これからも路の途中

市民ランナーの日々の出来事

野辺山完走記2018④(87キロエイドまで)

2018年05月22日 04時56分33秒 | 日記
馬越峠を越えると激下りになります。
下り好きなランナーは嬉しそうに下っていきます。
また、馬越峠で休んでいたランナーも調子よく下っていきます。

私はよちよちと歩くよりは早いですが、なんとか走っています。

42キロまでの八峰の湯の下りより、脚に来ていますので
がたがたになりながら下ります。

わかっていたのです。
こうなることがわかっていたから、馬越峠を頑張っていたのです。
決して馬越峠で頑張ったからこうなったのではありません。

下りが苦手で、79キロ走ってきたからです。

よちよち走っていくと、時計を見ながら歩いているランナーに追いつきました。

「ガーミンをお持ちですか?」
と、話しかけると、
「ガーミンではなくて、○○です。」
と教えてくれましたが、メーカー名は忘れてしまいました。

この方も下りが苦手で膝が痛いので歩いているのだと。
下りが苦手同士で少しお話をしました。

キロ10ぐらいだというので、私はキロ8ぐらいで下っているのだろうなと
想像しました。

下り坂で、この方をいったん追い抜きましたが
81キロ付近のエイドで給水&補給をしていたら抜かされてしまいました。
なんと!走り始めています。

この方を心の支えに走っていたのに!(笑)

結局見えるところにいるのに追いつくことはありませんでした。

この激下りカーブの唯一よいところはカーブ名の表示があるところです。
「第18カーブ」
の様に数字が表示されています。(目立たないけど)
だから、あと何回カーブを過ぎたらこのくだりが終わるということが読めるのです。
17 16 15と減っていくことを楽しみに
このくだりとお付き合いしました。

3 2 1

この表示に裏切られたことはありません。(当たり前か)

ついに平地に出ました。

数年前の完走記には、
「平地なら負けない。」
というような記載がありましたが
今回はそれほどでもありません。

もうすでに、上げるための余力は残っていませんでした。
下りよりはましという程度です。

ここでも、デカフォレストやユプシロンを抜かすことができました。
デカフォレストは野辺山10回完走者。
ユプシロンは20回完走者です。
(ちなみに私は5回完走者)
デカフォレストやユプシロンはゼッケンが違うのでわかるのです。

この平地がきつかった。
暑いし、エイドまでが長いのです。
81キロから87キロまでここは6キロ空いています。

やばい。のどが渇いた。倒れる人いるんじゃないかな。
ここは我慢のしどころ。
フォームに気を付けながらエイドを目指しました。

「こんなに長かったっけ?」
このセリフ、何回も思いました。

ようやく見覚えのある街並みに。
そうそうここを何回か曲がると・・・。
87キロエイド。
87キロの関門の1時間前
制限時間2時間半前。

ここではうどんをいただきました。
食べられる体の状態であることに、完走を確信しました。

うどんを食べて日陰に座ってストレッチをしていると
隣に「どかん」と座り込むランナーが。
うどんを持った女性ランナーでした。

「あぁ、すいません。」
と言った後、
「完走できると思いますか?」
と、自信なさそうに、心配そうに尋ねてきます。

私「楽勝ですよ。」
私「第2ウェーブの方ですよね。あと、13キロで2時間半残っています。」
私「半分走って、半分歩いても完走です。」
女性ランナー「大崩れしなければ大丈夫ですね?」

そう、それを私も心配していました。
ストレッチを終えて、一足先にスタートします。
「頑張りましょう!」

残り13キロに向けて走り出しました。
コメント
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