大正時代の夫婦の代表と言っても過言ではない両親です。父は兵隊で頑張り、同僚からは男の中の男だったと言われました。10年で6人の子を持ち、剛腕でもあります。それに従う母は静かに夫に添っている感じです。いつも働いていて、日曜日もありません。朝から晩まで農作業の一生です。唯一夫婦で出かけたのは、植樹祭で天皇陛下の前で表彰され、写真に納まっていたことでした。今回はその時の写真がタテに入り配られました。孫の長女は47歳になります。長年勤めたおばあさんの表彰台に上がる時、代わりに出席しとのことです。その時は幼稚園の年長で、父と初めてのお出かけで、ご褒美にうなぎを食べて 、デパートでサンダルを買って貰ったことがあっとた教えられました。結局は孫を独り占めしたかったのだと、勝手の解釈です。母は「負けてもいいから、悪いことしないんだよ」と、わたしらに言っていることを伝えているのでした。そのお蔭様か、大きいこともできないし、悪いこともできない一族でした。ただ一つ、弟2人はお隣のおばあさんが母をいじめたと思い、稲の苗床のビニールに、石を投げたとのことで大笑いです。母は謝りに行って本人たちは反省したのでした。どんなことがあっても、親が一番と思われたら本望でしょう。