大倉草紙

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【京都】 広隆寺

2008年06月24日 07時42分01秒 | 旅 - 京都府
6月7日(土)
当日の行程:(JR二条駅) → (自転車) → 【二条城】【晴明神社】【北野天満宮】 → 【北野東向観音寺】【平野神社】【北山鹿苑寺(金閣寺)】【龍安寺】【仁和寺】【妙心寺】 → 【退蔵院】【広隆寺】




   
               講堂(重要文化財)

広隆寺の歴史は古く、603年に建立された山城最古の寺院だという。
秦河勝が聖徳太子から仏像を賜わり、これをご本尊として建立したと日本書紀に記されているらしい。

講堂は、「赤堂」ともいわれる。
柱が円柱で、朱を塗っているので、そう呼ばれるようだ。
本尊阿弥陀如来坐像(国宝)、地蔵菩薩坐像(重文)、虚空蔵菩薩坐像(重要文化財)が祀られている。


          
                  太秦殿

太秦殿では、太秦明神、漢織女、呉織女を祀っている。


   
              上宮王院太子殿(本堂)

上宮王院太子堂には、本尊聖徳太子立像を安置している。
開扉されるのは、毎年11月22日に行われる御火焚祭のときのみ。
この本尊は、秦河勝がこのお寺を建立した当時の聖徳太子の姿を写したものだという。
この像は、歴代天皇が即位式に着用した黄櫨染御袍(こうろぜんごほう)の束帯を着ている。


   
                 新霊宝殿 

新霊宝殿には、国宝第1号の弥勒菩薩半跏思惟像(「宝冠弥勒」)が安置されている。
聖徳太子が秦河勝に授けたのは、この仏像だとされる。
飛鳥時代の木造は樟で造られていたが、この像は赤松で造られていることから、朝鮮半島から渡ってきたものだともいわれる。
中宮寺の弥勒菩薩半跏思惟像と比べて、異国情緒を漂わせているような気がしたのはそのせいだろうか。

「宝冠弥勒」だけでなく、その隣に置かれたもう一躯の弥勒菩薩半跏思惟像(「泣き弥勒」)や、ほかの仏像もすばらしい。  
なかでも、見ていて時間を忘れるほどに惹かれたのは、不空羂索観音像(国宝)だ。
出会えてよかった、と思った。


          
               広隆寺の御朱印