なだれ込み研究所の一日

物語作家を目指すもの書きが、ふとしたことから変な事務所で働くことに!
日々なだれ込んでくる人や仕事、モノやコト観察記。

2006年総括(2)

2006-12-31 18:30:02 | ライフスタイル
今年はあまり本が読めず、「これだ!」とオススメできる本が10冊に満たなかった。
なだれ込み研究所の納会でO川さんに、「自分の小説を書くために人の小説を読むな」とキツく言われたが、それでは人生の楽しみの半分をあきらめるようなものである。夢や目標と楽しみを両立したいなどと甘ちゃんなことを言っているから、いつまでたっても自分の小説が書けないのかもしれないけれど。
でも私は、楽しみを削るつもりはないのです。
(……って、年末までケンカを売っている)

ということで、今年読んだ本の「マイベスト7」を以下に。
(順位はなし)

①『風が強く吹いている』三浦しをん著(新潮社刊)
②『サウスバウンド』奥田英朗著(角川書店刊)
③『ガール』奥田英朗著(講談社刊)
④『獣の奏者Ⅰ闘蛇編・Ⅱ王獣編』上橋菜穂子著(講談社刊)
⑤『幸福ロケット』山本幸久著(ポプラ社刊)
⑥『そして、ねずみ女房は星を見た』清水真砂子(テン・ブックス刊)
⑦『なぜ生きるんだ。自分を生きる言葉』坂口安吾刊(イースト・ブレス刊)

自分の好みの本を探しに探している、という感じが出すぎているような気もするベスト7。坂口安吾の『なぜ生きるんだ。自分を生きる言葉』は書店で偶然見つけた。生誕100年特集で平積みされていた中の1冊だった。坂口安吾は全集に収められている「アンゴウ」という短編しか読んだことがなかったが、この「作品から抜き出された言葉集」ともいうべき言葉の数々は、一つ一つ私の胸に、じっくりと深くしみ込んだ。

坂口安吾は「人の魂は、何物によっても満たし得ないものである」と言っている。
それでも自分の求めるものを求めるため、人は行動する。求めて、得て、満たされなくても、求めるものがあることが幸せなのだと私は思う。
来年も、かたくなに求め続けるつもりです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やいっ! (Unknown)
2007-01-05 01:52:35
いつになったらはじまるだいっ!
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はいはい (管理人)
2007-01-05 02:25:31
Unknownさん、お待たせしました。待っていてくれる人がいるのは嬉しいですね。
本年もよろしくご愛読下さい。
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