大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

福島県漁連 バイパス容認苦渋の決断 汚染水減量未知数

2014-03-26 16:33:33 | 原子力関係
河北新報

福島第1原発の汚染水問題で、福島県漁連が25日、地下水バイパス計画にゴーサインを出した。風評被害のリスク拡大と汚染水の増加をてんびんに掛けた末の苦渋の決断。汚染水減量効果は未知数で、浜は新たな火種を抱えることになった。

 「漁に出られるのはうれしいが、地下水バイパスは迷惑だ。新たな問題が起きないか不安だ」
 いわき市四倉の漁業佐藤芳紀さん(55)は25日朝、4年ぶりのコウナゴ漁で約170キロを水揚げしたが表情は晴れない。
 昨年7月、汚染水の海洋流出が発覚し、9月に予定していたいわき市沖のシラス漁は中止に追い込まれた。市内の海水浴客も激減した。
 東電は汚染水流出を否定し続けた末、参院選終了直後に海洋流出を認めた。「東電は信用できない」と佐藤さんは語気を強める。
 25日の県漁連組合長会議で、いわき市漁協の矢吹正一組合長は「風評被害で漁業者は命取りになるかもしれない。なぜ大臣が来ないのか」とかみついた。
 東電不信を深める漁業者にとって、国が頼みの綱だ。安倍晋三首相は「国が前面に出る」と言いながら漁協への説明を東電や官僚に任せてきた。矢吹組合長の怒りが漁業者の思いを代弁していた。
 国の試算では原発建屋地下に流れ込む1日400トンの地下水のうち、バイパス計画で減らせるのは10~110トンと幅がある。減量効果がほとんどないまま海洋放出が続く可能性も否定できない。
 地上タンクからの汚染水漏れや汚染水処理工程のトラブルで、漁業者の不安は増幅されている。県漁連が突き付けた排出基準の順守など5項目の要求は守られるのか。東電、国の対応を見詰める浜の視線は厳しい。


2014年03月26日水曜日

福島第1 地下水5月にも放出 県漁連、バイパス容認

2014-03-26 16:32:06 | 原子力関係
河北新報

 福島第1原発の汚染水問題で、福島県漁連は25日、いわき市内で組合長会議を開き、汚染前の地下水をくみ上げて海洋放出する「地下水バイパス計画」の容認を決めた。コウナゴ漁の漁期が終わる5月以降、放出が行われる見通し。
 決定は全会一致。汚染水を貯留する地上タンクの空き容量が逼迫(ひっぱく)している状況を考慮した。県漁連は(1)地下水排出基準の順守(2)モニタリングの徹底(3)第三者による安全性監視と公表(4)風評被害などによる賠償措置堅持(5)国は風評被害などで漁業者の立場に立って解決に当たる-の5項目の要望書を提出、東京電力と国が全て受け入れる考えを示した。
 県漁連の野崎哲会長は「バイパス計画は廃炉作業に必要だが、漁業者には苦渋の決断だった」と述べた。東電の新妻常正常務は「排出基準をしっかりと守り、計画を前に進めていく」と話した。
 東電と国は今後、県漁連と文書を取り交わし、宮城や岩手など近隣県にも説明した上で放出に着手する。
 バイパス計画は1日400トン発生する高濃度汚染水の減量が目的。原発建屋地下への流入前に地下水をくみ上げることで、汚染水の発生量を最大110トン減らす効果が期待されている。
 地上タンクの容量が逼迫していることから、東電は昨年度中のバイパス計画の実施を目指していた。しかし、汚染地下水の海洋流出や地上タンクからの汚染水漏えいが相次ぎ、風評被害の拡大を懸念する漁業者の理解を得られずにいた。


2014年03月26日水曜日

核被害考え 「原爆の子」劇に 西東京・ひばりが丘中の2年生

2014-03-26 16:30:28 | 原子力関係
東京新聞
2014年3月26日

西東京市立ひばりが丘中学校の二年生が二十四日、学年行事で劇「祈り-折り鶴にこめた未来への思い」を上演した。広島で被爆し白血病で亡くなった少女と現代の少女が心を通わせる姿を通じ、平和や放射能汚染を自分の問題と受けとめることの大切さを訴えた。修学旅行で五月に広島市を訪れる生徒は「福島の原発事故につなげて考えたい」と話した。 (竹島勇)
 中学生の由希がタイムスリップし、白血病に苦しみながら健康でごく普通の生活へ戻る夢を折り鶴に託す禎子(さだこ)と出会う。現代に戻った由希は、クラスメートに修学旅行の見学先として「原爆の子の像」を提案する。禎子こと佐々木禎子さんをモデルにした現実の像だ。
 「原爆が許されないものだって伝えたい。でもね、いま日本で原発の事故があってまた苦しんでいる人がいるんだ…。二度と繰り返さないために私たちが関心を持って受け継いでいきたい」。由希が誓い、学年の三クラス全員で合唱曲「折り鶴」を歌うと、観客の保護者らから、大きな拍手が起こった。
 学年主任の村上均教諭(54)は行事計画の作成にあたり「放射能汚染とエネルギー問題は、生徒たちが生きていく上で立ち向かわなければならない問題。生徒の心に響く取り組みをする」と決めた。例年京都と奈良に行く修学旅行先も京都と広島にした。日本修学旅行協会によると、都内の中学校の行き先は90%以上が京都・奈良で広島はめずらしい。
 生徒は広島の原爆や福島の原発事故による放射能汚染などについて学習を重ねた。原爆の子の像にささげようと、三千六百羽を超える折り鶴も折った。
 禎子を演じた阿部純怜(すみれ)さん(14)は「禎子が求めた原爆のない平和な世の中を実現するには私たちがそれを考え続けることが大切なのだと感じました」と話す。由希を演じた時野谷(ときのや)忍さん(14)は「普通の人が被害者となった原爆の問題は、今も多くの人が苦しむ福島の原発問題とつながると実感できた。禎子の像の前で『あなたを忘れず思いを受け継ぎます』と誓いたい」と話した。

原発輸出 意欲衰えず 首相のセールス、福島事故も利用

2014-03-26 16:29:09 | 原子力関係
東京新聞
2014年3月26日 朝刊



【ハーグ=後藤孝好】安倍晋三首相は二十四、二十五両日にオランダのハーグで開かれた核安全保障サミットで、原発セールスを展開した。カザフスタンには技術協力を持ちかけ、フランスとは輸出での連携を確認した。首相は就任後、経済の成長戦略の一環として原発を熱心に売り込んできたが、東京電力福島第一原発事故の原因究明や処理が終わっておらず、日本の原発は安全だとの主張には疑問が残る。
 安倍首相はカザフスタンのナザルバエフ大統領との会談で「原発事故の経験を踏まえた安全性の高い技術の提供など、支援できる可能性がある」と表明。大統領は高い関心を示した。
 使用済み核燃料から取り出した核物質プルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」で協力しているフランスのオランド大統領との会談では「原子力やハイテク分野での産業協力を進展させたい」と提案。大統領からは「日仏の原子炉の第三国への輸出を進展させたい」と賛同を得た。
 日仏では、三菱重工業とアレバ(フランス)の企業連合体がトルコで新規の原発建設を受注。今後も両国が技術開発で協力し、アジアや中東諸国への原発輸出拡大を目指す。
 安倍首相は就任以来、外遊の際に「日本は世界一安全な原子力発電の技術を提供できる」と強調。輸出に向けたトップセールスを続けてきた。昨年一月に初外遊したベトナムでは、ベトナム国内での原発建設に協力する方針を表明。五月にはアラブ首長国連邦(UAE)とトルコと原発輸出の前提となる原子力協定に署名した。
 原発一基の事業費は四千億から五千億円。安倍政権は、原発輸出を経済の成長戦略の柱に据える。政府は、二〇三〇年までに世界で最大三百七十基の原発が新設されると見込んでいる。
 だが、原発事故が収束しない中、日本国内の世論は原発輸出に強く反対している。
 安倍首相は「原発事故の経験と教訓を共有することで、世界の原発の安全を図ることは日本の責務だ」と訴えるが、被災者らの理解は得られていない。

過酷なタンク内清掃 新除染装置、不具合見逃しでツケ

2014-03-26 16:26:39 | 原子力関係
東京新聞
2014年3月26日 朝刊


東京電力福島第一原発の新型除染装置「ALPS(アルプス)」で不具合が起きているのに東電が運転を続けた結果、多数のタンクを高濃度の放射性物質で汚した。東電は「タンクの除染を始めた」というが、後始末をさせられるのは作業員。除染に当たった作業員らが語る現場は、過酷だった。 (片山夏子)
 除染されたのは、ALPSで処理した水を一時的にためるため、装置脇にあるタンク一基。作業員らはタンク下部の側面に直径八十センチほどの点検孔を開け、高さ、直径ともに約十メートルあるタンクの中に入った。天板に二カ所ある点検孔を開け、そこから差し込むわずかな光と持ち込んだ発光ダイオード(LED)ライトの光だけが頼りだ。
 すでに上部から高圧の水を吹きつけて洗浄してあるとはいえ、つい数日前まで一リットル当たり一〇〇〇万ベクレルと、放出基準の数十万倍もある放射性ストロンチウムなどを含む水が入っていた。ベータ線を発する物質で、被ばくの心配は少ないが、直接触れたり体内に取り込むと内部被ばくにつながる。
 防護服の上にかっぱを二枚重ねし、かっぱのフードを全面マスクの上からテープで密封。手はゴム手袋など四枚重ね。足元は長靴と完全防備だ。
 放射線管理の担当者からは「高圧の水で洗浄するとき跳ね上がった水しぶきをかぶらないように、注意に注意を重ねてほしい」と注意が飛んだ。
 薄暗い中、高圧洗浄したりデッキブラシでこすったり、洗浄水を吸引したり、吸引しきれない水は布で拭き取る。五、六人の作業員がチームとなって約二十分ごとに交代する人海戦術で数日かけ作業を進めた。
 完全防備のため、あっという間に全身汗だくに。顔から汗が滴り、マスクに水滴がつく。
 作業員の一人は「晴れた日は光が入って作業がしやすいが、暗くて暑くてまいった。使った機材も除染をしなくてはならない。一基でこれだけ大変。汚染された残りのタンクはどうするのか…」と話した。

首都圏から南相馬移住 「よそもの」寄り添う

2014-03-26 16:25:43 | 学習
福島民報
2014年3月26日 夕刊

東日本大震災で多くの津波被害を出した福島県南相馬市に、首都圏などからボランティアに来た人たちが数多く住み着いている。津波に加えて原発事故にも苦しんできた、今では「第二の故郷」となった南相馬のため、個性派ぞろいの「よそもの軍団」が奮闘している。 (谷悠己)
 「移住者たちのゆるゆるいくよ~」。南相馬市の臨時災害ラジオ局にこんな名前の人気番組がある。東京都東村山市から来た武藤与志則(よしのり)さん(51)と琴美さん(53)夫妻が二週間に一度、司会を務め、市内の移住者を招いてあれこれ語り合う。
 劇団俳優の武藤さんが南相馬入りしたのは震災の一カ月後。津波で県内最多の死者を出しながら、福島第一原発に近いため物資やボランティアが滞った状況を「兵糧攻め」と訴えた桜井勝延市長のインターネット投稿動画を見たのがきっかけだった。
 避難所の子どもへの読み聞かせなどで活動していた武藤さんに、「通うのが大変なら住んじゃえば?」と提案したのは琴美さん。武藤さんは仮設ホテルの夜間職員として住み込みで働くことに。ラジオ出演の他、ご当地ヒーローのDVDで内部被ばく予防を呼びかける「ひげの博士」役も務め、街中で声を掛けられる人気者となった。
 「ゆるゆるいくよ~」に出演する常連が、埼玉県春日部市出身で元トラック運転手の戸田光司さん(42)。ボランティアと市民をつなぐ活動拠点「みんな未来センター」を開設し、イベント立案に奔走している。
 「震災前の自分はくすぶっていたけど、自分がやったことで多くの人が喜んでくれる感覚に目覚めた」。昨年脳梗塞で倒れたが、「南相馬へ戻る」と半年余りで復帰。埼玉県の入院先へは、五十人近い南相馬市民が見舞いに来てくれた。
 移住者たちは、パンダの着ぐるみで子どもと触れ合うジャズピアニスト、除染作業員になった元音楽プロデューサーら、経歴も活動も多彩だ。
 その中で、ヨガ講座や放射能で汚染された農地に花を植える活動を続け、「ヨガじい」の名で親しまれた島根県出身の山城賢治さん(65)は二月の大雪で、住んでいたビニールハウスの中で雪に押しつぶされて死亡した。ボランティア仲間が主催したお別れ会では、地元市民も受け付けなどを手伝ってくれた。
 「よそもの軍団」が移住を決めた理由で共通するのが、南相馬市民の温かさ。交流会で使用した公園の掃除を近隣住民が買って出てくれたり、ボランティアの会議に夜食を差し入れてくれたり。武藤さんは「放射能と向き合いながら暮らす彼らにできるだけ長く寄り添っていきたい」と話す。

福島第1、燃料輸送クレーン停止 4号機、原因を調査

2014-03-26 16:25:04 | 原子力関係
福島民報

2014年3月26日 14時08分
 東京電力は26日、福島第1原発4号機の原子炉建屋にある使用済み核燃料プールで、燃料の取り出し作業に使用するクレーンが停止するトラブルがあったと発表した。原因を調べている。放射線量の上昇などは確認されていない。
 東電によると、午前9時半ごろ、燃料輸送容器(キャスク)を運ぶ天井クレーンの故障ランプが点灯し、動かなくなった。使用済み燃料を入れた輸送容器をプールからつり上げる作業に向け準備中だったという。
 4号機では昨年11月からプールに保管している燃料を共用プールに移送している。3月24日現在、燃料528体の移送を終え、プールには1005体が入っている。
(共同)

大間原発差し止め提訴へ 函館市議会、全会一致で可決

2014-03-26 16:24:08 | 原子力関係
東京新聞

2014年3月26日 11時25分
 電源開発(Jパワー)が青森県大間町に建設中の大間原発をめぐり、北海道函館市議会は26日、国やJパワーに建設中止や原子炉設置許可の取り消しを求める提訴の可否を問う議案を全会一致で可決した。市は4月3日にも東京地裁で提訴に踏み切る。自治体が国に原発差し止め訴訟を起こす初めてのケースになる。
 市は津軽海峡を挟んで大間原発と最短で約23キロにあり、工藤寿樹市長は「事故が起きれば主要産業である水産業、観光業が壊滅的打撃を受ける。立地自治体と同じリスクを背負うのに建設に同意する権利がないのは不公平だ」と訴えていた。
(共同)

関電、供給計画3年連続「未定」 原発再稼働見通せず、火力新設

2014-03-26 16:23:26 | 原子力関係
東京新聞

2014年3月26日 15時53分
 関西電力は26日、今後10年間の電力供給力のピーク見通しを「未定」とする2014年度の供給計画を発表した。原発の再稼働時期が見通せないためで、未定とするのは3年連続。
 供給計画には、150万キロワットの火力発電所を新設することも盛り込んだ。業者を募る入札を14年度に実施し、早ければ21年度の運転を目指す。
 また、石油火力の相生発電所1、3号機(兵庫県相生市)は、16年度から液化天然ガス(LNG)を燃料に利用できるよう更新する。大阪ガスが新たに建設するパイプラインから、LNGの供給を受ける。
(共同)

原発事故への対処に不安

2014-03-26 15:35:10 | 原子力関係
NHK

滋賀県が、福井県の原発から30キロ圏内にある高島市と長浜市の住民を対象に原子力災害に関するアンケート調査を行ったところ、避難場所や避難経路を「知りたい」または「ある程度知りたい」と答えた割合が90%を超えるなど、原発事故への対応に関する強い関心と不安が表れました。
この調査は、原子力災害に対する住民の意識を対策に活かそうと、滋賀県が去年11月、高島市と長浜市の市民合わせて3000人を対象に初めて行ったもので、64%あまりにあたる1937人から回答を得ました。
この中で、日頃、原子力災害について何を知りたいか尋ねた設問で、「避難場所や避難経路」を“知りたい”“ある程度知りたい”と答えた人が合わせて92.2%にのぼりました。
滋賀県によりますと、原発事故が起きた場合の避難場所や避難経路については、検討は進んでいるもののまだ正式に市民には伝えられていないということで、原子力災害への対応に関する市民の強い関心と不安が表れています。
また、原子力災害が起きた場合に気になることを尋ねた設問では、「避難に関する指示や勧告」が“気になる”“ある程度気になる”を合わせて95.7%と最も高く、「放射線による健康への影響」や「飲料水や食べ物への影響」などを上回っています。
こうした結果について滋賀県原子力防災室では、「原子力災害では、むやみに避難せず屋内で待避する方が適切な場合もある。放射線から身を守る方法を正しく理解してもらえるよう丁寧に説明していきたい」としています。
03月24日 21時10分

「全電源喪失」想定の訓練

2014-03-26 14:21:46 | 原子力関係
NHK

松江市にある島根原子力発電所で、大規模な地震ですべての電源を喪失したという想定の訓練が、参加者には詳しいシナリオが伏せられたまま行われました。
この訓練は、緊急事態への対応力を高めようと、中国電力が初めて実施し、原発の職員や関連会社の社員などおよそ200人が参加しました。
訓練は、松江市で震度6強の地震が発生し、外部電源を失ったほか非常用の発電機も故障して、全ての電源が喪失したという想定で始まりました。
はじめに原発の敷地内に常駐している自衛消防チームが、高台にある貯水槽から500メートルにわたってホースをつなぎあわせ、冷却機能を失った2号機の原子炉と燃料プールに手動で注水する手順を確認しました。
また、事故対応の指揮を執る緊急時対策本部が置かれた会議室では、事故後、本部長を務める島根原子力発電所長が突然、病気で倒れたとか、自治体への発表資料に1号機の運転状況が誤って記されていたことがわかったなど、新たな想定が次々と出され、それぞれに合わせて職員たちが対応に追われていました。
島根原子力本部の長谷川千晃副本部長は「事故対策への住民の方々の不安に応えるためハード面の対策だけでなく、こうした訓練を通して、機械を使いこなす人材の育成にも力を入れていきたい」と話していました。
03月24日 18時36分


県の新地域防災計画が承認

2014-03-26 13:20:40 | 原子力関係
NHK

東日本大震災を教訓に新潟県は地域防災計画を見直し、地域の特性に応じた津波対策や原子力災害対策が新たに盛り込まれました。
震災と福島第一原発の事故の後、新潟県は地域防災計画の見直しを進め、25日県庁で開かれた県の防災会議で、新たな計画が正式に承認されました。この中では、
津波対策を地震対策から独立させたうえで、県内を、沿岸部や浸水が予想される低地など3つの地域に分け、高台への避難道の整備や情報の伝達方法などそれぞれの特性に応じた対策を講じるよう求めています。また、原子力災害対策では、柏崎刈羽原発からの距離に応じた避難区域を市町村ごとに明確にしたうえで医療機関と連携し、被ばくを防ぐためのヨウ素剤を事前に配布できる体制を整えるとしています。さらに、原発事故の際、高齢者などは避難が難しいことも想定されるとして、その場にとどまる「屋内退避」ができるよう放射線の防護機能を備えた施設の整備に努めると明記しています。
県防災局の山田治之局長は「防災対策にゴールはないので、今後も必要があれば計画の見直しを進め、より実効性の高い計画にしていきたい」と話していました。
03月25日 18時02分


ALPS トラブルで処理停止

2014-03-26 12:19:48 | 原子力関係
NHK

東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の処理設備「ALPS」は、性能が大幅に低下するトラブルで停止していた処理を24日午後再開しましたが、その後、タンクから水が漏れる別のトラブルが見つかり、ふたたび処理を停止しました。
福島第一原発で試運転中の処理設備「ALPS」は、今月18日、3系統あるうちの1つの系統で、処理性能が大幅に低下していることがわかり、東京電力は3系統すべての処理を停止しました。
東京電力の調査の結果、問題の系統で、汚染水処理の邪魔になる塩分を取り除くフィルターが十分機能していなかったことがわかり、同じフィルターに異常が見つからなかった残りの2つの系統は、いずれも24日午後1時ごろにいったん処理を再開しました。
ところが24日夜7時ごろ、設備内にある、処理後の水を貯めて水質検査を行うためのタンクの側面から水が漏れているのが見つかり、東京電力は再開した処理をふたたび停止しました。
東京電力によりますと、水はタンクの側面にある内部を洗う時などに開けるふたの部分から1秒に1滴程度、あわせておよそ500ミリリットルが漏れましたが、ALPSの建屋の外には漏れていないということです。
東京電力は水漏れの詳しい原因を調べたうえで、復旧作業を進めることにしています。
東京電力は、来月以降「ALPS」を本格運転にうつすことを目指していますが、これまでにもポンプの故障などで停止するトラブルが相次いでいて、安定した運転ができるかが課題になっています。
03月25日 09時24分

復興へ がれきに花描く

2014-03-26 11:09:29 | 原子力関係
NHK

震災や原発事故からの復興への願いを込めて、福島県の高校生たちが、がれきに花の絵を描いた作品を紹介する催しが、24日から東京・千代田区で始まりました。
震災で校舎の一部が壊れる被害を受けた福島県伊達市の保原高校では、美術部の生徒たちが、安全性が確認された校舎のがれきなどに、花の絵を描く取り組みを行っています。
この取り組みを紹介しようと、24日から東京・千代田区の皇居外苑にある会場には、20あまりの作品が展示されています。
生徒たちは、震災や原発事故からの復興への願いを込めて、灰色や茶色のがれきに、ピンクや黄色などの明るい色で思い思いに花を描いていて、中には、震災の直後に被災地で満開に咲いたサクラをイメージした作品もあります。
また、原発事故の影響で、避難生活を余儀なくされている人たちに贈ろうと制作された壁掛けも展示されていて、「心は枯れない」とか、「花のような笑顔で」などのメッセージが添えられています。
美術部の部長で、2年生の佐藤紀子さんは、「震災から3年がたっても、まだ復興できていないところもありますが、福島の人たちは明るく復興に向かっていく志があることを伝えたい」と話していました。
この催しは、皇居外苑の「楠公レストハウス」で、来月4日まで開かれています。
03月25日 17時55分


ALPSが一部系統で運転再開

2014-03-26 10:07:20 | 原子力関係
NHK

東京電力福島第一原子力発電所にある汚染水の処理設備「ALPS」は処理機能が低下したため全面的に稼働を停止していましたが、24日午後、一部の系統で6日ぶりに運転を再開しました。
福島第一原発では今月、ほとんどの放射性物質を取り除くことができるとされる「ALPS」と呼ばれる設備が3つある系統うちの1つで処理性能が大幅に低下したことが確認されました。
残りの2つの系統に異常はありませんでしたが、処理できないままの汚染水が共用のタンクや配管に広がったため東京電力は今月18日以降、全面的に稼動を停止していました。
東京電力によりますと、これまでに共用のタンクの一部で除染が終わったことなどから24日午後1時ごろ、2つの系統で6日ぶりに稼働を再開しました。
一方、処理性能が低下した系統は今月上旬に金属類を分離させるフィルターを交換したあと放射性物質が取り除けなくなったということで、不具合の詳しい原因がわかっていないため東京電力は引き続き処理を停止しています。
ALPSは汚染水対策の要とされ、来月以降の本格的な稼働を目指していますが、今回のトラブルで計画に支障が出るおそれがあることから、国と東京電力で対応を検討しています。
03月24日 22時46分