放射能汚泥灰が日本中にあふれている!より転載
2011年9月25日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
セシウムに汚染された汚泥処理に自治体が頭を痛めている。国は8月下旬、1キロ当たり8000ベクレル超~10万ベクレル以下の汚泥焼却灰の埋め立てを認める方針を決めたが、埋め立て場所の確保が難しい上、処分方法も明確でないからだ。
横浜市は先週、横浜港の処分場に汚泥焼却灰を埋め立てる計画を急きょ凍結すると発表した。港湾関係者から「説明がない」と猛反発を食らったためだ。市は現在、2カ所の下水処理場で汚泥焼却灰を一時保管しているが、埋め立てできなければ処理場はたちまち「満杯」になってしまう。高濃度汚染の汚泥焼却灰を抱える千葉・流山市は「今の一時保管場所の残り時間はあと10日ほど」(市関係者)だといい、茨城県も県内9カ所で800トンを超える汚泥焼却灰の保管を余儀なくされている。
東京都は23区分に限って、臨海地区に埋め立てを始めているが、多摩地域分は「未定」で、今や汚泥焼却灰の処理にどの自治体もニッチもサッチもいかなくなっている。
「まず埋め立て場所の確保が難しい。放射性物質が飛散したり、地下水を汚染したりする恐れがあるとして、地元住民の反対に遭うからです。環境省は埋め立て方針を自治体に通知しただけで、具体的な説明が全くありません。例えば、埋める際にはセメントなどで固化――というが、どこのセメント業者が汚染焼却灰の搬入を引き受けてくれるというのか。処理費用はどうするのか。自治体に対応を丸投げしているのです」(自治体関係者)
原発事故当時、深刻な放射能汚染はない――と散々言いながら、今さら汚泥焼却灰の処分は自治体でやれ、というのは無責任だ。このままでは、日本中に汚泥焼却灰があふれることになる。いっそのこと、汚泥焼却灰は東電や経産省の敷地に運び込んだらどうか。
(日刊ゲンダイ2011年9月22日掲載)
2011年9月25日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
セシウムに汚染された汚泥処理に自治体が頭を痛めている。国は8月下旬、1キロ当たり8000ベクレル超~10万ベクレル以下の汚泥焼却灰の埋め立てを認める方針を決めたが、埋め立て場所の確保が難しい上、処分方法も明確でないからだ。
横浜市は先週、横浜港の処分場に汚泥焼却灰を埋め立てる計画を急きょ凍結すると発表した。港湾関係者から「説明がない」と猛反発を食らったためだ。市は現在、2カ所の下水処理場で汚泥焼却灰を一時保管しているが、埋め立てできなければ処理場はたちまち「満杯」になってしまう。高濃度汚染の汚泥焼却灰を抱える千葉・流山市は「今の一時保管場所の残り時間はあと10日ほど」(市関係者)だといい、茨城県も県内9カ所で800トンを超える汚泥焼却灰の保管を余儀なくされている。
東京都は23区分に限って、臨海地区に埋め立てを始めているが、多摩地域分は「未定」で、今や汚泥焼却灰の処理にどの自治体もニッチもサッチもいかなくなっている。
「まず埋め立て場所の確保が難しい。放射性物質が飛散したり、地下水を汚染したりする恐れがあるとして、地元住民の反対に遭うからです。環境省は埋め立て方針を自治体に通知しただけで、具体的な説明が全くありません。例えば、埋める際にはセメントなどで固化――というが、どこのセメント業者が汚染焼却灰の搬入を引き受けてくれるというのか。処理費用はどうするのか。自治体に対応を丸投げしているのです」(自治体関係者)
原発事故当時、深刻な放射能汚染はない――と散々言いながら、今さら汚泥焼却灰の処分は自治体でやれ、というのは無責任だ。このままでは、日本中に汚泥焼却灰があふれることになる。いっそのこと、汚泥焼却灰は東電や経産省の敷地に運び込んだらどうか。
(日刊ゲンダイ2011年9月22日掲載)