おがはまのつぶやき

ボケばばぁの独り言です。今後の老老介護ならぬ朗々介護目指し、
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恩送り

2010-04-15 11:25:41 | Weblog
今日の地方版新聞の交差点に「恩送り」と題して掲載がありました。井上ひさし先生が「作文教室」で恩について話された時の話です。今はない一関の本屋さんで中学生だった井上少年が出来心で辞書を盗もうとしたら店番のおばあさんに見つかりました。おばあさんは本の代金を稼ぐには、どれだけの本を売らなければわかるかと言いました。自分は年寄りで薪割りが大変だから代わりに割っていくよう命じました。彼は悔いながら暗くなるまで薪を割ったところ、おばあさんは日当から辞書の代金を引いておいたとお金を渡しました。井上先生は恩をその人に返さなくても別の人に何かしてあげる、それを「恩送り」とおっしゃたと書いてありました。わたしもこの年になって恩をいっぱい受けて参りましたが、感動しました。わたしも少なからずも多少お世話をしたこともありましたが、お金だけが回るのではなく、恩も回るものだと思っています。いつ、どこで、誰にお世話になるか見当も付かない一生ですが、今のことで人を決めつけたくはありません。もっとおおらかに、見守ってあげたいです。ちなみに幼少の頃にわたしは親から「いちご畑で靴紐を直すな!、りんご畑では、手をあげるな!」と言われてから、怪しげな態度はしないことにしています。これをわたしは子供、孫たちに申し送りとして伝えていこうと思っています。

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