下は厳密に言えばシルマリルリオンではないようだが、まあそんなことはよい。主にヌメノールの没落と力の指輪のことが語られる。この辺りになると聞いたことのある言葉が多くなってきて読みやすかった。ともかく、これで30年近く持っていた本をやっと読了。
西ローマ帝国滅亡後の話。ローマは皮肉にもパクス・バルバリカ(蛮族による平和)を迎える。そこに東ローマ帝国からの救い(?)の長い手が伸び、ローマは戦争状態で完全に荒廃してしまう。その後のことはイスラムのことに軽く触れて話を閉じている。最後は思いのほかあっさりと終了した感があった。
この長い長い歴史の後が、中世であり、暗黒の時代になっていくのですね。ともかく、面白かった!塩野さんの本は、次は何を読もうかな…。
長い間読もうとして、話が分からなくなってまた最初から読み直し…そんなことを繰り返して、今回やっと読み終えた。
その甲斐あって、やっとシルマリルが何であるのかくらいは分かったような気がする。(それだけか…)
まだ下巻が残っているが、そんな分量はないので一気に読みたいものです。