釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

グレート・リセットに向けて

2022-02-22 19:14:32 | 社会
今回の第6波を含めて、日本の過去の波は必ず一定期間で収束に向かった。これは世界の全ての国で同じだ。ロックダウンもマスクもワクチンも関係なく、ある期間を過ぎると、とりあえずは一つの波が収束に向かう。人類のこれまでの歴史では、多数のウイルスや細菌の感染に遭遇し、ほとんどが人に元来備わった免疫で克服して来た。しかし、現代の細菌感染で見られるように抗生物質に耐性を持つ細菌が現れた。ウイルスの変異はまさにその細菌が耐性を獲得する過程そのものでもある。ウイルスも細菌も環境に適応することで生き残ろうとする。今、欧州各国はこれまでのコロナ対策の規制を次々に解除している。英国は新型コロナウイルス対策の法的規制を全廃すると首相が発表したが、英イングランド地域のクリス・ホイッティ主席医務官は「今後も新たな変異株が幾つも出てくるとし、その一部はワクチンへの抵抗力が強まる可能性があると警告した。」。今日のロイター「ワクチンに強い変異株が今後出現へ、英コロナ規制全廃で医務官苦言」が伝えている。主要国は多くの人がワクチンを接種している。ウイルスは当然、そうした環境でも生き残るよう変異する。そもそも、2週間に1度と言う早いペースで変異するコロナウイルスでは、ワクチンで対抗すること自体が本来間違いである。デルタ株の感染拡大時期にすでに現行ワクチンが効かないことが研究で明らかになっていたにもかかわらず、このオミクロン株の感染が終わらないうちに3回目接種を続け、5〜11歳の幼い子供達にまで接種を行う。ファイザー社はオミクロン株に対するワクチンを開発しており、イスラエルはその開発に協力を表明した。わざわざファイザー社がオミクロン株用のワクチンを開発するのは、オミクロン株にこれまでのワクチンが効かないからだ。オミクロン株用のワクチンが完成すれば、それもワクチン接種のスケジュールに組み込まれて行くのだろう。しかし、その新たなワクチン接種が行われる時期には、すでに大きく変異した新たな変異株が登場しているだろう。変異の早いウイルスには複数の治療薬で対抗するしかない。ワクチン接種は感染の無限ループに入り込むだけである。風邪を含むこれまでのコロナ科ウイルスのワクチンが登場しなかったのは、ウイルスの変異が早いことも大きな理由の一つだ。変異が早いと言う特異性がウイルス側にある以上、ワクチンではその変異に追い付けないのだ。しかも、人には本来の免疫システムがある。2月17日、東京大学医科学研究所は「パンデミック初期のSARS-CoV-2株感染によって誘導された免疫は、 長期にわたって維持され、デルタ株による再感染を防御する」をプレスリリースしている。発表のポイントには「mRNAワクチン(ファイザー社もしくはモデルナ社)の被接種者血清のデルタ株に対する中和活性(注1)は、従来株に対する活性よりも低かった。」、「従来株の感染から回復し、長期間経過したハムスターは、デルタ株の再感染に対しても従来株に対してと同等の抵抗性を示すことが明らかとなった。また、このハムスターにデルタ株を再感染させたところ、同個体から別の個体へのウイルス飛沫伝播は認められなかった。」、「従来株の感染によって誘導された免疫は、長期にわたり記憶され、変異株に対する感染防御に寄与することが明らかとなった。」の3つが上げられている。この研究の論文は2月15日付学術誌Cell Report VOLUME 38, ISSUE 7, 110394に掲載された「Long-term, infection-acquired immunity against the SARS-CoV-2 Delta variant in a hamster model(ハムスターモデルにおけるSARS-CoV-2 Delta変異体に対する長期感染獲得免疫について)」と題する論文である。要は、ワクチンで得られる抗体の有効性が低く、自然感染で得られた抗体の方が有効性が高く、他への感染さえも防ぐ可能性があると言うことだ。しかも、その有効性は長期に維持される。ワクチンを多くの年齢層に一律に接種するのではなく、自然感染した人の早期治療薬を導入することこそが終息に導く。既存の安価な複数の薬剤を準備すればいいのだ。ワクチン接種でいくつもの有害事象が発生しており、それらを明らかにした複数の論文も出ている。ワクチン接種で、むしろ自然免疫が抑制され、ワクチン接種が進んだ国ほど感染者数が多く、しかも、少し遅れて、死者数まで最多となる。日本は世界平均と比べて、ワクチン接種が進む前は、感染者数も死者数もずっと少なかった。しかし、ワクチン接種を進めたために、感染者数も死者数も今では世界平均を超えて来た。オミクロン株が感染したアフリカでは他のワクチン先進国のような過去の何倍もの感染者や死者は出していない。オミクロン株は感染力を増した訳ではない。人の側がワクチン接種により自然免疫を低下させたために、感染しやすくなったのだ。日本の政府や多くの自治体は、この事実を知られないように感染者、重症者、死者のワクチン接種状況を決して公表しない。米国も昨年10月半ばから公表しなくなった。ワクチンが本当に有効ならば、堂々と公表すればいいのだ。日本のワクチンの歴史には多くの汚点がある。ワクチン被害を無くすとして、厚生労働省はワクチン被害をなくす誓いの石碑まで作ったが、ワクチン被害は後を絶たない。製薬企業と規制当局である厚生労働省の関係が新自由主義の浸透でほぼ密着してしまった。米国などは規制当局の長がファイザー社の役員となっている。しかも今は世界経済フォーラムと言う単なる民間人が設立した組織が世界の主要国の官民を取り込み、「グレート・リセット」を目標に掲げている。ワクチン接種義務化を強行しようとした政治家たちはほぼこの世界経済フォーラムが主催するヤング・グローバル・リーダーズ育成プログラムの参加者ばかりである。日本の巨大企業の多くがこの世界経済フォーラムとパートナーシップを結んでいる。世界経済フォーラムのサイトでそれらが見られる。世界銀行発行のデジタル通貨を唯一の通貨とすることが目論まれているようだ。カナダ政府がフリーダム・コンボイ運動の主催者やジャーナリストの銀行口座を凍結しようとしているが、これもいずれやって来るデジタル通貨時代の未来の一端を見せてくれているのだろう。コロナ禍はあくまでも「グレート・リセット」の流れの一つでしかない。世界経済フォーラムとビル・ゲイツの財団は協調してコロナ禍に取り組んでいる。ワクチン接種の推進である。
100万人あたりの感染者:日本(青)、世界平均(赤)

100万人あたりの死者:日本(青)、世界平均(赤)