最近は職場の裏山で木々を駆け回るリスたちをよく見かける。何本かある胡桃の木にも上っている。餌のなくなる冬を前に、今のうちに餌を確保しているのだろう。朝晩の気温が下がるようになったので、紅葉も一部の木で進んで来ている。夏が駆け足で過ぎて行き、気が付くと、もう秋が深まって来ている。あと10日もすれば釜石では紅葉が見られるようになるのだろう。 8日未明に阿蘇山中岳第一火口で爆発的な噴火が起きた。1万 1000mまで噴煙を上げ、火山灰は四国や中国地方にまで流れた。同規模の噴火は1980年1月26日の噴火以来になる。中岳第一火口では2014年11月にも噴火を見ているが、その時にすでにGPSを使った観測で山体の一部が膨張して来ており、マグマの上昇が指摘されていた。しかし、気象庁は昨年11月に噴火警戒レベルを3から2へ引き下げている。今回の噴火は地中のマグマに触れた地下水などが水蒸気になって爆発する「マグマ水蒸気噴火」であった。御嶽山のように日中の噴火であれば、観光客など多くの被害が出ていた可能性がある。本年4月14日に発生した熊本地震は日本で最大級の中央構造線と言う断層に沿って起きた。すでにマグマが上昇して来ていた阿蘇山へもさらに地下でマグマに圧力をかけた可能性がある。中央構造線は四国や本州を通っており、この中央構造線に沿って、断層が今後も大きく動く可能性がある。中央構造線には柏崎千葉構造線も含まれ、首都圏へも影響が出る可能性を含んでいる。過去には豊臣秀吉の時代の1586年1月18日に中部地方の養老ー桑名ー四日市断層帯などの三つの大断層が動いた大地震が起き、10年後の1596年9月1日には別符湾でM7.0と思われる大地震が発生、四国の中央構造線沿いでも続いてM7.0級の慶長伊予地震があり、9月5日にはよく知られるやはりM7.0と考えらる京都の慶長伏見地震が発生した。日本列島は2000年代に入り、それまで以上に地震や噴火が活発になっており、地震や火山噴火の研究者は異口同音に列島が活動期に入っていると述べている。2001年M6.7の 芸予地震、2002年石垣島近海でM7.0の地震、2003年宮城県沖のM7.1の地震とM8.0の十勝沖地震、2004年M6.8の新潟県中越地震やM7.1の釧路沖での地震、2005年にはM7.0の福岡県西方沖地震、M6.0の千葉県北西部地震、M7.2の宮城県沖の地震、同じくM7.2の三陸沖の地震と続き、2006年M5.8の伊豆半島東方沖地震、2007年にはM6.9の能登半島地震とM6.8の新潟県中越沖地震があり、2008年M7.2の岩手・宮城内陸地震、2009年にはM6.8とM6.5の地震がそれぞれ東海道南方沖、 駿河湾で起きており、2010年にM7規模の地震が沖縄本島近海と小笠原諸島西方沖、 父島近海で発生し、2011年に東北地方太平洋沖地震が発生している。日本列島近海を含めると毎年必ずM6以上の地震が発生している。内陸地震では規模が少し小さくとも被害は甚大になる。この他に火山噴火も起きている。 秋明菊(しゅうめいぎく)