今日も朝から汗をかく散歩であった。日中は26度まで気温が上がり、夏を思わせた。気象庁のHPを見ると、全国的に高気圧で、群馬県高崎市や大分県日田市では34度を超え、30度以上の真夏日となったのは、東京都心も含めて午後2時で290地点に上っている。岩手県でも内陸ではやはり30度を超えるところが出ており、この暑さは来週初めまで続くようだ。岩手では今年の夏は冷夏が予想されているようで、すでに野菜や山菜の出来も悪いと聞いた。今日は休日なので、5、6月の楽しみである山野草を求めて、また産直めぐりをした。北上市の遠野よりのはずれに口内地区があり、ここは戦国時代に館があったようだ。そこにも産直がある。北上市へ行く時には必ず立寄っている。野菜の苗も並べられているのがどこの産直も同じだ。外来の花が多い中で、それでも山野草がいくつか並べられている。安いもので100円くらいからあり、高くても2000円どまりのものがほとんどだ。遠野の風の丘もいつものように駐車場はほぼ満杯で、今日もバイクのツーリングの人たちもたくさん来ていた。ここは産直の中でも規模が一番大きく、野菜の苗を含めて、置かれている植物の数も釜石に近いところでは一番多い。農家の方が育てたものがたくさん並べられている。ただ一部は業者のものも置かれている。夏場は釜石より遠野の方が暑くなるが、今日は不思議なことに釜石の方が遠野より気温が高い。ただ、釜石も木陰だと涼しい風が吹き、やはり東北であることを感じさせる。遠野では今田植えが盛んに行なわれている。周囲の山々も緑が綺麗で、青空と相まって初夏の趣がある。上郷の夢産直では暑い日差しを受けても風が気持ちよく吹いていた。こちらも客が入れ替わりたくさん来ている。今日は住田町の山野草専門店へは立寄らず、釜石自動車道で釜石へ引き返し、震災後、復興に協力している産直釜石ミッキーファームへ向かった。以前にも立寄ったことがあるが、普段はあまり来ていなかった。しかし、ここには山野草がほとんど置かれていなかった。今は野菜や外来の花が中心のようだ。東北は春から初夏にかけての花が素晴らしいが、この時期の緑もとても綺麗だ。特に、透過光で見る青葉は清々しい。今朝もウグイスが鳴いていたが、夕方はイソヒヨドリが可愛い声で鳴いていた。朝晩は甲子川のカジカガエルの声が聴こえて来る。そんな声を聴いていると、まるで避暑地にでもいるような錯覚を覚えることもある。そして、この自然の溢れる釜石の生活を考えると、これこそが人の本来の住む環境ではないかと思ってしまう。今日は確かに暑くなったが、それでも関東以南ほどではない。日陰に入れば、暑さは感じない。釜石の冬も東北の一般のイメージとは異なり、雪はほとんど積もらない。ほんとうに釜石は同じ東北の中でもさらに素晴らしいところだと思う。
登り藤
芍薬(しゃくやく)
八重の撫子(なでしこ)
すみれ
柑橘類の花か