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ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

 [ツイッター詩150] (7月詩)

2024年07月11日 | ツイッター詩
 [ツイッター詩150] (7月詩)


「上流から桃が流れて来る」
のは事実を越えた
物語の定型だ
登場人物が現れ
物語が始まる
定型のこちら側には
無数の偶然みたいな出会いがあり
もちろん桃が流れてくることもあるかもしれない

ネットやSNSの流れも
いつどこで
何が流れて来るかわからない
SNSという世界の収縮がもたらしている
新しい海に
気軽にネットサーフィンする
といっても
ここにも定型らしきものができている
システムの流れに沿って
フォロアーを増やし
リポストやいいねする
悪意に凝り固まって
匿名がぶつかってくることもあり
フィシングメールをよこし続ける
たぶんグループもいる
ひいきの政党や教団を背景に
善と悪の物語を押し売りする者もいる

世界はいつまで経っても
晴れ上がることがない
悪意や煽り運転や詐欺や
ウクライナやガザや
天気にいろんな空模様があるように
人世界にもいろんな空模様がある

なんて割り切ることはできないなあ

定型と反定型や非定型たちから
一歩退いた場所に座り込み
コマーシャルの洪水にも知らん顔で
梅雨の晴れ間の気分
気軽に言葉を放ち
言葉たちを転がしてみる
(ああ それもいいね)
(それがいいよ)


詩『言葉の街から』 対話シリーズ 6450-6453

2024年07月11日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



6450
数や量が多いと
にっこりした顔になる
でも食べ過ぎたり持ち過ぎたりは 濁る



6451
例えばバイキング料理店に入る
食べ終わって出る頃は
晴れからどんより曇っている



6452
必要を越えてどんどんどんどん
(たのしいかい?)
なぎ倒してどんぐりを集める



6453
どんぐり集めは自由だ
違法ではない
(それでも精神の濁りはないのかい?)