なだれ込み研究所の一日

物語作家を目指すもの書きが、ふとしたことから変な事務所で働くことに!
日々なだれ込んでくる人や仕事、モノやコト観察記。

武相荘(ぶあいそう)へ

2007-06-24 11:25:11 | ライフスタイル

白洲次郎が、武蔵の国と相模の国の間にあることから、また「無愛想」とからめて名づけた旧白州邸、武相荘(ぶあいそう)へ行ってきた。

日本の民家の美しさ。
自然の作法に則り、正直に、清楚に暮らすということ。
大切なものを大切にするという、ごく当たり前の感覚。

屋内に入ったときの独自の匂い、ひんやりした空気感、木の建具の美しさと、当たり前にそこにある家具の存在感、邪魔にならない新しい価値観の調度品。

書斎に入ったときのむせ返るような空気感。ゆっくり、そおっと入って行かなくては、そこにある何かに叱られてしまいそうな、不思議な感覚。
ここで確かに白洲正子は本を読み、執筆したのだ。

外に出て、高台に建つ旧白州邸から街を見下ろすと、田畑や民家の点在する集落の風景が目に見えるようだった。今は現代の街並みがあり、振り返れば、しっとりと雨に濡れる武相荘が佇んでいる。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (小鷹長者 )
2007-06-25 09:52:35
雨といい環境といいなかなかのシチュエーションですね。
建築とはこうあるべきです。
返信する
はい、 (管理人)
2007-06-27 21:39:25
素晴らしかったです。
皆さんからのレクチャー(?)がなければ、感じられなかった(感じ取れなかった)感覚だと思います。
返信する