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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 2727-2731

2021年12月25日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



2727
あと一歩前に出ると
古い抒情が
流れ出す あっテーブルに滴



2728
昔は抒情の道があった
どこに通じているかも知らず
泣き濡れた心は言葉を深く散らして行った



2729
演歌が嫌いじゃない
痛切の
深みに座る座り方ひとつ



2730
人と人とは抒情以下
まとまらない言葉の肌
触れたり擦(こす)れたり触られたり



2731
言葉が乾ききっているわけではない
ただフツーの乾湿の
表情をしているだけさ