旧店舗の内部をトコトン綺麗にして、数日後のこと。
旧店舗の隣に住むおばあさんが新店舗にやってきて
「ちょっと、お宅の裏、どうにかしーや!」
と声もちょっと荒げ気味に仰る。
旧店舗は周り3軒に囲まれた、コの字スペースに建つ一軒家。
店内から「裏」に出る勝手口はあるものの、経年劣化で扉が開かない。
無理してノブを回すと、たぶんノブが折れそう。
でも、たしかに、確実に「裏」があるのは知っていたのです。
ただ隣家と隣家の間はKOZOH(ちょいプヨ体型&板胸)がカニ歩きでもお尻を擦る
くらい狭い隙間で(ちなみに裏を見れる窓がない)
十数年勤めていて「裏」に行ったのは3回だけ。
シロアリ駆除業者さんが来て、水道管をドリルで穴を開けてしまったと言ったとき
(結局、最初から穴が開いてたというオチだったけど)
その被害状況を見るために、1回。
その後、もう水は出てませんねという立会いを求められて1回。
あと1回は「裏で子猫の鳴き声がする」と誰かが言うので見に行った
(ら、子猫がありったけの力で走って逃げていった)こと。
( ´・д・)はて・・・?「裏」、ですか?
まーったく記憶にない。3回のいずれも「裏」を見にいったつもりはなく
「なにかありましたっけ?」という私の態度に、おばあさんの怒りは収まらず
「草がボーボーやし!
バケツとか置いといたら虫が湧くやんか!!」
・・・はい、勘のイイ方なら気づきますよね?
私は十数年勤めて3回しか行ったことがない、「裏」。
オーサマは体型的に一度も行ったことはないはずで(勝手口がまだ使えてた頃は見たことあるんだろうけど)
YAJIMAさんは私より断然スリムなので難なく隙間を通れるだろうけど
「裏」に全く興味がないから、行ったことはない。
まして歴代の新人さんは「裏」があることなんて想像すらしてなかったかもしれない。
何十回と春を迎え、何十回と夏を越し、つまり20年以上前からバケツが放置されていて
毎年虫が湧いてたなら、そんな今さら言う話ではないわけで。
そう。おばあさんは「新店舗に移ったから」文句を言いに来られたんですねぇ・・・
オーサマは「シャチョーに片付けさせたらエエねん」と言うけど
「あんなシャチョーでもシャチョーはシャチョー」なんだから、言えるわけないでしょ。
オーサマは行く気ない(通れないし)、YAJIMAさんにお願いする意味もわからんし、
ポニーさんは旧店舗で働いたこともないし(彼女ならきっとカニ歩きじゃなくても通れるだろうけど)
つまり、やっぱ、私が見に行くしかない、か。
昼休み返上で旧店舗に向かうと、そこにちょうど、その隣家のおばあさんとバッタリ。
「あれ?!ほんまに来たんか?!」
( ´д`)は?(なんか、様子が変?)
そしてカニ歩きで裏に向かうと・・・まず、「草」がない。
そりゃそーだわ。うち、基礎がコンクリなんだもん。
するとおばあさんが自分ちの庭のほうから
「苔がボーボーやろ?!」
(´・ω・`)苔くらい、生やさせてーな・・・。
ま、ええか。草ボーボーで虫に刺されたらいややなと思ってたから。
それにしても・・・
草と苔はどうでもいいとして(?)たしかにご指摘の通り、バケツがある。
しかも、謎の鉄板でフタをしてある。鉄板をズラすのが、めっちゃ怖い。
ブーーーーンとかワーーーーーンとか飛んできちゃったらどうしよう。逃げ場がない。
泣きそうになりながら見てみると・・・長年の雨水が溜まりに溜まった中に
酸化しきって崩れたコーヒーの缶、なんか白いカビだか細菌だか死骸だかに
まみれた栄養ドリンクの空き瓶が「これでもか!」くらい詰まってる。。。
あと、灯油入れのポリタンクが2個。
持ち上げてみると、重い。恐る恐るフタを回し開けてニオイを確かめる。
・・・まさかの、灯油入り
あとは見たことがない、昔のタイムカードレコーダー。
やたらデカイ浄水器の機械。
劣化で割れたとおぼしき特大ポリバケツ(中身なし)。
昔のうちのスタッフのドアホーーーーー!
ゥワァ───ヽ(゜`Д´゜)ノ───ァァン!!
バケツ置いといたらそれに雨水溜まるなーボーフラ湧いちゃうなーとか
思わんかったんかい。
機械も!中に入った水、持ち上げるたびにジャボジャボゆーてるやん!
そもそも「昔」だって「缶の日」「びんの日」って回収日があったでしょうよ!?
なに「裏」に置きっぱなしにしとんねん!
たぶん25年前くらいの話だから、もうイイオバサン・オバーサンになってるんだろうけどっ!
一番許せないのは、灯油や。アホちゃうかっ!ウチじゃなくても隣家のどれかが火事になったとき
裏に灯油2つも置いといてごらん!大惨事やんけ。
ゥワァ───ヽ(゜`Д´゜)ノ───ァァン!!
昼休憩は1時間。明日からは雨という予報。もう、やるしかない!
おばあさんが隣の庭から「うわーーー・・・」とか「なに、それ」とか
ヤジ(?)を飛ばすのを完無視で雨水を流し、どんどんゴミ袋に詰める!詰める!
灯油(25年モノ)はどうやって捨てればいいのかわからず、
ポリバケツ1個に新聞をギュウギュウ詰めにして、そこに流し込んでみた。
うちは産廃業者に頼んでいるので、無理をお願いしてみよう・・・
とにかく「裏」をスッキリさせればご近所さんへの顔は立つ。
50分かけて、とりあえず運び出しは終わり、
やっと・・ごはん食べれる・・・
と思ったら、おばあさんが
「苔は?そのままにしとくん。湿気るやんか」
と言いやが・・おっさるので
腹立ち紛れに苔を除去(コンクリの上なのでカーペット状になってるから
剥がすだけ。でも、腰が痛い!)。
ハァッ・・ハァッ・・・終わっ・・・・
自分でも「ばかみたい」とは気づいてるんですよ、ええ。
「マジメか!」とツッコまれても、返す言葉もない。
世の中に「クソマジメ」という言葉があるけれど、たぶん私は
「バカマジメ」なのだと思う。だから「損」をする時もある。
今回なんかは「褒められ要素」がまるで無いのに(あったとしても「ごくろうさん」だ)
頑張ってしまった・・・。
こんな苦労もあって、お昼に入金に行かなくてもいい日は
旧店舗で涼んだり、お菓子を食べたりして過ごしています。
KOZOHの「秘密基地」。
また機会があればご紹介しますね
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持ち上げた途端に割れたら石油まみれになってたかも。
とりあえずガソリンと違ってまだ燃えると思うので、石油ランプを手に入れて魔女な夜を過ごすのも手かと・・・。
汚れた換気扇を石油で拭き取るとキレイになります。モーター部分は良く絞った石油雑巾で拭きましょう。
他は思い付かない・・・。
タコ足配線をドアノブの凹部分に通していたことも、
Dさんが見たら激怒するだろうなぁ、と思ってた(こないだの会ったときの話からするに)。
知らぬが仏っつーか、旧店舗は約24年間そこで営業してて
たぶん灯油は初期の頃から放置されていたと思われるので
(※オープン当初はエアコンがなくて灯油ストーブを使ってたと聞いてたから)
24年の“精算”を私がしたようなもんで。
こーゆーところが、損な性格、じゃなくて「損な運命」だと思う今日この頃
こっぺるさん>半・野ざらしだったにもかかわらず、よくぞ
劣化で割れなかったものだ、ポリタンクってスゲー
と思ってたら、やっぱ、割れることもあるんだよ、よかった(?)壊れてなくて。
そうか。灯油って変質しないのかい?じゃあ、私の持ってる
アルコールランプに入れてもヨカッタのか・・・
って、アルコールランプも使い道ないんだよね
しかしまぁ、新聞にしみこませて捨てるという所業が果たして法的に
はたまたTPO・マナー的にどうなのかわからないまま
一応回収はしていただけました。
ホント、私、「何様?」と思われるくらい自分でなんもかんも
判断して捨てたり買ったり片付けたり棚はずしたりしてるなぁ。
いやいや、私もね、若い若い新人ちゃん時代にはオーサマに指示を仰ぎ
先代のシャチョーに教えを乞い、謙虚で可愛らしい部分もあったんですが
オーサマからは「そんなん、ほっといて(置いといて)」と言われ
社長からは「そんなしょうもないこと、いちいちワシに聞くなっ」と言われ。
こうなりました。