫または保護を提供しない可能性がある」となっている。オミクロンに特化したワクチンによるブースト接種も期待出来ないことが示されている。しかも、論文では、「SARS-CoV-2 Omicron is highly transmissible and has substantial resistance to antibody neutralization following immunization with ancestral spike-matched vaccines. (SARS-CoV-2 オミクロンは高い感染力を持ち、祖先のスパイクに適合したワクチンによる免疫後の抗体中和に対してかなりの抵抗性を持っている。)」と明確に現行ワクチンが「祖先のスパイクに適合したワクチン」であることを述べてもいる。要は武漢株のスパイクに適合したワクチンだと述べているのだ。こんなワクチンをその後にスパイクが大きく変異した変異株に効果を期待することが間違いだ。そのワクチンをイスラエルは先頭を切って4回も接種している。この論文によれば、もはや新たな変異種に特化したワクチンでさえも、現行ワクチン接種より高い抗体価を期待出来ないことが示されており、ワクチン対策が失敗であることを明示するものとなっている。ワクチン以外の主要な対策を打ち出さない主要国政府のあり方は、今後も同じことが繰り返さるだけであることを示す。昨夜のNHKは「救急医療ひっ迫「最後のとりで」の大学病院 受け入れ困難も」で、「新型コロナウイルスの感染が拡大する中、救急患者の受け入れ先がすぐに決まらない「搬送が困難な事例」は5400件余りと4週連続で過去最多を更新しました。」、「東京 文京区にある日本医科大学付属病院では」、「 オミクロン株が急拡大した先月からは多くの医療機関が一般の救急患者の受け入れを絞っているため、この病院への患者の受け入れ要請が例年より増加しているほか、治療によって患者が緊急の状態を脱しても受け入れる病院がなく、緊急用の病床がなかなか空かないことから、6割ほどしか受け入れられなくなっています。」と報じ、今日の朝日新聞DIGITALは、「新型コロナの「第6波」が収束しない中、救急車を呼んでもすぐには搬送されないケースが全国で相次いでいる。心筋梗塞(こうそく)を起こした男性が、搬送先が見つからないまま亡くなる事案も発生。現場の医師は「医療が全く整っていない国のようだ」と訴える。」と報じている。これまで何度も繰り返されて来たことがまた繰り返されている。昨日のスペインのメディアLA IBERIAは、「Laporte Roselló, en el Congreso de los Diputados: «No, señorías, los ensayos clínicos no han demostrado que las ‘vacunas’ salven vidas»(ラポルテ・ロセロ、議会で:「いいえ、ご列席の皆様、臨床試験では「ワクチン」が命を救うことは示されていません」   «Las llamadas vacunas de Pfizer y ModeRNA no son verdaderas vacunas. Son fármacos basados en una tecnología nunca usada en terapéutica hasta ahora. La vacunación masiva es un experimento global sin precedentes en la historia de la humanidad»(«いわゆるファイザーやモデルナのワクチンは、真のワクチンではありません。今まで治療薬に使われたことのない技術に基づいた薬です。集団予防接種は、人類史上前例のない世界的な実験である»)」と題する記事を載せている。スペイン政府の医薬品安全に関わり、世界保健機関(WHO)の必須医薬品委員会の委員長も務め、現在、欧州医薬品庁のファーマコビジランスに関する外部専門家でもあるバルセロナ自治大学のラポルテ・ロセロLaporte Roselló名誉教授が、欧州議会で証言した。「ファイザー社(43,000人、うち85歳以上はわずか5人)とモデルナ社の臨床試験に先行する試験。前者ではプラセボ群で14人、ワクチン接種群で15人のウイルスによる死亡があった-そうだ-が、後者では両群とも同じ14人の死亡があった。「いいえ、みなさん、臨床試験では『ワクチン』が命を救うということは示されていません」。」、「しかし、ファイザー社とFDA(米国食品医薬品局)が75年間機密保持に合意し、連邦判事によって数ヵ月以内に公開されることになった情報に比べれば、取るに足らない結果である。」、「2回目の接種から6ヵ月後に有効性が20%から30%に低下することがわかったが、この事実をワクチンの欠点として注意するのではなく、メーカーが株価の上昇で歓迎したのは不思議なことである。効果がない、あるいは部分的に効果がある場合、生涯を通じて可能であれば繰り返し投与する必要があります。」、「もう一つの重要な問題は、予防接種で感染を防げるかどうかということだった。ラポルテによれば、「ワクチンで感染を防げないことは明らかなので、パスポートや証明書には科学的根拠がなく、誤った安心感を与えて患者数を増加させる一因にもなった可能性がある」とのことだ。」、「もう一つの不安材料は、試験した薬の副作用であった。心筋炎や心膜炎の問題については、「最初は100万人に1人と言われたのが、10万人に1人になり、さらにイスラエルの研究では、若年層で1万人に1人と言われた」と述べた。そして、出席した欧州議会議員に質問した。"有名なサッカー選手やスポーツイベントの観客でも、試合中に倒れる人を見聞きしたことがあると思います。ワクチン接種を受けた人たちが、ワクチン接種に起因すると思われる心臓疾患を抱えているのですが、このことは話題になりません」。」、「予防接種については、高齢者の死亡率や子どもや若者への接種に重点を置きました。まず、特に老人ホームで起こったことに言及した。老人ホームでは、特に初期に流行の発生が壊滅的で、「死亡率は一般人の57倍」、致死率は9%から10%に達した。子供や若者のワクチン接種については、「おそらくこれらのグループでは、ワクチンによって病気よりも多くの死者が出ていることが分かってしまうだろう」と研究者は述べている。保健省のデータによると、2020年、スペインでは20歳未満の子供52人がウイルスが原因で死亡しており、そのうち「最初の10人は病名がわかっていたが、その後、守秘義務の問題などで、より具体的なデータは出なかった」という。最初の10人のうち、1人を除いて全員が移植を受けたり、骨髄移植を受けたり、白血病になったりと、非常に重い病気を持っていたのです」。」。
インド2州の新規感染者数推移(左)・死亡数推移(右):人口比
赤:ワクチン接種推進のケララ州(3500万人)、黄色:イベルメクチンを含む治療キット配布のウッタル・プラデ-シュ州(2億人)
データアナリストJuan Chamie氏による

行き着く先

2022-02-08 19:16:27 | 社会
日本経済新聞の英語版であるNikkei Asiaの「Charting coronavirus vaccinations around the world世界のコロナウイルス予防接種状況」を見ると、「Percentage of population that has received a boosterブースターを受けた人口比率」が出ており、トップ10を上げると、チリ67.1%、マルタ64.7%、デンマーク61.4%、イタリア58.7%、パラオ57.5%、ベルギー57.5%、イギリス55.9%、バーレーン55.6%、シンガポール55.5%、イスラエル55.4%の順となっていて、全ての国が過去最多の新規感染者数を出している。現行ワクチンは有効で、感染者や重症者を抑えるはずであったが、逆に過去最多のオンパレードとなっている。重症化を防ぐとも言われたが、イスラエルなどは4回目のワクチン接種に入ってすら死者数は過去最多を更新し続けている。何故こうした事態になっているのか、政府やメディアは直視せず、ひたすらワクチン接種だけを推進する。北海道大学はオミクロンに限らず新型コロナウイルスが人の免疫を回避するメカニズムを明らかにし、デンマークやオランダの研究はワクチン接種で人の自然免疫が低下することを明らかにした。本来高齢者や基礎疾患のある人たちを守るはずのワクチンが、むしろそうした人たちほど、ワクチン接種により自然免疫の低下が強くなっているのだ。今月2日のイスラエルメディアIsrael National News は、「'80% of serious COVID cases are fully vaccinated' says Ichilov hospital director(「COVID重症者の80%は完全なワクチン接種を受けている」とIchilov病院長) Vaccine has "no significance regarding severe illness," says Prof. Yaakov Jerris.(ワクチンは「重症化に関しては意味がない」とヤーコフ・ジェリス教授は言う。)」を報じたようにワクチンはほんとうに重症化防止に役立たないばかりか、むしろ、ワクチン接種で重症者を増やしている。問題はワクチンだけではない。昨日の東京都の陽性率は39.2 %まで上がっている(もっとも、神奈川県は陽性率85.13%異様な陽性率だが)。圧倒的に検査が足りないため、実際には、新規感染者数は報告されている数の何倍にもなるはずだ。「検査陽性者の状況」では、入院4,016 人、宿泊療養4,470 人、自宅療養83,694 人となっている。宿泊療養や自宅療養は基本的に医師の診察を受けられない。昨夜のNHKは、「高齢者施設でクラスター 保健所に相談も医療的支援届かず」で、「厚生労働省のまとめによりますと、先月31日までの1週間に高齢者施設で発生したクラスターや2人以上が感染した事例は全国で249件に上り、過去最多を記録しています。
高齢者はオミクロン株でも症状が急激に悪化するケースが相次いでいる一方で、医療的な支援が届いていないとして、入院先の確保や医師の派遣など高齢者施設への支援を求めています。」、「最初の感染確認から4日後に初めて都から医師が派遣され、利用者の検査をするとともに点滴などの医療処置がなされましたが、その後、さらに1人が亡くなりました。」と伝えている。施設入所の陽性となった高齢者を含め、宿泊療養、自宅療養の人たちへは何の治療薬も与えられず、重症化して初めて病院へ搬送されるが、それすら逼迫状態で、無駄な死者を出している有様だ。検査キット不足で、厚生労働省は「みなし陽性」を導入したが、これにも問題があるようだ。昨日のNEWSポストセブン「検査キット不足の果てに“検査なしで感染者”の混乱 元凶は厚労省か」によると、検査で陽性が判明した人は、感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS・ハーシス)に登録され、保健所を通じて、陽性者に連絡されるが、「みなし陽性」ではハーシスには登録出来ず、保健所経由の手配がされないと言う。「みなし陽性」と判断した医師が全てを手配せざるを得ない。オミクロン株の感染拡大は他国で日本より先行して起きていた。それを見ていれば、検査キットの準備や自宅・宿泊待機者へのケアシステムなどは当然出来るはずである。何度も同じことだけが繰り返され、いつも無駄な犠牲を出し続けて来ている。ザル状態の空港検疫もいまだにそのまま抗原定量検査のままで、海外の新変異種がいつでも日本国内に入り得る状態のままである。世界中の主要国がワクチン接種を含め非科学的なコロナ対策を続ける理由は何んだろう。もはや、この非科学的なコロナ対策が意図的に行われているとしか思えない。感染を終息させることは簡単なはずだ。すでに明らかにされている、いくつかの安価で安全な既存薬やビタミンC、D、亜鉛、などの補助成分を治療キットとして陽性者全員に配布すれば、費用もかからず、医療への負荷もかからない。変異株が登場しても有効性も保持出来る。途上国の一部で、すでにそれが証明もされているのだ。感染の波を何度も引き起こさせ、世界の生産・物流を滞らせ、物価上昇を招き、その結果、国債金利が上昇する事態が来ている。しかし、各国は根本の感染終息策を取らないために、今後もこの流れは続いて行く。しかし、その先にあるのは、一層膨らんで行く政府債務と金利上昇である。世界はどうやらこれも意図的にそこへ導かれているように見える。やはり狙いは「グレート・リセット」なのかも知れない。
蕗の薹

世界はいつまで悲劇を続けるのか?

2022-02-07 19:14:09 | 社会
今日の米国メディアCNNは、「コロナ規制の全撤廃を、トラック運転手のデモに市民が続々参加 カナダ全土に拡大」を、同じくフランスメディアAFPは「カナダ首都、非常事態宣言 反コロナ規制デモ「制御不能」に」を報じている。先月、トラック運転手へのワクチン接種義務化に反対する「FREEDOM CONVOY」抗議行動が開始され、73Kmにも及ぶ大型トラックの長蛇の列がカナダの首都オタワを目指して、集結した。その後、このトラックの列に農民のトラックターの列が加わり、さらに騎馬隊や自家用車の列まで加わり、人口90万人のオタワに250万人もが集まってしまった。カナダ政府は「テロリスト」と表現していたが、暴力行為は散発的にしか発生していない。米国からも抗議行動を支援するトラックが参加している。多額の支援金まで集まり、電気自動車テスラのCEO イーロン・マスク氏も支援金を贈った。今月14日は、EUの中心地ベルギーのブリュッセルでもEU各国からのトラックが集結する。ワクチン義務化や行動規制などにも反対する運動が加わった。日本のメディアではほとんどこの事態を報じていない。 今月4日、北海道新聞は、「感染職員、大半は3回接種済み 国立函館病院でクラスター 医療関係者ら警戒」で、「医療従事者向けの新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種を終えている国立病院機構函館病院(川原町)で、看護師や入院患者らによるクラスター(感染者集団)が発生し、函館市内の医療関係者は警戒を強めている。接種後2週間以上が経過して感染する「ブレークスルー感染」が3回目の接種後にも実際に起き、オミクロン株の感染力の強さが改めて浮き彫りになった形だ。」、「同病院は職員と患者計10人の感染が判明して函館市が1月31日、クラスターに認定した。2月3日現在、医師1人、看護師16人、作業療法士1人、入院患者14人の計32人の感染が判明している。」と報じた。また、昨日のNHKは「介護老人保健施設でクラスター 70~90代の7人死亡 横浜」で、「横浜市は6日、市内の介護老人保健施設で、入所者121人のうち116人と、職員15人の合わせて131人が感染するクラスターが起き、今月3日から5日にかけて、70代から90代の男女、7人が死亡したと発表しました。」と報じている。NHKのこの記事では、ワクチン接種には全く触れていないが、高齢者施設なので、3回目のワクチン接種も優先されているはずだ。北海道新聞は「「ブレークスルー感染」が3回目の接種後にも実際に起き、オミクロン株の感染力の強さが改めて浮き彫りになった形だ。」として、あくまでもワクチン接種者のクラスターの発生をオミクロン株の感染力に原因を求めている。しかし、これまでブースター接種を含めて、ワクチンは感染を予防するとか、重症化を防ぐとか言われて来たはずだ。今日のロシアメディアSPUTNIKは、「オミクロン感染で重症化はこんなカテゴリーの患者 日本の医療者らが報告」で、「埼玉県にあるふじみの救急病院の報告では、オミクロン株感染で入院した60歳以上の患者の半数以上が肺炎にかかっており、人工呼吸器を必要とする状態だった。同病院の鹿野 晃理事長は、重症の肺炎が見られるのは高齢でワクチン接種からかなりの時間が経過した患者たちで、オミクロン株が軽症で済むという情報は自分が目にしている状況とはかけ離れている」と指摘したことが報じられている。以前にも書いたが、この新型コロナウイルス感染では、世界で感染の始まった当初から、多くは無症状・軽症だと言われていた。感染しているにもかかわらず、何故、無症状であり得るのだろうか。無論、一部は体内で十分なウイルス量にならないうちに検査で陽性となった人たちもいるだろうが、昨年11月発表された北海道大学の研究者らによる論文が明らかにしたように、新型コロナウイルスそのものに人の免疫システムを逃れる仕組みが備わっているのだ。(SARS-CoV-2 inhibits induction of the MHC class I pathway by targeting the STAT1-IRF1-NLRC5 axis SARS-CoV-2はSTAT1-IRF1-NLRC5軸を標的としてMHCクラスI経路の誘導を阻害する:Nature Communications Published: 15 November 2021).。ウイルス抗原を見つけ、ウイルスに感染した細胞を突き止め、破壊することでウイルスの増殖を防ぐ細胞障害性T細胞の活動を抑制するORF6と呼ばれる抑制遺伝子を新型コロナウイルスが備えていることを見出した。感染しても細胞障害性T細胞の活動が抑えられているために「炎症」が起きず、無症状であったり軽症でいられるが、それは新型コロナウイルス自体が弱体化しているためではなく、むしろ体内で抵抗を受けずに増殖しているのだ。これが無症状から軽症の人が急変する理由でもある。どのような変異株でも新型コロナウイルスは、抑制遺伝子ORF6を保持する限り、決して侮れないウイルスだ。しかも、ワクチン接種により、自然免疫系が低下しており、高齢者でそれが顕著である。先月8日、medRxiv掲載のスペインの研究者らによる論文「Innate and adaptive immune defects associated with lower SARS-CoV-2 BNT162b2 mRNA vaccine response in elderly people(高齢者におけるSARS-CoV-2 BNT162b2 mRNAワクチン反応性の低下に関連する自然免疫および適応免疫の欠陥)」がそれを示している。ワクチンを接種すればするほど感染や重症化、死亡しやすくなると言うまさに悲劇が起きているのだ。先月29日の英国メディアTHE EXPOSÉは「Official Data shows Children are up to 52 times more likely to die following Covid-19 Vaccination than Unvaccinated Children & the ONS is trying to hide it (公式データによると、Covid-19のワクチン接種後に死亡する確率は、未接種の子供の最大52倍であり、ONSはこれを隠そうとしている)。」で、昨年12月20日、英国の国家統計局(ONS)が公表したデータを分析し、ワクチン1回接種では「10-14歳の子どもはワクチン未接種の子どもより統計的に10倍、15-19歳の10代はワクチン未接種の10代より統計的に2倍死亡する可能性が高い」、また2回接種では「15-19歳のティーンエイジャーはワクチン未接種のティーンエイジャーの3倍、10-14歳の子どもはワクチン未接種の子どもの52倍」死亡する可能性が高かった。5日のイスラエルメディアTHE TIMES OF ISRAELは、「Israel’s serious COVID-19 cases hit all-time high of 1,229(イスラエルのCOVID-19重症例が過去最高の1,229件に到達)」を報じている。ワクチン接種超先進国イスラエルで、重症者が過去最高となっている。3回接種者が8割に達し、4回接種が進められている国である。先月18日のNHKは、「イスラエル 4回目接種  オミクロン株感染防止効果は不十分か」で、「新型コロナウイルスの4回目のワクチン接種が進められているイスラエルの病院のチームは1月17日、初期段階での研究結果として、4回目の接種で抗体の量は増えたものの、オミクロン株の感染を防ぐ効果は十分には得られない可能性があると発表しました。」と報じていた。「4回接種した人の中からも感染者が出ている」のだ。
100万人あたりの感染者数推移
ワクチン超先進国イスラエル(上)、ワクチン超後進地域アフリカ(下:ほとんど基線上)

ワクチン接種で感染者・重症者・死者が増える理由

2022-02-05 19:19:10 | 社会
今日の釜石は昼頃まで時々日が刺したが、小雪がちらつき、寒い日となった。最高気温は2度だ。毎日のように庭にはたくさんのスズメがやって来る。寒さなど関係ないかのようだ。今日は東京に住む知人に頼まれて、イベルメクチンを含む、コロナ予防と治療のための薬剤やサプリメントを送った。職場で3回目のワクチン接種後に頭痛が続いて悩まされていた方にイベルメクチンを分けて上げると、1度の内服で頭痛が消えてしまった話をした後で、頼まれた。職場の方は盛岡の脳神経外科で脳のMRI検査までしたが、何も異常が見つからなかった。兵庫県の長尾和宏医師が新型コロナウイルス感染者の治療だけでなく、感染後の後遺症やワクチン接種後の諸症状に対してもイベルメクチンを使って効果を上げていることを知ったので、職場の方に薦めてみた。イベルメクチンにはクリーム剤もあり、入手後に息子はヘルペスにそれを使うと、極めて短期にヘルペスが治まり、驚いていた。予防のための1週間に1度のイベルメクチンの内服も行っていたことも良かったのかも知れない。ネットではイベルメクチンのクリーム剤が皮膚の真菌症や尋常性乾癬にも効果があったと書き込んでいる人もいた。日本を含む世界の研究で様々な癌にも他剤との併用で効果が認められている。とても不思議な薬剤だ。30年以上にわたり世界で使われて来た、鎮痛解熱剤のカロナールよりも安全な薬剤でもある。インドやメキシコ、フィリピンなどの一部の地域では、イベルメクチンを含んだ治療キットの配布で、新型コロナウイルス感染者やその犠牲者を最小限に抑え込んでいる。昨日の日本経済新聞は、「自宅療養、過去最多43万人 コロナ、1週間で17万人増」で、「厚生労働省は4日、新型コロナウイルス感染による全国の自宅療養者が2日午前0時時点で、過去最多の43万4890人となったと発表した。第5波ピークの2倍となった前週(1月26日時点)の約26万4千人から、1週間で約17万人増えた。オミクロン株による感染拡大が続き、保健所などによる健康観察や入院調整の目詰まりが懸念される」、「入院患者を含む全体の療養者数は約66万4千人で、自宅療養者が65%を占めた。」と伝えている。43万人を超える多数の人が全国で、何の治療剤も与えられずに、ただ回復か重症化をするのを待つばかりの状態に置かれている。これが「先進国」の実態だ。昨夜の名古屋テレビでは、「ワクチン2回→3回で抗体価2.3倍に 2回目から半年後には10分の1に低下 藤田医科大調査」で、「愛知県豊明市の藤田医科大学が、3回ともファイザー社製を接種した教職員およそ200人を対象に行った調査によりますと、3回目の接種後の抗体価は、2回目の接種後と比べ2.3倍高くなりました。 また、2回目接種の半年後には、抗体価が10分の1程度まで低下するものの、3回目接種で、そこから27.9倍に上昇することがわかりました。」、「研究結果について、新型コロナ対応の指揮を執る土井洋平教授(感染症科)は「2回目接種の半年後に効果が10分の1に下がるわけではなく、重症化予防効果は引き続き維持されていることがわかっている。オミクロン株は大事に至ることが少ないといわれるが、今後新しい変異株が出現する可能性も否定できない。長期的な備えとして自身の身を守るためにも、ぜひ3回目接種を受けていただきたい」」と報じている。感染症専門家ともあろう人が、単純にワクチン接種で抗体価が上昇することだけをもって、有効と決め付けるような発言をしている。現行のワクチンはあくまでも武漢株に対する抗体を作り出すだけである。インフルエンザワクチンは何故A型とB型の2種のワクチンを混合して接種されているか、を考えれば、新型コロナウイルスワクチンが新たに登場して来た変異株に対応しないまま、元の武漢株用のワクチンを使い続けていることに疑問を呈するのが当然のはずだろう。武漢株で開発されたワクチンは現在の50もの変異を有するオミクロン株には対抗出来ないことぐらいは「専門家」であれば常識なはずだろう。そんな新型コロナワクチンを3回も接種することを促す理由はどこにあるのだろうか。しかも、反対者を外してまで5〜11歳の子供へのワクチン接種を進めている分科会とは、何のための分科会なのだろうか。オミクロン株には有効でないワクチンを発育期の子供にまで接種させる。もはやベネフィットはなく、リスクだけが残されるのだ。3回接種の高齢者すら亡くなっている。東京新聞は、昨日、「オミクロン株の特徴が明らかに 重症化率は低いが短期間で重篤化 高齢者には脅威」で、「第5波のデルタ株に比べ重症化率は低いものの、症状の進行が早く、ワクチン効果が薄れた高齢者には脅威となっている。」、「高齢以外の重症化リスク要因は、高血圧や糖尿病、慢性腎臓病が目立った。」、「感染判明時は発熱やせきなどの軽症が多く、多臓器不全や重い肺炎は1割前後しかない。だが、症状の進行は早い。発症からの日数の中央値は、重症まで4日、死亡までは3日だった。」、「感染研は1月14~24日に、重症か死亡の報告があった81人の患者を調査。」「81人のうちワクチン未接種者は13.6%。接種者でも、最終接種からの日数の中央値は重症が184日、死亡は200.5日で、半年以上経過していた。ワクチン効果の弱まりが重症化につながった可能性がある。」、「脇田氏は、高齢者のワクチン3回目接種の加速や、未接種者を減らす必要性を強調する。」と伝えている。「ワクチン効果の弱まり」で重症化や死亡が発生したのではない。最初からワクチン接種をしてもオミクロン株に対する抗体は作られないのだ。武漢株用の抗体がいくらあっても、オミクロン株には無意味なのだ。ファイザー社やモデルナ社はオミクロン用のワクチンを開発すると公表しているくらいだ。「脇田氏は」厚生労働省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」座長で、国立感染症研究所長である。日本のワクチン政策の言わば総元締めである。そんな人が現行ワクチン接種で変異株の抗体が作られているかどうかを知らないはずがない。もはやこの人の3度目のワクチン接種の推奨は、研究者だとしたら犯罪的とすら言える。全ての陽性反応者に対して、亜鉛やビタミンDなど免疫強化するサプリメントを含めたイベルメクチンなどの安全な治療剤を配布すれば、重症化も死者も激減するだろう。新型コロナウイルスに有効な既存薬はほとんどが変異株にも有効だ。ワクチン接種を何度も繰り返すより、よほど国費の浪費も抑えられる。米国が徹底的にイベルメクチンを攻撃するのも、むしろ有効性が分かっているためだろう。イベルメクチンの有効性が衆知されれば困るのはワクチン企業だけでなく、コロナ対策でワクチン接種を推進して来た保健当局もだ。効果のないワクチンを何度も接種することで、逆に免疫を損ねてしまい、むしろワクチン接種者ほど感染しやすくなり、重症化・死亡もしやすくなる。それが、東京新聞の「重症か死亡の報告があった81人の患者」のうち「ワクチン未接種者は13.6%」の意味するところだ。

メキシコの人口2200万人のメキシコシティ(上)と人口554万人のチアパス州(下)の人工呼吸器装着のICU治療者比率推移
上図の太い矢印でメキシコシティはイベルメクチンを含むキットを中止したが、チアパス州はキットを使い続けている
最近の人工呼吸器装着のICU治療者比率は両者で大きく異なっている