釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

関東・東北古代国名

2010-08-31 12:52:06 | 歴史
日中の暑さは相変わらず続いているがさすがにこの時期になると朝夕は過ごしやすくなって来た。玄関前に置いてある鉢植えに毎朝出勤前に水をやるのだが、その時もセキレイが姿を見せることがある。先日はその時間にカメラを持って出ているとほんとうに門の扉の下からひょっこり姿を現した。この時はまるでこちらを意識しているように30cmの距離まで寄って来た。古代の関東や東北の国名の付け方に「上・下」が関係していると言う説があるようだ。岩手の北上川が元は「日高見川」であったと言う。そして当然北上川流域に日高見国があった。この「日高」を「見」る国の「日高」はヒタ「上」に由来し、ヒタ「下」は常陸となると言う。日高は現在の茨城県北部と福島県南東部に当たる。関東でも同じようにムサ「上」が相模に、ムサ「下」が武蔵になったと言う。上総・下総、上野・下野は良く知られるところだが。ただ上野は上+毛野かみつ+けぬ→こうずけ、下野は下+毛野しもつ+けぬ→しもつけでそれぞれおおよそ現在の群馬県、栃木県を表す。ちなみに鬼怒川は元来は「毛野川(けぬがわ)」に由来すると言う。ここで面白いのは関東で見ると西が上、東が下は近畿中心に考えれば納得できるが。東北の場合、北が上で南が下と言うのはまさに日高見国が中心になっている。ただこれらはあくまで一説ではという但し書きが付く。それでも関東の西が「上」になっているのは近畿ではなく信濃が中心であったのではないかと言う夢を見させてくれる。

まるで「写して!」と言わんばかりにポーズをとっているように見えるセグロセキレイ

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