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下鴨神社

2009年09月05日 | 旅 歴史
 今日は京都市左京区下鴨泉川町にある下鴨神社を紹介します。
 京都で最も古い神社の一つで、正式には賀茂御祖(かもみおや)神社といいます。古代豪族賀茂氏の氏神社で、上賀茂神社と合わせて賀茂社と総称されていました。
 下鴨神社の祭神は、賀茂建角身命(かもたけのつみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)です。前者は西殿に、後者は東殿に祀られています。朝廷の尊崇も厚く、「源氏物語」をはじめ数々の文学に登場しています。
 上賀茂神社を上社というのに対し、ここは下社と呼ばれています。南に広がる「糺の森」は、樹齢200年から600年にもなる老樹が茂り、昔は神々の審判の場であったといわれています。
 「糺の森」を抜け、参道の行き着いた先にある大きな鳥居をくぐると、奥に朱塗りの鮮やかな「楼門」が建っています。
 現存の「楼門」は寛永5年(1628年)に建て替えられたもので重要文化財に指定されています。
 「糺の森」は古代の山城国(京都)の原野として、国の史跡に指定されています。東本殿と西本殿の国宝が2棟、楼門など53棟の社殿群が重要文化財に指定されています。平成6年には世界文化遺産にも登録されました。
 玉依姫は古くから水をつかさどる農耕の神様です。 正月4日。境内の鞠の庭では、「ヤァ!」「アリィ!」と独特のかけ声が交わされます。赤や紫、色とりどりの水干(すいかん)、烏帽子(えぼし)姿の貴族達が鹿革で作った鞠(まり)を蹴り交わしています。 
 5月15日の五穀豊穣を願う葵祭も有名です。京都御所での儀式の後、藤飾りの御所車にのった斎王代(さいおうだい)を中心に内侍(ないし)や釆女、葵の葉を冠にさした貴公子達500人の列が、下鴨神社から都大路を上賀茂神社へと行進します。
 「言社(ことしゃ)」は「えとの守り神」ともいわれ、中門の内側、幣殿の前に建てられています。三つに見える社は全部で七つの小さい社で構成されています。大国主命は七つの名前を持っており、名前ごとに祀られているので七つの社になっています。
 幣殿の奥に「東本殿」、「西本殿」が建っています。幣殿の外からは、御簾や柱などに阻まれていて本殿の全体像を見ることは出来ません 「西本殿」には賀茂建角身命、「東本殿」には玉依媛命が祀られています。
 現存の「東本殿」、「西本殿」は桧皮葺の建物で、平安時代の典雅な面影をもっています。現在の本殿は文久3年(1863)に再建され、神社建築の代表的な社殿といわれています。
 重要文化財の出雲井於(いずもいのへの)神社は神武天皇二年の条りに「葛野主殿県主部」とある氏族が祖神として奉斎した社です。「井於」とは、川のほとりのことで、出雲郷の鴨川のほとりに坐す神社との意です。
 地主神である須佐之男命をまつっている。この神社の周囲にどのような木を植えても、柊葉のようにギザギザになることから比良木社(柊社)とも呼ばれているそうです。また、みたらし団子発祥の地(みたらし池)だそうです。

下記のサイトにもお立ち寄りください!
http://ogino.okoshi-yasu.com/
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