大倉草紙

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【神奈川】 彩色立面図に見る日本の近代建築 (神奈川県立歴史博物館)

2010年05月22日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
5月3日(月)
当日の行程:【彩色立面図に見る日本の近代建築 - 銀行・オフィスビルから邸宅まで-(神奈川県立歴史博物館)】 → 【横浜市開港記念会館】 → 【西洋館とフランス瓦 - 横浜生まれの近代産業(横浜都市発展記念館)】 → 【日本新聞博物館】 → 【横浜開港資料館】 → 【神奈川県庁本庁舎一般公開】


後期の「銀行建築編」を観る。
横浜市在住の建築家・岡義男が描いた全国各地の銀行建築の彩色立面図や関係資料を中心に展示されている。
展覧会は5月9日に終了している。


旧横浜銀行集会所


旧福島浪蔵別邸


旧第一銀行神戸支店


横浜郵船ビル


日本銀行新築場沿革図
着工直後から竣工直前まで撮影されたものが並んでいた。
周りの建物と見比べてみると面白い。

もう一点面白かったのは、『辰野金吾博士作品集成絵図』。
辰野の還暦祝いに作成されたものらしい。
日本銀行本店をはじめ、両国国技館、東京駅、東京帝国大学工科大学、旧渋沢邸等々、辰野金吾の作品を集めた架空の町の図。
日本じゃないみたい。

夫が印象に残ったと言っていたのは、大正4年(1915)に撮影された辰野金吾の肖像写真。
紋付袴の姿。
そういえば、辰野のライバルとも言われる妻木頼黄の像も紋付袴姿だった。


さて、この神奈川県立歴史博物館も妻木頼黄の設計による近代建築物。
かつては、横浜正金銀行本店として使われていた。
「国指定史跡
 旧横浜正金銀行本店
 平成7年6月27日 指定
 所在地 横浜市中区南仲通5丁目60番地
          弁天通5丁目69番地
 横浜正金銀行は、安政6年の開港以来、外国商人が主導していた貿易金融取引を改善するため、明治13年2月28日に設立されました。その後政府の保護を受けて外国貿易関係業務を専門的に担当する銀行として成長し、大正8年には世界3大為替銀行の一つに数えられるようになりました。
 この建物は明治37年に横浜正金銀行本店として建設され、ドイツの近代洋風建築の影響を受け、明治時代の貴重な建造物であることから、昭和44年3月12日には国の重要文化財の指定を受けております。
 さらにこのたび、我が国の近代史のなかでも、産業経済の発展に貢献した貿易金融機関のあり方を示す貴重な建造物およびその敷地であることから、国の史跡に指定されました。
   平成8年3月30日  神奈川県教育委員会」(案内板より)