釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

珍しく晴れ間が続いた

2010-05-19 07:14:41 | 自然
この三日間珍しく天気が良かった。内陸の一部では夏日になった処もあった。今日から週末にかけてまた崩れて行くようだが。先月の三陸沿岸部の日照時間は観測史上一番短かったそうだ。要するに天候が良くなかった。先日匠の方の家に伺った時もタケノコが今年は不作だとお聞きした。実際、匠の方の敷地に咲く花たちをカメラに収めるために歩いたが、昨年ほどタケノコを見かけなかった。山菜も不作で、陸だけでなく海も今年の漁は良くないそうだ。天候の変化は海流にも影響しているようだ。加工技術や輸送技術が進んだおかげで見かけは自然への依存度が少なくなったが、まだまだ人は自然の偉大さを超えることはできない。釜石は桜も今年は遅く、そのためか五月に入り花たちが一斉に咲いて、一部には藤の花やライラックが桃の花と一緒に見られるようになった。

翁草(おきなぐさ) 庭に咲いた可愛い山野草

信じるということ

2010-05-15 07:08:11 | 文化
人は常に多くの矛盾を抱え、不完全だ。そんな人の世界で互いにどこまで信じることができるか。信じるとは傷付けられることがあることを覚悟をすることだという。あるがままを受け入れるということだ。人にとってその覚悟は厳しい。血の繋がりのある者の間でさえ殺人が行われる。人と人の間では様々な形で傷付くことがある。その傷を受け入れる覚悟がなければ信じることには繋がらない。悲しみや怒り、絶望と言った感情が出るのも人だ。人は何事もないように生きているが、その覚悟を問われる時もある。

            一輪草

変わらない自然

2010-05-07 07:01:43 | 自然
釜石の桜はもう連休中に散ってしまった。今は周囲の山々で山桜が咲いている。家々の庭先では水仙やチューリップが咲いている。職場のそばの山裾では雪柳と山吹が並んで咲いていて、回りでは緑の葉が出始めている。自然の世界は季節が変われば雪が多い年であってもちゃんと気温の変化に合わせて育って来る。庭のシュロの木にやって来て巣作りの材料を取って行くスズメやセキレイも新たな生命を生み出す為に変わらず毎年やって来るのだろう。人は同じ光景を見ても年によって異なって見えて来る。

しょうじょうばかま(猩々袴) 山野の少し湿ったところで見ることが出来る