釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

これから山菜採りの季節がやってくる

2009-03-18 08:15:01 | 文化
今年の桜は例年より早いと言う。大船渡市では早咲きの桜がもう咲き始めたそうだ。釜石の梅も通勤途中に咲いていてまだ葉の落ちた木々の中で薄い赤みが目立っている。家の桜も蕾が出始めている。春は揺り戻しがあっても確実に近づいているようだ。春の訪れとともに岩手では山菜の季節が始まるようだ。周囲の山にはまだ雪が残っていてそこでは雪が溶け始めた所からふきのとうが出て来るそうだ。昨日はいつもの匠の方のところで和布蕪(めかぶ)を使った料理や山間で育ったわさび、石巻から送られた魚肉を使った揚げ物など珍味をごちそうになり、生薬としても知られると言う連銭草(かきどうし)もいただいた。この連銭草(かきどうし)は釜石近辺の山には沢山生育しているそうだがそれを採ってもその後乾燥させて生薬として完成させるにはかなりの手がかかり、これも並の素人では作れないものだそうだが、味の匠の方がこれを商品として一般に売られているものなど比べ物にならない程の一級品を作られるそうで、それを分けていただいた。江戸時代から小児の熱、引きつけ、疳の虫をとる妙薬として知られていたそうだが現在はむしろ血糖の降下作用や肥満の改善作用として知られるようになり、実際血糖値の降下の見られた人がいるようだ。連銭草(かきどうし)の煎じ方までその直接の作り手である味の匠の方から詳しく教えていただいた。この連銭草(かきどうし)をはじめ紫わらびなどのめずらしいものをこれからその時期には採りに同行させていただけることになった。また楽しみが一つ増えた。


和布蕪(めかぶ)料理とわさび


まるで商品のように包装された味の匠の方の手になる連銭草(かきどうし)