昨年は東北の梅雨入りは6月13日だった。今年は6月に入り、ほとんどが雨や曇天で、一昨夜は激しい雨と雷があった。昨日も日中に一時的に激しく雨が降った。今日は曇天だ。ここのところ連日のように釜石では熊の目撃情報が流されている。山よりも里近くが簡単に食物が得られることを知った熊が毎年出没するのだろう。人は熊を恐れるが、熊もまた人を恐れる。互いの恐怖心が事故に繋がる。 我が家の1頭だけ残った犬、ベルジアン・タービュレンは14歳と9ヶ月になる。大型犬としてはかなりの高齢になる。今年の1月まではそれまでと何ら変わりなく見えていた。しかし、2月に入ると突然のように後ろ足の筋力が落ち、足の運びが悪くなった。それでも4日前まではとても遅い歩行でいつもの散歩コースを歩けていた。それが4日前にはようやく家の周囲を回る程度しか歩けなくなり、翌日にはそれすら歩けなくなった。食欲だけは少し落ちてはいるが維持出来ている。雷が激しくなった一昨日には寝返りもままならず、夜半に何度も起こされた。全くの寝たきり老犬になってしまった。犬の様子を見ていると、老化は人と同じだと痛感する。最初に足に来る。犬だと後ろ足になる。動けなくなった大型犬は、重さがあるので、こちらも力を強いられる。人と違って、何をして欲しいのか理解出来ないことが、また介護を難しくする。これまでいつも心を和ませてくれて来た家族同様の存在なので、最期まで面倒を見てやるつもりだが、何を欲しているのか分からないと、十分な介護とは言えない。一日に可能な限りの寝返りやオムツやシーツの交換をしてやる程度しか出来ないが。たまに自力で寝返りを打とうとするが、結局は出来なくて、諦めたその目がとても哀れに見える。何度か腰を持ち上げて、立たせてもやるが、腰に手を添えてやらなければ、すぐに倒れてしまう。一説では犬は1年を過ぎると、毎年4歳ずつ年を重ねると言われる。3ヶ月が人の1年に相当することになる。それだけに老化の進みも人以上に早いのだろう。


クリオネに似た連鷺草(つれさぎそう)