今日はダイソーに行って来ました。車から降りると、60代の息子さんと80代のおばあさんが手をつないで入って行きました。杖を持たずおばあさんと会話しています。当たり前のことができることが、一番の親孝行だと、つい見とれてしまいました。商品を見るだけでもときめきがあります。息子さんは承知で連れて歩くことに本当に感心しました。「ここには(買い求めるものが)ないから」とまた手をつないで、お隣の薬王堂に行きました。自分がその身になった時には、むーみんみたいに、察知してにゃーにやーと追いかけて、玄関で待って出歩こうかと、ひとりにんまりしました。それにしても「歩く」ことに貪欲に生きないと、留守番しか待っていないだろうなと思いました。子供たちと離れて暮らしているので、わが身の「足」だけでも丈夫に鍛えておこうと確信しました。
100歳体操を終えたおばあさんは、昼食間近に当たり前のように我が家にやって来ました。直しの仕事を頼まれていましたから、それはそれでよろしいのですが、話が面白くて話が長くなりました。出来上がりを渡しましたが帰りそうもありません。4世代同居で今では珍しいですが、日中はひとりなのでおしゃべりは楽しみなのかもしれません。昼食を勧めましたが絶対食べないと拒みます。1枚の用紙を出して「これは何と読む?」と聞きます。「海」のついた漢字が10問あります。見たこともあるようで無いようで当て字のようで困惑するばかりでした。しばし雑談をしながら考えて携帯の辞書で調べました。読めませんから想像に頼るだけで調べます。おばあさんは「おら、習わなかったもの」と笑わせます。じいさまは当てずっぽうに「とどか?、イルカが?」と言います。わたしは2つでおばあさんも2つで6個はじいさまでした。自分の固定観念がじいさまより固い頭になっていることに気づかされました。ちなみに書いてみましょう。面白いですよ。「えび、くらげ、あざらし、とど、らっこ、うに、ひとで、せいうち、あま、いるか」です。おばあさんは安心したように午後2時半に帰って行きました。
暮れにスラックスの誂えを頼まれてから、今日の仮縫いとなりました。バスで来て、手には造花の寄せ籠がありました。黄色、ピンク、白が主にですが、緑も生えて綺麗です。「どうしたの?」「あんたがいっぱい貰うっていったから」と優しく渡してくれたおばあさん。二人で10歳ぐらいの少女のように笑いあいました。おばあさんは90歳ぐらいで純粋で可憐さを醸し出しています。「昨日友人から作っていただいたの」と大きな籠に誇らしげです。そのほかにお菓子屋さんからケーキとどら焼きと新米一升ですから驚いてしまいました。無理をお願いしたからなそうで、お返しに撥水生地で腕抜きを作っていましたから、渡して喜ばれました。物と生地の確認と仮縫いと順調に打ち合わせしました。40分後のバスで帰ると言うので忙しかったですが、充実した時間でした。頂いたからではなく、周波数ががっちり合うとお互いに和むのかなーと思いました。車で送ると言いましたら、ボロ家だからと固く断られました。それなのに山盛りのお土産には申し訳けなかったです。最後に「元気でね」と明るい顔で帰って行きました。わたしはおばあさんを心配しました。
ブログのトップページの写真の孫はもう立派な高校生になりました。お正月に会いに行ったら一丁前の身長に育っていました。クラブは今はやりのダンス部で発表会に出るようになりました。青春真っ只中で羨ましいです。2番目は兄を追いつく身長で、まだ伸びる雰囲気をもっている中学生で卓球のクラブで活躍しています。3番目は小学4年生で行動力がありのびのびしています。この厳しい東京で一族家に合った孫に育ってくれたなーと感心しました。中日は子供家族全員集まって楽しいひと時を過ごしました。行ったついでに、オリンピック会場を外から見学して来ました。考えることはみんな一緒で、家族で見学していました。近くの能楽堂も息子に案内させられて満足して帰って来ました。帰りは家族5人で東京駅まで見送りに来てくれました。改札口で「おかあさん、スイカ」突発的には弱く、慌てて探しましたがなかなか見つかりません。おかあさんが切符を買って渡してくれて、同時に見つかりました。携帯と一緒に握って探していました。3番めが「おばあちゃん呆けたの」「うるさい」と少しだけ威勢を見せましたが、それが現実なのでした。受け入れたくはないのですが、元気のはざ間で悔しい限りです。まごまごまご、、、、。