釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

突然、夏日になった一日

2014-05-14 19:37:21 | 文化
今日は朝から19度あり、いつもの川堤を歩くと、もう途中から汗が出るようになった。今朝も釣り人が二人来ていた。カワウが1羽川魚を獲っていた。昼には29度を超える気温になり、この時期としては異常だ。風があるからまだよかったが、これで風がなければ体感的にはさらに暑く感じていただろう。ごくわずかに半袖姿の人を見かけたが、まだまだほとんどが長袖の時期だ。釜石の市街地では藤や牡丹、シャクナゲを見かけるようになった。連休が明けたので、橋野のどんぐり広場の産直の新しい建物が完成したか、見に出かけることにした。両石地区には以前あった場所にガソリンスタンドだけが新しく建っていた。他はやはり更地のままで、雑草が伸びて来ていた。鵜住居地区には何か所も盛り土用の土や石が高く積まれていた。被災した常楽寺の山裾には山ツツジが見事に咲いている。そのあたりにはカタクリの群落もあるはずだ。大槌を抜けて山田の道の駅に向かった。大槌の外れの浪板海岸にある海鮮料理のさんずろ家のそばには菜の花がたくさん咲いており、近くでは八重桜がまだ咲いている。おそらく色合いからすると関山ではないかと思う。すっかり砂浜が消えた海岸では一人だけ波乗りをする人がいた。いつ来ても駐車場がほぼ満杯の山田の道の駅は、期待した山野草はあまり出ていなかった。少し、休んでから、来た道を引き返す。釜石でもこの沿岸を走る45号線でも大型ダンプがひっきりなしに走っている。沿岸部を通る自動車道やそれに繋がる予定の釜石自動車道の市街地区間の工事の車両が走っているのだ。朝、夕の散歩道の対岸もやはり自動車道のトンネル工事のダンプが走る。こうした工事にはかなりの県外からの応援が入っている。鵜住居から笛吹峠を越えて遠野に出る35号線に入り、橋野のどんぐり広場に向かう。道路沿いの家々では藤の花やツツジが咲いていた。残念ながらまだ産直の新しい建物は完成していない。狭い仮店舗を覗いてから、ラーメンが美味しい橋野食堂へ行った。しかし、行ってみると、今日は休みになっていた。引き返す途中からさらに山の中に入る。遠野物語に出て来る瀧澤神社奥の院に向けて走る。途中にはやはり遠野物語に出ている五郎淵があるが、すでに淵の面影はない。さらに進むと明治期の製鉄所の分工場跡があり、近くには山神社がひっそり佇んでいた。瀧澤神社奥の院では釣り人が一人昼食を食べて休んでいたが、とりあえず、そこを通り越して、さらに山道を奥へ進んだ。少し進んだところに「ヨドワケの滝」と書かれた標識が出ていた。車を止めて、少し川に向かって下ると滝がよく見える。落差はさほどない。この滝は初めて見る。まわりの緑がとても清々しい。何とかUターンをして、瀧澤神社奥の院へも行ってみた。鳥居のそばには大きな岩が二つあり、一つにはしめ縄が張られている。奥の院のそばは淵があり、このあたりはとても涼しい。山ツツジが川縁に咲いていた。帰りの山道沿いにはよく見ると山吹や小さな山野草が咲いている。あらかじめお願いしておいた職員の方の実家に立寄らせてもらった。庭にはたくさんのツツジが咲き、鈴蘭も群落を作り、白い可憐な花を咲かせている。目当ての白根葵はすでに散っていたが、もう敦盛草が咲いていた。ここにはたくさんの敦盛草が並んでいる。色合いも濃いものが多く、自生に近い状態なので、条件もいいのだろう。しばらくは風に揺れる敦盛草を眺めていた。
浪板海岸沿いにまだ咲いている八重桜

常楽寺の山裾に咲くヤマツツジの群落

ヨドワケの滝

職員の方の実家のツツジ

ツツジのそばで咲いていた鈴蘭

とてもいい色合いの敦盛草(あつもりそう)が咲いていた

また甲子川の中を3匹の鹿が歩いていた