大倉草紙

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【東京】 河口達夫展 言葉・時間・生命 (東京国立近代美術館)

2009年12月02日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
11月12日(木)
当日の行程:(東京メトロ・上野駅) → 【皇室の名宝 ― 日本美の華 2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品(東京国立博物館)】 → (東京メトロ・上野駅~三越前駅) → 【夢と追憶の江戸 ― 高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展 ― (三井記念美術館)】 → (東京メトロ・日本橋駅~竹橋駅) → 【河口達夫展 言葉・時間・生命】 【権鎮圭 -韓国近代彫刻の先覚者-】 【平成21年度第2回所蔵作品展「近代日本の美術」】(東京国立近代美術館) → (東京メトロ・竹橋駅~後楽園駅) → 【奇想の絵師・歌川国芳展〈文化末習作期から天保中期 Ⅰ〉(礫川浮世絵美術館)】 → (東京メトロ・後楽園駅~乃木坂駅) → 【THEハプスブルク 華麗なる王家と美の巨匠たち】 【第41回 日展】(国立新美術館)



申し訳ないけれど、タダだから入ってみた。
ちんぷんかんぷんな世界なのかもー、と思いながら入ってみた。
カナリ、ヘンケンヲ、モッテイル、ワタシ。

結論から言うと、楽しめた。

会場に入るとすぐに、年号を付された《DARK BOX》なる鉄の箱が、墓石のごとく並んでいる。
箱は、ボルトで封じられている。
中にあるのは、「闇」。
《DARK BOX2010》《DARK BOX3000》は、まだ封印されていない状態で展示されている。


こちらは、《光と石》という作品。
「素材としての素材を併記するならば『光と蛍光灯』となるはず」、「石は物質」では「光は何でしょう」ということらしい。

植物の種を鉛で覆った作品もある。
チェルノブイリ原発事故にショックを受け、生命のエネルギーが詰まった種子を放射能を遮断する鉛で覆い、未来へ伝えることを表現したそうだ。

真っ暗な部屋にひとりで入る。
肝試しみたいだ。
灯りは、手に持ったペンライトひとつ。
壁を照らして、ドローイングを鑑賞。
鉛筆で描かれたこのドローイングもまた、暗闇で作成されたもの。
不思議な体験だ。
体験といったら、実際に暗闇でのドローイングにも挑戦できるようになっている。

こんな風に参加でき、そして、感覚を共有できる展覧会。
作品目録には、各々の作品の解説が詳しく載っている。
読めば、目の前の作品が具体性を持ってくる。
誘導されているから、迷子にはならない。
ん?手とり足とりだから楽しめたの?
これらの作品は、作者の手を離れることはないの?
まあ、楽しければ、いいか。