室堂乗越遠望 |
26日夜から 立山アルペンルートの室堂周辺に行ってきた
みくりが池周辺は硫黄の臭いがきつく、特に雷鳥荘あたりでは ほとんどの人が咳き込んでいた
地獄谷全景 近くでは「ゴーゴー」という いつに無い噴出音がしていた
が、翌日の朝は 静かだった
室堂ターミナルから順調に歩き始め 大日岳を目指していたのだが・・・
1時間ほど歩いた室堂乗越で高度を稼いでいた時、母ちゃんが突然『胸が痛い』とうずくまり 小休止も・・・何とか乗越に着く
室堂乗越の登り
痛みがなくなったというので奥大日岳に向けて順調に足を伸ばしていた
ところが
この上の画像の山を通り越したら今度は『頭が痛い』と言い出して 小休止・・・時間の遅れは まだ想定の範囲内だ
また歩き始めて大日岳連山(上の画像ではその奥にあるのだが)に取り付いた途端 『腰と胸が痛い』と言い出す
『痛い、痛い』の連発により、私のリュックに荷物が移動してくる・・・重量11kgの私のリュックに・・・だ
母ちゃんは行きたい・・・私は時間の計算をしながら進む
奥大日岳まであと通常ならば30分ほどの登りなのだが・・・甘くはなさそう、
この調子で宿泊予定の大日小屋までの時間を考えると、ガスのかかり具合も結構濃く 難しいと判断
大日小屋行きを断念、Uターンした
私たちの後方にいた老夫婦も・・・断念したようだ
母ちゃんは、「下りが得意」 途中から私を追い抜いて写真を撮りながら下山していた
雷鳥沢ヒュッテに到着した途端、私の具合が悪くなってきた・・・
お客さんがいつもより多くテレビの前に居たので 『何か有ったんですか?』と尋ねたら・・・『御嶽山が噴火した』と教えてくれた
ここ一ヶ月ぐらいで軽く10回以上の地震情報を確認していたが『まさか』という思いと『やっぱし』としう思いが交錯した
今回の目的は《星夜写真》を撮る事も目的の一つだったのだが・・・夕食も取れない、お茶を飲んだら、吐き気が・・・
という事で 重い撮影機材が・・・またまた単なるお荷物となってしまった
夫婦揃って・・・イタイ・イタイ旅行 になってしまった
そして今日
沢山の登山客、観光客が押し寄せてきたのを横目で見ながら・・・帰途に
収穫は、思った以上に紅葉がきれいだった ということぐらいか・・・充分過ぎるほどの紅葉だった
弥陀ヶ原の紅葉
御嶽の爆発について・・・
以前、ある教授が『火山の近くに湖を作るのはまずい』と言っていたのを記憶している
それを聴いたのは 前回(1979年)の御嶽の水蒸気大爆発のときだ
理由は
火山のそばにダムを作るのは反対だ、何故なら水が地下に浸透して水蒸気爆発が起きやすくなる・・・今回の御嶽湖・牧尾ダムの件
桜島が常に噴火しているのは有り余るマグマ溜りに 常に鹿児島湾の海水が浸透・供給されているから
活断層の通っているダムも危ない
水の補給の無い阿蘇山は、火口が土砂でふさがれない限り爆発はしていない
と言っていたような
その時私も なるほど フムフム と素直に納得したのを覚えている
気がかり・・・
王滝頂上から南に伸びている稜線に○○覗きと称して祠があり その付近も雷鳥の生息地で 母鳥を数羽確認している
逃げたのならいいか・・・子供はダメだろうな
立山室堂付近でも2年前とはだいぶ様子が違う
みくりが池や雷鳥荘あたりのハイ松が枯れていた。硫黄の噴気が凄くて地獄谷周辺は立ち入り禁止になっていた
雷鳥の営巣が出来ない事は一目で分かる
そのせいで 雷鳥を見ることは無かった
室堂への立ち入り禁止 なんて事は絶対に言えないよな
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