大倉草紙

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【東京】 絹谷幸二 生命の軌跡 (東京藝術大学美術館)

2010年01月09日 21時10分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
本日の行程: (東京メトロ・根津駅) → 【絹谷幸二 生命の軌跡(東京藝術大学美術館)】 → (東京メトロ・上野駅~日本橋駅) → 【北大路魯山人展(日本橋高島屋)】 → (東京メトロ・日本橋駅~銀座駅) → 【川喜田半泥子のすべて展(松屋銀座)】


絹谷幸二の退任記念展に行く。
50点の展示が、無料。スゴイ。
絹谷幸二の作品を目にするのは、高島屋大阪店で「絹谷幸二展 情熱の色・歓喜のまなざし」を観て以来。
と、思ったら違った。
十津川でも観ていた。
『十津川に昇る太陽』の一作品だけだけど。

「ブォォォォ…」「はいよ」など、画面の文字から音が溢れ出す。


『炎炎・東大寺修二会』(2008)
実際のお水取りより迫力があるのではないか。
参考までに↓これは昨年の東大寺修二会の様子。




『富嶽龍神飛翔』(2003)
龍が富士山を囲んで、うねるように回っている。
情熱的な赤色の画面の中で、富士は、白く、すっとそそり立っている。
絹谷の富士に対しての格別な思いを綴った文章が、パネルになっていた。
死についての言及もあった。
これだけ生命力に満ちた作品を描くのだから、死についてもさぞかし激しい見解を持っているのだろう思ったら、そうではないようだ。
生と死を、真逆のベクトルを持つものとしてではなく、生も死も循環するものとして捉えているふうである。
ごくごく自然なこととして。

明日は作家による作品解説があるそうだ。
明日にすればよかったかな。