釜石の日々

手の打ちようがない状況に来ている

釜石市役所に関係する方から釜石では年収200万未満の人が2割にもなるという話を聞いた。200万未満ともなると生活はかなり厳しい。当然生活保護を受けた方が生活は維持し易くなる。ところがそうした人々は頑なに生活保護を受けることを拒否するそうだ。不幸中の幸いというか釜石近辺だと山菜や野菜、魚介類と言った食材が手に入り易い環境にあるので食生活にはさすがに困窮することはないにしても臨時の出費には対応しづらいと思われる。2006年度のデータだが釜石は県内で一人当たり市町村所得では矢巾町に次ぐ第5位で252万となっている。前年よりも3万5千下がっている。厚生労働省による「各種世帯の所得等の状況」調査では2007年の世帯別平均所得が556万2000円になる。前年に比べて1.9%の減少で、1998年の平均所得655万2000円と比べると100万円近く減少している。1988年の所得レベルまで後退したことになる。OECD諸国の一人当たり国内総生産(名目GDP)を見ると'80年代末から2001年まで概ね5位以内を維持していたが2002年より下降し始め、年々下降は止まらず、2007年には19位までになってしまった。国内の実質GDPの推移を見るとそれでも2007年まではとりあえず上昇を続けて来たが2008年からは下降し始め今年度はその下降速度が加速されている。経済成長率も2008年第二四半期よりずっとマイナスに転じたままである。内閣府が発表した今年度の第一四半期の実質GDPは前期比で4%減で年率換算では15.2%減となり、戦後最悪の落ち込みになった。この秋には米国のドル崩壊が予想されている。世界への波及は無論、日本への影響は計り知れないだろう。もはや自民党だろうが民主党だろうが政治家に期待することが不可能な状況に追い込まれて来ている。ライフスタイルの大きな変革を迫られるかも知れない。

銭葵 江戸時代にヨーロッパから渡来
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