釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

古の人たちとの繋がり

2009-01-07 07:53:33 | 歴史
自分の先祖が瀬戸内海の村上水軍に由来し、さらにその祖先は信州出身で鎌倉時代当たりまで辿れることは知っていたが最近、家人の実家の仏壇から家系図が出て来て家人の曽祖父に当たる人が幕末に普請奉行の命で私財を投げ出して現在の東京の人気スポットとなっているお台場の本来の台場を建設したことを知った。台場は諸外国の船が来航することに合わせて守りの砲台を造る必要から生まれた。砲台の台場のことだ。甲州のその先祖が後の普請奉行となる人物を若い時に助けた縁で命じられたそうだ。完成後に幕府から莫大な報酬を得たようだ。ただその報酬も後の大地震の被災者への救済に惜しげもなく投じたと言う。台場の建設時には警護に桂小五郎、後の木戸孝允が当たったそうだ。桂小五郎と言えば吉田松陰の弟子の一人だが、この吉田松陰は幕末に藩の許可を得ずに東北へ旅している。会津が目的だったようだが。南部藩の南部氏はもともと甲州の出で東北へ移る際に多くの家臣をも引き連れてやって来たそうでそのために岩手の言葉と山梨の言葉が似ているところがあるようだ。ひょっとすると家人の遠い縁者も東北にいるのかも知れない。自分と同じ姓も釜石近辺には他地域以上に多い。昨日偶然だが職場で初めて会った人に同性だから顔を見てすぐに分かった、と言われた。その人によると同性は顔で分かると言うのだ。一応冗談として聞いておいたのだが。


穴通磯(あなとおしいそ) 国の天然記念物・大船渡市碁石海岸 穴が3つあり、遠くの山には雪が降っている