釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

釜石の初詣の日

2009-01-03 08:55:26 | 寺社
正月2日目は雲の流れる青空だった。釜石の古社尾崎神社へ初詣に出かけた。本神社の祭神は日本武尊、綿津見神(わたつみのかみ)、閉伊三郎源頼基となっている。日本武尊、綿津見神は海上安全の神として祀られたもののようだ。閉伊三郎源頼基は源頼朝の従兄弟に当たり、鎮西八郎と呼ばれた弓の名手源為朝の三男で頼朝により岩手県の太平洋側の閉伊の領土を与えられ、亡くなった時に尾崎神社に葬られたと言う。神社の起源は定かでなく鎌倉以前に遡ると言う。急な坂を登ると拝殿があり、さすがに途切れなく人が訪れる。屋根には葵の紋が刻まれている。御神籤を引くと中吉だった。そばの小粒の椿に結んでおいた。その後遠野に向かい、白鳥に会いに行った。猿ケ石川の溜まりには一羽もいないので附馬牛(つきもうし)方面へ向かい猿ケ石川の上流で休んでいる30羽ほどの白鳥を見つけた。しばらく白鳥たちの様子を見て、久しぶりに白金豚のトンカツを食べて、街中で所用を済ませた後釜石へ戻った。家に着いて少しすると巨匠からのお呼びがあり、匠の方のお宅へまた出かけた。行ってみるとなんとヤマドリのごちそうが待っていた。キジと同じ位の大きさで良く似た感じだが色が異なっている。初めての味だったが油がのっているのにくどくなく、むしろあっさりしていて口の中で溶けるような趣があり、めったに味わえないものを食べさせていただいた。ヤマドリを使った刺身と焼き鳥、すき焼きにおじやと調理法を変えてどれも美味いの一言に尽きるものばかりでまたまた贅沢の限りを味合わせていただいた。いつもながら釜石の方々には感謝するばかりだ。アユやイワナの秘密の場所も今年は教えてもらえそうで今から楽しみだ。皆釣りも並の腕ではないところがまた感心させられる。プロの相談役であるにもかかわらずそれを売り物にしない潔さを持っている。とてもかなわない人間の大きさを感じる。釜石にはこうした人たちが沢山いることに驚くばかりだ。


尾崎神社の椿の木におみくじを結んだ

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