「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

「リニアを考える坂本住民の会」発足集会!

2014年01月27日 11時17分51秒 | 日記
 おはようございます。
 昨日、中津川市坂本公民館ホールにおいて「リニアを考える坂本住民の会」が開催されました。170名を越える住民が参加しました。
      
  集会次第と「リニアを考える坂本住民の会への参加申込書」です。
    
 大山発起人代表の挨拶で始まり、糸井川淳二さんが「自然保護の立場からリニアを考える」と題して講演がなされました。地質学的見地から活断層の位置やルート上の地質等をパワーポイントを使って説明され、東濃地域の湧水湿地の成り立ちやシデコブシ・ハナノキなどの貴重な植物を守ることの重要性を訴えられました。
 「おわりに」
人と自然のかかわり…人は自然に支えられている
●人間は思い上がっていませんか
人間は完全ではない 原発事故の経験は・・・
●ちょっと一休みしませんか
造ることは壊すこと 造ったものはいづれか壊れる
●本当に、要るのか?(リニアが)
 という問題提起をされ講演を終わりました。
 
 休憩をはさんで「参加者からの意見交流」となり、手お挙げる方が見えなかったので、最初に私が指名されました。「東濃リニアを考える会」のこれまでの活動経過と中津川市における問題点について意見を述べました。
 
 車両基地の予定地にお住いのSさん
 中山間地試験場の周辺100ヘクタールが予定地とされているが、その中の65ヘクタールが基地となる。15年前から住み始めたが山菜も採れ自然の宝庫である。
 うわさは聞いていたが、昨年9月20日の新聞発表で初めて知った。それまで何処からも連絡なし、対象となる戸数は15~20くらい、12月に説明会があったが表面的な内容で、この秋から測量が始まり、各戸への交渉に入るとのこと、先はどうなるか分からない、絶対に残るという人もいる。

 岩屋堂のKさん
 岩屋堂は住みやすい環境の地域、湿地にハナノキ・シデコブシが生育している。地域で話しあってどう活動するか決めたい。この環境は宝物であり大切に守りたい。

 上地のKさん
 上地のリニアが顔を出すところに住んでいる。大変騒音が心配で環境保全事務所と市役所に調査を頼んだら、JRダメで市役所は機械を買え言う、なぜ被害者がやらなければならないのか。昨年ボーリング調査の説明会があり、何が何でも工事は行うとのこと。リニアは海外へ売り込むための実験である。
 JRの保全事務所になぜ自分の家がかかるのか説明せよと言っているが、返答がない。一方的に事前予告も無しに発表され納得できない。毎日イライラしている。

 坂本N区長さん
 坂本に駅を造らずにトンネルで通って欲しいというのが本音です。しかし、現実にはできてしまう、通学路が回り道となり歩道も無く危険な通学路である。
 商工会議所は1本広い道をつくればよいというが、そのような土地はなく高架になればさらに問題が発生する。
 区長会はリニア推進会議があるが何もやっていない、地域の意見をまとめて取り組むべきである。

 ハナノキ友の会の飯田の所沢さん
 湧水湿地を守る活動を行っている。調査活動は岐阜・愛知県も含めて20年以上続けている。この活動でハナノキを1604個体確認した。岩屋堂には1000個体近くある。500万年前から続く環境で、北と南の植物が混在するたぐいまれなところであり、このようなところには大昔から人が住んでおり、丸ごと全部世界遺産にしてほしい。

 坂本駅裏、中洗井のHさん
 坂本駅裏の開発は、市の職員が最後まで責任を取って欲しい。濃飛横断自動車はとんでもない計画である。
 市のビジョンは昨年8月のままであり作り直すべきである。抽象的な内容で住民をバカにするものである。住宅用地、企業用地とあるがどこにあるのか。
 このようなビジョンが子供たちの夢になるのか。具体的なビジョンを示すべきであ。

 Hさん
 8年前に仕事の関係で中津川に来た。昨年から農業を始めた。楽しいことが沢山ある。
 いろんな問題が出ても、楽しく取り組んではどうか。

 正源寺のHさん
 電磁波は、一定の基準をこえると影響がある。車内の乗客の安全が問題である。電磁波を遮断するには厚い鉄板が必要となる。電磁波は続けて浴びると身体に影響が及ぶのである。

 坂下Sさん
 ノキアという携帯電話の会社の注意書きに、男性はズボンのポケットに入れない事。また心臓の近くもダメであると書いてある。リニアは人体実験をしている。
 製造者責任法では、東電もJRも責任を問えないことになっている。
 キャンペーンをはるサイトがあり活用してはどうか。それぞれ自分で出来ることで取り組んでいくべきである。

 馬籠のSさん
 「微気圧波」について、準備書ではパスカルという単位で示されているが、音はデシベルで示す。トンネルの出口から20mで42パスカルとなっている。42パスカルは126デシベル。大きな音であり、動植物への影響もあり環境破壊となる。未来に禍根を残すリニア計画は中止すべきである。

 坂下のH市議 12月議会での一般質問の経過とJRと国の動きを見据えて、事業説明の段階に入った時に、少しも慌てないで、しっかりと権利が主張できるように、勉強し、腹を固め、地域の信頼関係と団結を作り上げようと訴えられました。

 以上、発言の主旨でした。(言葉足らずは、ご容赦ください。)

 最後に、坂本の林さんがまとめられました。
 事業計画・車両基地・濃飛横断自動車などの問題点について意見を出し合う事が出来ました。地元では自分の意見が出しにくい状況の中で、良い機会となったと思います。
 頂いた意見を整理して、JR東海、中津川市、岐阜県に要望として提出します。

 「坂本住民の会」ですが、他の地域からの参加もお願いしたい。 (入会申込用紙を貼り付けましたので、希望者は活用して下さい。)
 3月中旬以降に、笛吹市の実験線の見学と笛吹市の担当者の意見を聴きに行く、計画を考えている。ついでに試験走行もできれば見てきたい。

 「リニアを考える坂本住民の会」の模様でした。
 多くの不満や問題点がある中で、中津川市は推進の立場でものを考えており、地域住民の切実な声には耳を傾けません。その意味で有意義な集会であったと思います。
 この会が、さらに輪を大きくし活発に活動を展開されることに期待します。

 1月27日の岐阜新聞記事を貼り付けます。
                                 以  上
 
 


  
 
 
 
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