大倉草紙

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【東京・千代田区】 江戸水道の石枡と木樋

2010年04月12日 21時00分00秒 | 旅 - 東京都
3月22日(月)


(東京都千代田区紀尾井町2-1 清水谷公園内)

「この石枡は、昭和四十五年(一九七〇)の麹町通り拡幅工事の際に千代田区麹町三丁目二番地先の道路で出土した玉川上水幹線(本管)の一部です。
 江戸は、慶長・寛永期と時を経て人口が増加すると、小石川上水や溜池上水といった旧来の上水だけでは水不足となり、新しく玉川上水が開発されます。玉川上水は、承応二年(一六五三)に着工され、翌三年(一六五四)六月に、羽村出身の清右衛門・庄右衛門兄弟によって工事は完成したといわれます。この工事によって、羽村で堰を設けて多摩川の水を取水し、武蔵野台地の勾配を利用しながら四谷大木戸(現在の新宿区四谷四丁目)に至る四十三キロに及ぶ水道を造りました。四谷大木戸で石樋や木樋による暗渠となり、江戸城内をはじめ、麹町・赤坂・虎ノ門などの武家地や京橋川以南の町地にも給水されていました。
(中略)
 なお、石枡とともに出土した木樋は、区立四番町歴史民俗資料館で保管されています。
 平成十四年三月 建替  千代田区教育委員会」(案内板より)