日本の伝統文化である茶道は、各流祖の美的感覚やものの見方・考え方により確立したものであるため点前や約束事に相違があります。しかし、これまでの主だった諸流の点前や道具扱いなどを比較・検討したり、直接他流で学んだことがありますが、➀抹茶を飲むこと、②千利休が大成した茶の湯が出発点であることなどからもそれほど違いがないこともわかりました。今回は、表千家流のYouTubeからは【表千家茶道教室 山桃庵】を紹介します。
表千家を習っている人には復習・予習となりますし、茶道の概要を知りたい人にもおススメです。本チャンネルは、4年ほど前から発信しており、一服のお茶を点てるための基礎基本である”割り稽古”を身に付け、次に風炉・炉、炭点前へと構成されており、さらに上級者には七事式、習い事、中でも茶事が大変参考になろうと思います。茶室、茶庭、諸道具も立派で、師匠の熟達した所作やお弟子さんの動きもすばらしいと思います。
🍩 日本にお茶が伝わったのは平安時代で、当時は薬草として扱われていました。鎌倉時代、栄西が中国から臨済宗と一緒に宋代のお茶を持ち帰りましたが、この時代もまだ薬として考えられていたようです。室町時代になり、村田珠光が日本製の茶道具をも併せて使用する茶の湯を考案しました。この時代いろいろな抹茶の飲み方がありましたが、それを哲学的な考えや審美性を加えて、現代に継承される茶道を確立したの千利休です。