釜石の日々

小動物も沢山いる岩手

今朝は昨日に続いてまだ小雨が降っていたが、午前中のうちに青空が広がり、昼休みには日射しの中で、八幡神社前の紅葉の大樹のところへ行ってみた。誰も見かけないところで、この大樹は今年も見事な紅葉を見せてくれた。残念ながら、見ている途中から雲がたくさん流れて来て、日射しを遮ってしまった。しかし、ここでは来月初めまで毎日、岩手では今年最後のすばらしい紅葉を見せてくれるだろう。 岩手は自然の豊かさに溢れているが、それは動植物の豊かさからも十分感じられる。と同時に身近なところでは昆虫類も多く、夏には庭には必ず何箇所かでジョロウグモが巣を張るのを見かける。時とともに大きくなり、近くにはずっと小さい雄も見かけるようになる。生まれ育った四国では家の中を這うジョロウグモよりさらに大きいアシダカグモを見かけた。ジョロウグモのような鮮やかな色ではなく、むしろ燻んだ色で、見つけると追い立てて、殺したりもした。見るからに好感が持てないこともあってだろうが。そのアシダカグモは岩手ではまったく見かけたことがない。調べてみると、アシダカグモはもともとインド原産で、熱帯や亜熱帯に棲むもののようだ。日本へは外来種として入って来ており、1878年に長崎県で初めて報告されたと言う。岩手では見かけないはずで、日本では福島県以南にしか生息していないようだ。アシダカグモは見かけとは異なり、ゴキブリなどの害虫を捕食してくれる益虫なのだ。ジョロウグモの方は北海道には生息していないようだ。クモ類は本来は熱帯で生まれたものだろう。今年も夏頃から巣を張ったジョロウグモも今は姿を消した。ジョロウグモの寿命は1年らしい。冬を卵で過ごして、春に生まれ、虫がたくさん飛ぶ夏にそれらを捕食するために巣を張る。雨に濡れたジョロウグモの張った網は水滴がたくさん付いて、それらが輝いてイルミネーションのように見える。ジョロウグモの張る網の数を見ても、いかにたくさん虫がいるかが分かる。ジョロウグモだけでなく、小昆虫類は野鳥たちの栄養源でもある。野鳥が多く見られるのもそのたくさんいる昆虫類のおかげなのだろう。
燃え上がるような八幡神社前の紅葉

しばらくはこの紅葉の大樹が目を楽しませてくれる
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