大倉草紙

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【東京】 木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン ― 東洋と西洋のまなざし (東京都写真美術館)

2010年01月06日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
12月10日(木)
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木村伊兵衛(1901-1974)とアンリ・カルティエ=ブレッソン(1908-2004)は、同じ時代にライカによって作品を残したふたり。
展覧会のサブタイトルに「東洋と西洋のまなざし」とある。
それが洋の東西によるものなのかは分からないが、ふたりの巨匠の作品の構図は明らかに違う。


木村伊兵衛『秋田市、仁井田』(1953年)


アンリ・カルティエ=ブレッソン『ラークィラ・デリ・アブルッツィ、イタリア』(1951年)

アンリ・カルティエ=ブレッソンの構図には、隙がない。
劇的なある瞬間をとらえるというのではなく、計算しつくされた構図となる瞬間を待っているかのようだ。
いっぽう、木村伊兵衛の作品にはピントの甘いものもあり、それがうまい具合に表現方法のひとつとなっているように思えた。

互いの姿を撮影したものもある。

アンリ・カルティエ=ブレッソン『木村伊兵衛』(1954年)


木村伊兵衛『アンリ・カルティエ=ブレッソン』(1954年)

著名人を撮影したものも多く、なるほど、この人の個性が出ているな、と観ていて非常に面白かった。
木村伊兵衛が撮影した著名人は、上村松園、鏑木清方、川合玉堂、横山大観、谷崎潤一郎、永井荷風ら。
アンリ・カルティエ=ブレッソンが撮影した著名人は、アンリ・マティス、ジョリオ・キューリー夫妻、ジョルジュ・ルオー、トルーマン・カポーティ、ジャン・ポール・サルトル、ジャン・ジュネ、ココ・シャネルら。