大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

生き残るヤツの頭の働かせ方

2010-06-16 16:35:46 | 気になる本のこと
 最近興味深い本を読みました。著者は『雀鬼』の異名をもつ桜井章一さん。大学時代に麻雀を始め、裏プロとしてデビューし引退するまで20年間無敗の王者。人間観察と洞察に置いて卓越した眼力の持ち主。豊富な経験に裏打ちされた独特の思想と哲学は本書の中にちりばめられていて、刮目に値します。忙しい方は前書きと目次、それと最後のほうを数ページ読めばいいかもしれませんが…彼は人類の歴史というのは奪い合いの歴史であり勝者とは強奪者のことであると強く主張します。奪うものがいれば、奪われるものもいるわけで勝つということが奪うことであるなら、必ずしも勝ちが善だとは言えない。
「強盗が善で被害者が悪だなんて言えるはずがない。」
人間は本来弱い者であるから、強い者からさまざまなものを奪われることが多々ある。奪われないためには適度の強さをもって誰かが奪いにきたら自分や周りの人々や物、具体的には財産などを守るための適度の強さをもっていなくてはいけない。人間の強さというのは守ることだけに使えばいいだけで、守ることだけに強くなればいい。とどのつまり、本当の強さとは奪わない強さを自覚すべきである、という結論に到達する。桜井章一さんは最近立て続けに人間の本質を鋭くえぐり出す書物を多数出版されていて、とても参考になります。特にビジネスでの取引や人間関係において、「悩んでいる」人々に生きるヒントを提示してくれている良書だと思います。いくつか、とても参考になる文章があるので、引用してみなさんに紹介したいと思います。

「人につぶされないためには、まず自分が人をつぶしに行かない。」
「成功というやつを手に入れるためには、ちょっと意地悪、ちょっとずるいほうがうまくいく。」
「恐怖の源はほとんどが自分自身の中から起こっている。」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。