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大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

お能 (2月公演)

2010-03-02 18:00:00 | 能・歌舞伎
 2月は、3回ほどお能に見に行くことができました。僕の十数年来のライフワークである能楽鑑賞に対する態度というか姿勢は主体的かつ能動的なものにしようと、今年ははりきっています。ですから当然能の歴史的な成立を考慮することで、時代精神を追想し、深いレベルで「能楽」の真髄やエッセンスを把握したいと思っています。最近お気に入りの本は『世阿弥能楽論集』あすなろ出版 刊 の小西甚一さんの本。一日には一度必ず音読しています。世阿弥の文語体の文章と小西さんの口語訳を声を出して読んでいるのですが、とても脳を刺激してくれて、知的好奇心を向上させてくれるような感じがします。2冊所有しているので、自宅と職場で時間が空いたときになるべく手にとっています。かなりの良書ですね。


『風姿花伝 第三問答条々下』

「公案を究めたらん上手は、たとへ能は下るとも、花は残るべし。花だに残らば、面白き所は一期あるべし。されば、真の花の残りたる為手には、いかなる若き為手なりとも、勝つことはあるまじきなり。」

ー上記の訳ー
この理を究めた上手ならば、たとえ腕は衰えても、花はいつまでも残るであろう。花さえ残るならば、芸の魅力は、生涯あるにちがいない。だから、真の花が残っている役者に対しては、どんなに若さの充ち満ちた役者でも、勝つことはむずかしい。

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国立能楽堂 2月公演
詳細はこちらからお願いします。

2010年2月3日(水)
定例公演
狂言 『節分』(せつぶん) 高澤祐介(和泉流)
能  『朝長』(ともなが) 浅見真州(観世流)

2010年2月13日(土)
普及公演
解説・能楽あんない なげきわび―入水する女たち― 久冨木原玲(愛知県立大学教授)
狂言 『千切木』(ちぎりき) 茂山千五郎(大蔵流)
能  『浮舟』(うきふね) 関根祥人(観世流)

2010年2月19日(金)
定例公演 
狂言 『鶯』(うぐいす) 野村万蔵(和泉流)
能  『藤戸』(ふじと) 豊嶋三千春(金剛流)




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