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橋本紡さんの『九つの、物語』という本について書きたいと思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_fly.gif)
あらすじ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cloud_sim.gif)
“大切な人を、自分の心を取り戻す再生の物語”
主人公は、藤村ゆきな。
香月君という彼氏がいる、本好きで平凡な大学生。
実家で一人暮らししていたゆきなのもとに突然戻ってきた、人気者の兄・禎文。
奇妙で心地よい二人の生活。
けれどその生活は、永遠には続かなかった。
母からの手紙が失われた記憶を蘇らせ、その時ゆきなの心は…。
9つの文学になぞらえて進む、ゆきなと兄とその周りを取り巻く人たちの一年間の物語。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book.gif)
相手を思いやる心が、じょうずに噛み合わずにすれ違ったり、
それによって傷つけあってしまったり。
大切に思っていても、うまくいかないことってたくさんありますよね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
それでも一緒にいたいと願う相手がいる幸せ、一緒にいられる日々の尊さ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hawaii_plumeria.gif)
でも、一緒にいる時間が長くなればなるほど、まるでそれが当たり前のように感じてしまったり。
大切にされることが、当然のように思えてしまったり。
陥りやすい、いけない状況![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaminari.gif)
そういうことほど、失いかけて気付いたり、なくして気付いたり。
それでは遅いと思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif)
そのことをそっと教えてくれる、気付かせてくれる、せつなくて優しい物語でした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_zzz.gif)
心に残ったところ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cloud_sim.gif)
知らないことがたくさんある。
そういうのはなんだか悔しいけれど、わくわくすることでもあった。
わたしたちはこれから、ひとつひとつ学んでいくんだろう。
手つかずの世界が、目の前に広がっている。
いろんなことを知る過程で、わたしたちは傷つくかもしれない。
辛い経験だってするはずだ。
けれど、わたしには今、恐れる気持ちはなかった。
香月君と進んでいくのは、きっと楽しいだろう。
素直にそう信じられる自分がいた。とても素晴らしいことだった。
小説であれ、空の月であれ、吹き抜けていく風であれ、ただ在るだけだ。
意味を与えるのは、読んだり見たり、あるいは感じたりするわたしたち自身だった。
「先にはきっと、辛いことがあるだろう。楽しいことばっかりじゃないさ。
それでも、俺はおまえに希望を見てほしい。
この世界のいいところを、美しさを、ちゃんと求めてほしい。
これは、俺の望みだ。最後の望みだ。」
自分の選んだ行動や、歩んだ日々が正しかったのかどうか、わたしにはよくわからない。
たぶん、そういう考え方をすること自体が、適切ではないんだろう。
私たちが送る日常には、正しいとか正しくないということはなくて、ただ時が律儀に過ぎていくのだ。
この冬空と同じだった。
美しいと思うか、澄みすぎて薄情だと思うかはわたしたち自身の心で、それだって結局は捉え方のひとつにすぎない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_fly.gif)
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“大切な人を、自分の心を取り戻す再生の物語”
主人公は、藤村ゆきな。
香月君という彼氏がいる、本好きで平凡な大学生。
実家で一人暮らししていたゆきなのもとに突然戻ってきた、人気者の兄・禎文。
奇妙で心地よい二人の生活。
けれどその生活は、永遠には続かなかった。
母からの手紙が失われた記憶を蘇らせ、その時ゆきなの心は…。
9つの文学になぞらえて進む、ゆきなと兄とその周りを取り巻く人たちの一年間の物語。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book.gif)
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相手を思いやる心が、じょうずに噛み合わずにすれ違ったり、
それによって傷つけあってしまったり。
大切に思っていても、うまくいかないことってたくさんありますよね
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それでも一緒にいたいと願う相手がいる幸せ、一緒にいられる日々の尊さ
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でも、一緒にいる時間が長くなればなるほど、まるでそれが当たり前のように感じてしまったり。
大切にされることが、当然のように思えてしまったり。
陥りやすい、いけない状況
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そういうことほど、失いかけて気付いたり、なくして気付いたり。
それでは遅いと思います
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そのことをそっと教えてくれる、気付かせてくれる、せつなくて優しい物語でした
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知らないことがたくさんある。
そういうのはなんだか悔しいけれど、わくわくすることでもあった。
わたしたちはこれから、ひとつひとつ学んでいくんだろう。
手つかずの世界が、目の前に広がっている。
いろんなことを知る過程で、わたしたちは傷つくかもしれない。
辛い経験だってするはずだ。
けれど、わたしには今、恐れる気持ちはなかった。
香月君と進んでいくのは、きっと楽しいだろう。
素直にそう信じられる自分がいた。とても素晴らしいことだった。
小説であれ、空の月であれ、吹き抜けていく風であれ、ただ在るだけだ。
意味を与えるのは、読んだり見たり、あるいは感じたりするわたしたち自身だった。
「先にはきっと、辛いことがあるだろう。楽しいことばっかりじゃないさ。
それでも、俺はおまえに希望を見てほしい。
この世界のいいところを、美しさを、ちゃんと求めてほしい。
これは、俺の望みだ。最後の望みだ。」
自分の選んだ行動や、歩んだ日々が正しかったのかどうか、わたしにはよくわからない。
たぶん、そういう考え方をすること自体が、適切ではないんだろう。
私たちが送る日常には、正しいとか正しくないということはなくて、ただ時が律儀に過ぎていくのだ。
この冬空と同じだった。
美しいと思うか、澄みすぎて薄情だと思うかはわたしたち自身の心で、それだって結局は捉え方のひとつにすぎない。
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