住宅などに近い生活圏の森林の除染で、郡山市は13日、落ち葉などの堆積物を取り除く代わりに土のうを並べて放射性物質を遮蔽(しゃへい)する新手法の実証試験を同市で行った。
市によると、生活圏の森林除染については、堆積物の除去や樹木の枝打ちなどの手法が示されているが、傾斜地で堆積物を取り除いた場合には土砂崩れなどが懸念される。このため、市は堆積物を除去しない代替方法を実証しようと、県の支援を受けて行った。
同市日和田町の高倉小付近の傾斜地で行われた実証試験では、作業員が斜面に植物の種子が入った「植生土のう」を一つずつ並べ、くいで固定した。今後土のうからは草が生え、地面を安定させるという。
市によると、同所の空間線量は地面からの高さが50センチの地点で毎時0.3~0.4マイクロシーベルトだったが、土のうを並べた後は同0.2マイクロシーベルト未満に低減しているという。市は効果を検証した上で、別の場所でも今回の手法を採用できるよう、環境省などと協議していく方針。
(2014年3月14日 福島民友トピックス)
市によると、生活圏の森林除染については、堆積物の除去や樹木の枝打ちなどの手法が示されているが、傾斜地で堆積物を取り除いた場合には土砂崩れなどが懸念される。このため、市は堆積物を除去しない代替方法を実証しようと、県の支援を受けて行った。
同市日和田町の高倉小付近の傾斜地で行われた実証試験では、作業員が斜面に植物の種子が入った「植生土のう」を一つずつ並べ、くいで固定した。今後土のうからは草が生え、地面を安定させるという。
市によると、同所の空間線量は地面からの高さが50センチの地点で毎時0.3~0.4マイクロシーベルトだったが、土のうを並べた後は同0.2マイクロシーベルト未満に低減しているという。市は効果を検証した上で、別の場所でも今回の手法を採用できるよう、環境省などと協議していく方針。
(2014年3月14日 福島民友トピックス)