大倉草紙

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【東京】 皇室の名宝 ― 日本美の華 2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品 (東京国立博物館)

2009年11月19日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
11月12日(木)
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12日は無料だからか、初日だからか、入館するまでに1時間余りもかかった。
この日だけで15,000人が訪れたのだという。
会場に入ってからも混雑していて、最初のほうに展示されている石器や銅鐸などは、背伸びをしてもなかなか観ることができない。
まるで人の頭を観に来たような感じだった。

チラシの中央に写っているのは、『螺鈿紫檀阮咸(げんかん)』の裏側。
小さな花々も美しいが、鸚鵡の羽根の様子が、実に細かく表されていて素晴らしい。
表側はだいぶおとなしい印象だが、非常に凝ったつくりで、こちらのデザインも観ていて飽きない。
聖武天皇愛用の品だとか。

『螺鈿紫檀阮咸』(奈良時代・8世紀 正倉院宝物)

螺鈿といえば、『平螺鈿背円鏡』(奈良時代・8世紀 正倉院宝物)も、目の前から立ち去り難いほどに愛らしく、混雑を気にしながらも見入ってしまった。


『黄金瑠璃鈿背十二稜鏡』(奈良時代・8世紀 正倉院宝物)
七宝でできた鏡。
色がとてもいい。
古くて美しいものを観ると、どうしてこんなに楽しい気持ちになるのだろう。


高階隆兼筆『春日権現験記絵』(部分)(鎌倉時代・1309年 三の丸尚蔵館)
展示会場では、壁一面に人が張り付いていた。
なので、目にすることができたのは一部分。
雪景色が美しかった。
色鮮やかなこの絵巻が700年前に描かれたものだとは、驚きだ。
数日前にテレビで『春日権現験記絵』に関する番組を見ていたので、とりわけ興味深く鑑賞することができた。


『蒙古襲来絵詞』(部分)(鎌倉時代・13世紀 三の丸尚蔵館)
こちらも大混雑。
教科書でおなじみの絵巻。

並んだ甲斐のある充実した展覧会だった。

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