山のエチケット(その2)ほか
2021年 7月 6日(火)
Ⅰ 山小屋にて
1.どこの小屋かはか忘れたが、朝、まだ寝ていると突然電気カミソリで髭を剃る奴がいて、その音で目が覚めた。何時と思っているのか、音の出る電気カミソリ、小屋の外で剃ってください
2.朝起きると、レジ袋で帰る用意をする人(主に女性)がいる。シャカシャカシャカとうるさい。荷物の仕分けは音の出ない袋にしましょうね
3.消灯後、小屋の外でヒソヒソと話すペアがいて眠れない、トイレのついでに” 消灯後だから寝たら ”、” 声が聞こえるよ ”、というと、静かに話しています、と反論された
長野県王滝村〇〇氏の差し入れ。何日も前から釣った渓流魚を燻製にして我々に、最高のご馳走でした!
Ⅱ リーダーの云うこと聞かない
1.登山道にザックを置く人に、置くな、というと、登山者が来たら、どかしますとの答え
2.岩場の手前で、ストックはザックに付けて、3点確保で岩場を登れ、というと、(バンドを)手に通して登るから大丈夫、と答える
3.沢登りで、滝の上からシュリンゲを垂らしてやると、要らないと、どけた人
1.~3.の人、皆さんどう思います? → 3.は、大丈夫です。くらい言ってほしいね!!
Ⅲ ザック
1.モノ(カラビナ、水筒など)をザック外側に付けない、外側ポケットに入れない
ザックにモノをつけると木の枝、岩などにモノが当たり、自分が転倒したり、モノが谷などに落ち、それを拾うために“ 滑落“なんてこともある(※)。なんでザックが縦型(昔のキスリングは横型)になったかを考えよう
また、ザックのポケット中のモノ(虫よけスプレー、日焼け止めetc)を他人に取って、と頼むひとがいる。自分で取るのが礼儀、モノを探すのにも余計に時間がかかります!
※ 昨年秋、花房山の痩せ尾根でストックを落とし、拾うとして60mほど滑り落ちた高齢者がいた。パトカー、救急指導車、救急車、レスキュー車、捜索隊 4人が山に登った。結果ヘリで救出
・ストックを痩せ尾根で落とした人、Ⅱの2.ではないが、私がリーダーだったら、ストックはザックに仕舞えと言ったと思うが、その人が仕舞ったかどうか!
2020年11月 花房山で遭難(ストック滑落)した人を救助するためレスキュー車(写真)他出動
2.小さなザック
昔、4人で沢テント1泊で不動山(※2)に行った。ベテラン女性が“上手にパックしてきたでしょう”と自慢した(35㍑+10㍑ザックで来た)。計画書には60㍑以上と書いてある。自慢した女性は、共同装備は(ザックに)入らないと断った。テント、調理道具、食材は皆が分担して持つもの
3.差し入れ
どうしても不動山(※3)に行きたい女性を6人が沢テント2泊で案内した。その女性、瓶入りのワインを差し入れと云って、出発地“ホハレ峠”で出した。共同装備をしっかり持っている私にテント場(約8時間)まで運べというの?。差し入れ(志し)は自分で運んで誠意を示すもの、ワインは車に置いて出発しました
※ 2.3.ともに西谷川→励谷→五葉倉→山頂コース。他に不動の滝経由、千回沢山経由などあるが、千回沢から不動はゲキヤブ、残雪期に揖斐川を渡って行ってください
道迷い防止に赤布は有効。結ぶ枝のない高所は、竹竿(2~3年乾燥させた篠竹)に赤布を付けて持って行く
写真は御嶽山8合目付近!
☆ なにが言いたい
・Ⅰ~Ⅲに書いたこと、エチケット違反ですよね、人の振り見て、わが振り直そう
★ その他 柔道の話
・先般、No216で柔道家、木村政彦氏のことを書いた。内容に間違いがあるといけないので、親父が書いた自伝を探した。木村氏の部分を転記します
「天下無敵といわれた元日本選手権者の木村政彦氏と、戦時中に戦線の余暇に稽古をしたことがある。このとき木村氏は上官の私に気兼ねをして、投げられてばかりいた。そこで「気合を入れんか!」と言うと、がっしり押さえ込んでいるはずのけさ固めを、片手でいとも簡単にひっくり返され、愕然としたものである。」
・・・片手で跳ね飛ばされたことは事実のようです
木村氏の写真= 7月 7日 18時に追加= ブログ書く前から探していた新聞記事、別の物を探していたら出てきた。9年前の記事、よくとってたもんだ
自伝は、タイトルでネット検索したら、古本屋で1000円で売っていました。親父の名前(私のことも)がわかるので、本の表紙写真は7/7 18:00にカットしました
内容が幅広く、知らない世界につい引き込まれていくのを感じます。
また、その時、その時の率直な思いが書かれている所が新鮮に伝わってきます。
「自伝」! 是非!
『You've Got a Friend』聴いてます。
『岐阜百秀山』時々頁開いてます。
今後も楽しみにしております。😊
門入は、平日に日帰りで案内しますね
自身エチケットに反することばかりしてきました。
山を還暦頃再開し、ツアーに参加したとき、登頂を果たし、少し高揚した気分の中で手に持ったストックを少し振って歩いていたところ、ガイドから注意されたことがあります。別の機会でも後続の人から危ないと言われたことがあります。またストックはエチケットとしてはプロテクターをするべきでしょうが、いつも途中でなくしてしまう(木の根っこの間や挟まれて挟まれてとれてしまう)ので、付けていません。また大人数で歩くとき、前の人との間隔をあまり詰めないこともマナーだと思います。安全上もその方が良いです。
40年前の小屋での経験。単独で新穂高から双六、槍を経て南岳避難小屋に泊まったときのこと。
小さな小屋は大混雑(寝るときは自分の肩幅のみ、
寝返りを打つとそのまま戻れない)の中で臭いの強い、今ならサロメチールのような液体を塗っていたら、お隣から臭いと言われたことがありました。混んでいるのでその臭いの元は分からなかったと思いますが・・・。
話は脱線しますが、トイレ事情も悪かったですね。南アルプスの山小屋のトイレ、汚物がお尻の辺まで積もっていました。それに比べると、今の山小屋のトイレは快適ですね。今は、汚物はヘリで麓に
降ろしているところが多いようです。
さらに脱線。ある女性から山小屋はお風呂があるのかという質問。あるはずないですよね。使った風呂の水、どこに流せばいいのか、流せばもう山は汚染したところばかりになります。私の経験では、裏剱の見える仙人池小屋と五色ヶ原小屋には風呂がありました(40年前からね)。